国見山
- GPS
- --:--
- 距離
- 4.0km
- 登り
- 186m
- 下り
- 196m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2006年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
国見山に行って来ました。
国見山は桜で有名な展勝地のすぐ近くにある300mに満たない里山です。
極楽寺の駐車場に車を停め、境内脇の登山道を登る。
立派な六角堂の脇を抜けると道が二手に分かれる。
右手に行くと国見山山頂への近道とあるが、あえて国見神社経由の左手へ進む。
極楽寺は平安の昔、かなり栄えたお寺だそうで今でもあたりにはたくさんの遺構がある。
登山道の途中にもいくつか史跡の案内板があった。
10分ほどで国見神社の境内に着く。
鎧戸が打ち付けてあり中をうかがうことはできないが、なかなか立派な社殿である。
縁起を説いた説明版も設置してあったが「寄贈 高弥建設」というのが泣ける。
神社の脇から登山道が続く。
道はすっかり落ち葉で覆われている。
落ち葉の下に浮き石や木の根が隠れていて何度も躓く。
最初は史跡あり、神社ありで登山というよりちょっとした観光地を歩いているようだったが次第に道は険しくなり岩場のようなところも現れる。
さすがにヒールやサンダルで行ける道ではない。
道の左右にいくつも石仏が安置されている。
どうもいつもの登山とは雰囲気が違う。
「胎内くぐり」と呼ばれている岩のトンネルをくぐると展望台が見えてくる。
正直、コンクリート造りの展望台など無いほうが良いのだが…。
まあ、せっかくだから登ってみる。
低山の割に以外と良い眺望で、北上市内やその周辺の平野が一望できる。
今日は霞がかかっていて遠くの景色は白色の幕の向こうだが、はるか北の方角には雪をかぶった岩手山を見ることもできた。
展望台から少し奥に入ったところに平和観音が立っている。
この脇に立っている木に「国見山」という札がかかっている。
ん? こっちが頂上なのか?
(実はその奥にある溶岩塊が山頂らしい)
山頂からよく踏み込まれた登山道を通り珊瑚岳を目指す。
展望所から先は踏み跡が細くなるかと思ったがしっかりした道がついている。
ただ、この山域には複数の登山道、遊歩道がつけられているので、よく確認しながら進まないと意図しない道へ踏み込んでしまうおそれがある。
尾根道の途中、岩の上の展望台のようになったところから遠くの山が見えた。
雪をかぶっているあの山は…早池峰山だろうか?
途中岩場にロープが設置されている個所がある。
落ち葉ですべるので慎重に下る。
この岩場を避けて通る道もつけられているが、どうやらそれは勝手につけられた道らしく地元の愛好家らしきおじさんが嘆いていた。
国見山から20分程度で珊瑚岳山頂に到着。
珊瑚岳は林に囲まれ眺望はあまり良くない。
珊瑚岳から下り道となり、こちらは今いる場所から急傾斜をぐるっと巻いて林道へ下る。
ぽかっと大きく開けた場所が分岐点だ。
道順を示す標識は向かって左側を指しているが、反対の右側の林道へ下る。
ここまで下りてくれば、あとは車でも走れるしっかりとした林道になる。
日当たりの良い明るい林道は、歩いていて気持ちよくガイドブックによると春にはヤマブキの花が楽しめるということだ。
林道をタラタラと下っていくと、前方から一人の小学生くらいの女の子がやってきた。
登山やハイキングといった格好ではなく、手提げ鞄を持ちこれから塾にでも行くような雰囲気。
あまりの似つかわしくなさに「見ては行けないモノを見てしまったか?」とも思ったり…。
林道はやがて麓の集落へと続き、舗装道路となり、そして出発点の極楽寺へと続く。
所要時間、およそ三時間。
かなりゆったりと歩いての時間なので健脚者であれば楽に二時間を切るだろう。
国見山は低山の里山ですが、展望地もあり、ちょっとした岩場あり、それに史跡や仏像などがありと変化に富んでおりなかなか楽しめる山でした。
毎日のように通っている「国見山マニア」のような人もいるらしいのですが、その気持ちもなんとなくわかるような気がします。
今度は春の花の季節に再訪してみようかなぁ。
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