奥多摩三山(御岳山から大岳→御前山→三頭山)


- GPS
- 08:26
- 距離
- 24.1km
- 登り
- 2,480m
- 下り
- 1,853m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り のち雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
JR青梅線 御嶽駅 西東京バス 御嶽駅→ケーブル下 大人270円 復路) 西東京バス 都民の森→武蔵五日市駅 大人910円 JR五日市線 武蔵五日市 |
コース状況/ 危険箇所等 |
コースに雪はほとんどありません。 と書くつもりだったのですが、三頭山に近づくにつれ天気は季節外れの雪に。 登山道にも2-3cmと積もり、落ち葉はほとんど隠れるくらいでした。 落ち葉の下のは氷塊となった残雪がある場所も少しありました。 昭文社の地図で危険マークの付いている「惣岳山」⇔「小河内峠」は、斜面を横切る登山道が崩壊気味であることと、尾根の両側か切れ落ちていることから、評価されているようです。しかし、広い防火帯もあり、歩きやすく気持ちがよかったです。 |
写真
ここまで巻き道が多かったのと、ここまでの疲労で足が重かったことから、
「このまままっすぐ上がって、駐車場があるの?」と疑心暗鬼でしたが、コースはあっていました。のぼり口にぜひ標識の設置が望まれます。
感想
家を出発したのは4:30すぎ。もちろん始発電車に乗るためです。
今日は以前から計画していた「奥多摩三山」制覇を目指します。
作戦は奥多摩駅からバスで小河内神社へ。麦山の浮き橋から三頭山→御前山→大岳山→御岳山と云うプラン。これなら、最後バスがなくなることもないし、最終手段としてケーブルカーも利用できるという作戦です。
ところが、7:45奥多摩着の電車ではバスへの乗り継ぎが悪く、なんと45分も奥多摩駅で留め置かれるではありませんか?それなら立川駅で考えた数馬から三頭山へ向かうコースの方がロスがないではないか。
気がついた時には6:30立川発武蔵五日市行きは出た後で、結局ない知恵を絞って出した結論は、逆回り。幸い、小河内神社の最終バスは19:30過ぎまであり、日暮れ前に奥多摩周遊道路にたどりつければ、帰れる目算が立ちます。
7:32御嶽駅到着。
トレランの方は颯爽とバスに乗らずに飛び出して行きました。
バスを使うかどうか逡巡しましたが、あとのことを考えてバスを使うことにしました。
ケーブル下バス停までは10分ちょっと。
ただし参道に入ってからは急勾配。
この2kmは40分以上かかるでしょう。
先もあるのでケーブルの利用も頭をよぎりましたが、ヤマレコを書く以上、ケーブルカーを選択するのも......。
ケーブル乗り場はすぐにわかりましたが、登山口の標識は?
とりあえず、先頭で鳥居をくぐり山頂を目指しました。後から続く方が何人かいたので、道は合っているようです。そこからの道は舗装路とはいえかなり急。おまけに地元の軽自動車やバイクと何度かすれ違います。
ケーブル頂上駅からの道と合流してからも急勾配は続き、みやげ物店を過ぎてから神社手前の石段。ほどなく頂上に着くと、八王子方面が絶景です。
次は大岳山。
昨年末には積雪のある中下ってきましたが、登りは初めて。
はじめはハイキングコースという趣でしたが、水場を過ぎたあたりからは急勾配。
芥場峠を過ぎると、岩場が姿を表します。
ここからは脚力勝負。
後で考えるとここでがんばりすぎたので、足の相当な負担がかかっていたようです。
休業中の大岳山荘からは10分ちょっとで山頂に。
相変わらずの絶景で富士山が美しい。
午後には雪にあるとは思えない天気でした。
大岳山から鋸山までは、最初のくだりを除いて歩きやすい道。
背の低い笹が生えていて、まさしく笹尾根以上。
鋸山は、先のことを考え自重、巻き道へ。
鋸山からの下りと合流するとほどなく、大ダワへ。
途中若者の団体に道を譲られましたが、
「こっちの方がバテバテ」。
道を譲られた以上休むわけにはいきません。
すでにかなり足に来ているのに、
追いつかれるわけにもいかないので
トレッキングポールを出す間もありません。
険しい坂をこなし、ほうほうの体で鞘口山へ。
ここで先行者と休憩。
先行者はここから地図にない道を左の沢筋に下るとのこと。
年長の方でしたが早い足取りで降りて行かれました。
御前山の手前は長い急坂。
ぬかるみや凍結個所もあり、階段状ですが注意が必要です。
御前山の山頂は霜柱の融解でどろどろ。
「大岳山からですか?」
と聞かれましたので、
かなりの方は大岳→御前のコースをたどるようです。
それとも、息荒く上がってきたので、聞かれたのかも。
すでに天気は曇りとなっており、もともと御前山は眺望に恵まれないのでしょうか、周りの景色は目に入りませんでした。
ここのくだりから眺める三頭山は、はるかに遠く感じられ、すでに足を使いきったような状態で、十中八九はエスケープの兆し。
小河内峠までは、昭文社の地図で危険マーク。
片斜面のトラバースは狭く崩壊気味。
両側が切れた狭い尾根道も。
反面、広い防火帯はふかふかで歩き心地よし。
小河内峠で奥多摩湖への道を分けた後、月夜見山を目指します。
いくつかのピークを巻き道でこなし(かなり足に来ていたので有り難し)、
急な防火帯にでくわします。
ここを登らなければいけないのか?
