舟伏山 〜終盤のイワザクラと季節の変わり目の山〜


- GPS
- 05:42
- 距離
- 5.7km
- 登り
- 731m
- 下り
- 738m
コースタイム
天候 | 曇り 時々 晴れ・吹雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
30台程のキャパシティー 朝6時半到着で3台目でした |
コース状況/ 危険箇所等 |
≪登山道の状況≫ 東コース: 登山口〜桜峠:序盤は皆伐された植林地を登る。足元はザレているし道幅は狭いので慎重に。 桜峠〜みのわ平:自然林の急斜面をトラバースしていく。道幅は極めて狭く、滑りやすい土の斜面なので、スリップ・滑落に注意。 みのわ平〜山頂:自然林の九十九折れ。途中にイワザクラ群生地がある。 西コース: 登山口〜植林地取付き:沢沿いのコースで2回ほど渡渉がある。増水時は注意のこと。 植林地取付き〜阿弥陀仏:杉の植林地の急登。下部でがけ崩れが発生し元々の登山道が寸断されているので、尾根に付けられたう回路を進むこと。 阿弥陀仏〜小舟伏山:自然林の九十九折れを行く。足元はとても滑りやすい土の斜面で、湿っているとツルツル。はるか下まで登山道があるので、落石を発生させると重大事故になる。慎重に通過を。 ・小舟伏〜山頂:自然林の稜線歩きの気持ちいい区間。 |
その他周辺情報 | ≪トイレ≫ ・あいの森駐車場のトイレは汲み取り式でペーパー無し。ペーパーは持参のこと。 ・入山すると山頂をふくめてトイレ無し。 ・途中の片狩キャンプ場バス停付近の公衆トイレが最後の水洗トイレと思われる。 ≪コンビニ≫ ・関広見インターから来ると、関市武芸川町のファミリーマートが最終コンビニ。 |
写真
感想
わたしを高山植物・山野草の虜にしたイワザクラに会いに行くのが春の定番山行。
ここ5年、毎年来ていますが、これまでで一番遅い時期に来てしまいました。
5月も近くなった今日は登山口へ向かう道沿いの木々はすでに新緑。
里では確実に季節が進んでるので、山もどうだろう。イワザクラはまだ咲いてくれているだろうか…。
イワザクラシーズンの土日は大人気の山なので、いち早く到着できるように朝5時半に出発し、登山口に着いたのが7時少し前。
同じイワザクラが見られる鈴鹿の鎌ヶ岳に行こうとするともっと時間がかかると思われるので、毎年来てしまいます。
舟伏山の登山道は東コース・西コース共に湿るとツルツルになる九十九折れの登降があることに加え、東コースは急斜面のトラバースの危険個所もある。
登りよりも下りが苦手な自分は登り東ルート、下り西ルートがいつものお約束。
イワザクラ群生地は東ルートにあるので、最短でお目当ての花のところに行きつくことができるのも良いです。
東ルートは序盤は皆伐された植林地の登り。足元はザレザレで、道幅も狭いので特に混雑時には注意が必要です。
冬の大雪か昨夏の台風の影響か沢が倒木で埋め尽くされた箇所もあり、通過には神経を使います。
はじめて来た2013年には、豊かに育った植林地の中を登ったのも懐かしい…。
30分ほど登ると皆伐地帯を抜けて、植林地を歩くと桜峠。
桜峠から自然林区間になり、花を探したい自分には宝探しのような区間の始まり。
みのわ平までは急斜面のトラバース道で、道幅も狭く足元は滑りやすい土の斜面なので、雨天後などはここが恐ろしいです。
慎重に歩いて今日も事なきを得ましたが、ここで滑落する人もいるのだろうか…。
切れ落ちた斜面ではないので、死にはしないと思いますが、登山道へ復帰するのはとても大変と思います。
みのわ平は平坦な植林地の中にあり、芽吹き始めた森と青空が美しい。
野鳥のさえずりもひびきわたり、何とも気持ちいい、休憩にうってつけの場所。
ここにテントを張って一日ゆっくり過ごすのも悪くない気がしますが、クマ遭遇が怖い…。
花はスミレやキランソウがちらほら。カタクリも葉はたくさん見ますが、花をつけているものは見つけられませんでした。
みのわ平から再び傾斜がきつくなる登山道をひと登りするとまもなく東ルートのイワザクラ群生地。
いかに開花が遅かったとはいえ、5月も間近の今日。
花はもう終盤で、色あせたものが多いですが、みずみずしいものも若干残っている感じでした。
みずみずしいものを探して、写真に収めていると時間が経つのも忘れてしまいます。
そうこうしているうちに、最初は晴れていた空がもにわかにかき曇り、みぞれ交じりの雨になりました。
撮影を切り上げて山頂に向かうも、風は強まり、吹雪のようになりました。
この時期としては登山者は少なく駐車場も余裕があったのは、この寒波到来で山の天気が荒れることを予測した賢明な諸兄が多かったからでしょうか。
天候が今一つだったので、ニリンソウはみな花を閉じ、他の花も少なめでした。
特に山頂台地はいかにも花がたくさん咲きそうな穏やかな森が広がるのに、葉をつけているのはバイケイソウとヤブレガサばかり。
鹿が好まない植物ばかりが優勢になっていくように思います。
山頂に到達するも、風雨は強まり、ガスって展望もゼロ。
早々に下山にかかりました。
帰路に使った西ルートは春の時期は花が豊かなルートですが、雨降りの今日はヤマルリソウとヒトリシズカがちらほらあるくらいで花は少な目。
晴れていればフデリンドウなどもたくさん咲くと思うのです、今日は少し物足りない感じでした。
自然林を過ぎ、杉の植林地を駆け下ると沢に出て急勾配区間はここまで。
あとは沢沿いに咲く花を探しながらあいの森へ戻ります。
一昨年はワダソウを見つけて大喜びしたものですが、上流の土砂崩れの影響か沢は荒れていて花も少な目。
一昨年ワダソウを見つけたポイントにも花は無し。
イワタバコの葉はたくさんあるものの花は夏までお預け。
そのころにはヒルとの戦いが待つので気軽には来れないですね…。
花が少な目だったので、下りは1時間半ほどであいの森へ戻りました。
例年の美しさを知る者としては、ちょっと物足りなかったですが、何とかイワザクラに会うことができて良かったです。
ここ舟伏山でも春の花が終わり、初夏の花が咲く前の季節の移り変わりの時期が来ているので花が少なめなのか、昨今の異常気象の影響で花が少なくなっているのか…。
美しいイワザクラがいつまでもこの山で咲き続けますように…。
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