【平成31年早春宮城野山歩その1】青麻山【戊11.1】
![情報量の目安: A](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_A2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan.png)
- GPS
- 01:46
- 距離
- 5.1km
- 登り
- 564m
- 下り
- 570m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
急登気味の道の他、特段問題無し。 青麻山〜あけら山間は笹薮茂る。 登山口までの車道が離合に難渋しそう。対向車と出会ったらご愁傷様。 |
写真
感想
宮城訪問2日目。天気予報では曇り(北部・南部では晴れ後曇り)ということだったのだが、朝食をとる食堂には朝の光が存分に射し込み、これは存外に晴れが続くのではないかと思わしめた。となれば、二日目も山行だ。
私が東北を訪れる気持ちの根底には「祈り」というものがあり、歩く山の選定にあたっては結構重要な要素となる。今回は、昨秋、奈良県吉野の金峯山寺で蔵王大権現と対面した縁から、蔵王方面、もっとも雪深い蔵王本体は難しいので、「蔵王の前衛にして蔵王より古い信仰の里山」(新・分県登山ガイド[改訂版]より)である、青麻山を歩くこととした。
【新・分県登山ガイド[改訂版]との違いに歳月の流れを感じる。】
今回の宮城の訪問で参考にしたのは表記の登山ガイドブックである。2016年版ではなく、2010年版のもの。
この版での青麻山紹介ページでは、「雑木林と伐採地の間に登山道がついている」とのキャプション付きの画像で青麻山本体が何物にも遮られることなく、スッキリとその姿を現しているが、現在、伐採地は植林済みで、木々は背丈の3倍くらい伸びている。もちろん山体は木の枝越しだ。
時が経てば、かくも様相は変わる。自然も人も。変わるのが自然。あらゆる事物が変わりゆくことは変わらない真実。「いつ来ても変わらない」という所はあるのかもしれないが、それでも僅かではあっても何かが変わっている。その微かな変化に気が付ける感性を持ち続けたい。そして、僅かなプラスの変化でも、そこに見出したら、それを大いに喜びたい。
【信仰・地縁・故郷】
今回歩いた青麻山はアプローチが大変だし、その割には他の低山群と比べて特別に何か飛び抜けたものがあるというふうには表面上見えない。しかし、実際には意外と人が訪れていた。これにはやはり信仰の山であるということが大いに影響しているのではないか。
信仰はまず祖神を祀るところから始まる。信仰は地縁の上で育ち、信仰によって地縁はさらに強まる。地の人に愛される山(神)が偉大にして、山(神)に見守られる地の人が幸いなる所以である。依って立つもののある所が故郷。依り立つものは人により違うだろうが、大体は地縁と紐づいている。
地縁を、依り立つものを失ったら人は根無し浮き草になるのか、それとも新天地に新たな地縁を見出すのか。千島列島旧島民の方々や、原発事故により故郷に帰ることができない方々の身上と重ね合わせて感慨に耽る。故郷の地から離れて地縁は保てるのだろうかと。そういった意味で、福島県大熊町の一部において今春避難指示が解除されることは小さいように見えて大きな一歩なのかもしれない。
【総括】
今回、蔵王の前衛を歩いた。次は蔵王の本峰を歩く番か。宮城県最高峰を震災直後の夏に歩いた時にちょろっと足を伸ばしただけだったが、秋田山行という形で、麓からがっつり歩くことをそろそろ検討することにしよう。
〜おしまい〜
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する