【花と山と大熊町と】日隠山→麓山→大倉山→五社山(広野町)【戊10.4*】
- GPS
- 02:28
- 距離
- 6.9km
- 登り
- 435m
- 下り
- 419m
コースタイム
- 山行
- 2:16
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 2:28
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
山頂までは歩きやすいのだが、山頂から先、「ハイキングコース」とされている箇所は倒木や藪で荒れ放題。茨っぽいのもあって痛い。 |
その他周辺情報 | 大滝温泉 |
写真
感想
「今回出会った大熊町の子供たち。辛い境遇でも、夢を抱き、前に進もうとするその姿は、私が演じた山本八重さんの面影を感じさせるものがありました。福島の復興、東北の復興、そして子供たちの夢はいつかきっと花開くと信じて、『花は咲く』。」
(by綾瀬はるか(平成25年12月31日第64回紅白歌合戦にて))
平成31年春、東北に花咲く。大熊町にサクラサク。
4月10日、大熊町西側地域の避難指示解除。近年は4月に東北で桜の花を見て回ることが常となりつつあるが、今回は大熊町の復興スタートを寿ぎ、相双地区を歩いて回ることとした。
【日隠山(大熊町)】
相変わらずメインストリート以外は閉鎖されている街区を抜けると、坂下ダムへ向かう桜並木の道が現れ、花の美しさに暫し車をとめる。
日隠山登山口はダム湖の北側。駐車スペースも十分にあり準備万端と言いたいところだったが、登山口は完全閉鎖されていた。残念。
後ほど訪れる富岡町の大倉山赤木登山口と同様、山の除染は行わずに自然の放射線量逓減に任せるのかもしれない。それにしても残念だ。
しかし、山に登らなかった分、ダム湖周辺の満開の桜を楽しむことができた。この地には他にも何人か桜を楽しみに来た人がいて、静かながらも歓喜の気がいよいよ高まる雰囲気だった。
まずは生活空間。そして、人の集まる場所。復興は緒に就いたばかり。気長に待とう。
【麓山(富岡町)】
2年前にも訪れた神社の裏山。軽トラくらいなら登っていけるような道をジグザグに詰めると10分ほどで山頂である。2年前に書いたとおり、実際の道は東寄りだった。
山頂からは福島原発が見える。見た目には長閑でも、安倍首相が防護服無しで訪れても、定住するにはまだ気の遠くなるような歳月が必要なのだろうか。
危険だから止める、無くすといった「回避」よりも、この失敗を糧に研究を進め、現在の技術では何十年も故郷に帰還できないところを数年での帰還を可能とするような技術革新を起こすのを目指すこと、すなわち「克服」することの方が有意義であり、我々人類の進歩に資するのではないか。
【大倉山(富岡町)】
登山者はヤマザキの駐車場に停めてくださいという看板はそのまま。ヤマザキ跡も更地のまま。登山口も変わらぬまま。次は三度目の正直で町役場に訊こうかな。「自己責任で」と言われて終わるような気もするが。
【五社山(広野町)】
前回は川内村の五社山を歩いたが、今回は広野町の五社山。元は「御社」と書いたそうだが、八幡太郎義家の所縁もある由緒正しい山である。
中通りから浜通りに抜ける道中から阿武隈高地に積もった雪は気になっていたが、山頂から先は雪に覆われている。加えて、奥の方には藪と倒木のオンパレードが待っている。最近では登山口と山頂の往復しかされないのだろうか。或いは舗装された管理道から足を伸ばさないのか。だとしたらもったいない話だ。五社山ハイキングコースは山守の道、やまなみの道、あせびの森、原生の森、町民の森、くりの森等々区域ごとに特徴を持たせたコースづくりがなされている。真ん中しか歩かないのでは五社山の良さを半分も感得できないだろう。
今回、晴天の下、見晴らし良く、雪の上も歩けて満々足々この上ない気持である一方、雪と藪に悪戦苦闘して余裕が失われた面もあったことから、是非とも多くの方に訪れていただいて、少なくとも藪の繁茂を抑えてほしいなと思う次第である。
〜二日目へ〜
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