必死で巻き道をさがしますが、みあたりません。
次の目的地は「月夜見第2駐車場」ですので、
山を下ったところにあるという推測でピークをさける本性が出てしまったのですが、のぼりつめた先には駐車場の案内看板がありました。
駐車場からは右に下り、奥多摩周遊道路をわたり、反対斜面に取り付きます。
月夜見山はすぐですが、ここからは周遊道路とたびたび交差しながら、風張峠まで登っていきます。
風張峠からは歩きやすい登山道ですが、このころには月夜見山を下るころから降りはじめた雪がかなり強くなっていて、雨具を装着。すでに登山道には2-3cm雪が積もっています。軽アイゼンを携行していたのですが、落ち葉がアイゼンに絡まるので、ぎりぎりまで使用を見合わせました。結局、滑る場所もありましたが、軽アイゼンは使わずに済みました。
雪が強い中、鞘口峠に。当初の予定ではここに到着した時点で、あきらめて麦山に下るか、三頭山のピストンをこなすかでした。傍らの標識をふと見ると、「森林館まで340m」とありました。と云うことはバス停までも遠くはない?都民の森のバスは、今週から運行開始でしたが、最終バスは16:45発。三頭山までのピストンを1時間40分でこなせば、バスに間に合うではありませんか。
天候の急変からも麦山への避けたいところでしたので、何とかバスに間に合うように登るしかありません。2月に来た時は山頂まで1時間かかりましたので、今日はいっそうの時間短縮をはかるしかありません。
ここの登りはさらにきつく、すでに長駆してきた足(すでに御前山の手前で重くなっていました)には堪えます。しかしながら、前回の教訓から「ブナの道」を選んで、東峰への分岐を間違えず登ったので45分で到着。西峰はあきらめて、下山。
鞘口峠をへて、都民の森に降りたのは16:25でした。バス出発までは20分以上ありましたので、自分へのご褒美にブルーベリーソフトを購入。
雪の降りしきる中、寒くないのかって?
だって、一生懸命歩いてきたので、暑くてたまらなかったんです。
とにかく、御前山ではもう無理と思われた「奥多摩三山制覇」。
久しぶりのロングウォークでしたので、帰りのバスの中で脚がつりそうでした。
コメント
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miraipapaさん
初めまして! doppo634と申します。
最後はまさかの雪でしたね。
おそらくmiraipapaさんが三頭山山頂に向かうあたりで下ってきたのが私です。
おっ、これから向かうのか! と強く印象に残っています
(間違っていたらコメンナサイ)
私も同じく奥多摩三山でしたが、miraipapaさんはとても速いですね
私の遅いタイムが目立って恥ずかしいです
また、どこかでお会いしましょう
こんにちは。motchと申します。
遅ればせながら、拙レコへのコメント、ありがとうございました。
ロングトレイル、本当にお疲れ様でした。
14時ごろからの雪は、本当にまさかでしたね。
当方は御前山→御岳山方面へ、高いところから低いところへ移動していたので、
まだそうでもなかったようですが、doppo634さんのレコといい、貴レコといい、
拝見するにつけ、三頭山直下は大変なことになっていたようですね
それにしても、登り中心のこのルートで、本当に速足でいらっしゃいますね。
またお山でお会いしましょう!
同じ日に同じ山に登るというのはよくありますが、
このようなロングトレイルコースを3人がともに目指したのは何かの縁を感じます。
だから季節外れの雪になったのかも?(笑)
doppo634さんも、motchさんも、卓越した技量と耐久力を兼ね備えた方だということがよくわかりました。貴兄らのレコも参考にさせて頂きたいと思います。
これからもよろしくお願いいたします。
ちなみに、doppo634さんとおなじく都民の森であの寒い中、下山後にソフトクリームを戴いたところまで同じでした。
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