ご開帳とつつじ【西国5番葛井寺】

2019年05月18日(土) [日帰り]

• GPS: 05:36
• 距離: 14.5km
• 登り: 1,051m
• 下り: 1,035m

コースタイム

日帰り

• 山行: 4:33
• 休憩: 1:01
• 合計: 5:34

10:29 弘川寺
11:34 11:36 四ツ辻
12:18 12:19 五ツ辻
12:36 12:36 ダイトレ弘川道合流点
12:41 12:42 葛城高原キャンプ場
12:46 12:59 大和葛城山
13:02 13:39 葛城高原ロッジ
13:52 13:53 葛城高原キャンプ場
13:58 13:59 ダイトレ弘川道合流点
14:09 14:17 五ツ辻
15:18 15:18 四ツ辻
16:05 16:05 弘川寺
16:05 ゴール地点

天候

曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

弘川寺駐車場を利用

コース状況／危険箇所等

舗装路が多めの一般登山道。
五ツ辻から四ツ辻の下りは、森林管理の作業道と思われる道(地形図記載あり)を使用。不明瞭な箇所もあるので、要読図力。

その他周辺情報

葛井寺(観光、食事、トイレ)
弘川寺(観光、トイレ)
白樺食堂(食事、トイレ)
葛城高原ロッジ(食事、温泉、売店、宿泊)

写真

5/18 8:28

西国5番札所、紫雲山葛井寺。飛鳥時代、百済からの渡来人によってこの辺りは繁栄した。王仁氏の辰孫王が葛井と改姓し氏寺として創建した。

5/18 8:30

南大門の金剛力士像

5/18 8:31

南大門の金剛力士像

5/18 8:31

境内、正面に見えるのが本堂。伽藍はこれまでに幾たびか荒廃し、そして修築されてきた。

5/18 8:36

旗掛けの松。正平2年(1347年)、楠木正成は境内の松の樹に非理法権天の旗を掛け、3人の息子を呼び、十倍の細川顕氏勢を破ったという藤井寺合戦があった。この松は珍しい三葉松か現れ、3人が力を合わせれば困難に打ち勝つ力を授かると言われている。

5/18 8:38

駅から最寄りの西門から本堂への道では、出店の並びが参拝者を迎える。

5/18 8:38

葛井寺本堂。本尊は十一面千手千眼観世音菩薩坐像(国宝)。神亀2年(725年)、春日仏師親子に作られ、行基によって開眼させられた。毎月18日のみ御開帳される。

5/18 9:21

寺内の喫茶で、お土産に葛餅を購入。

5/18 10:21

弘川寺の本堂。西行が晩年を過ごしたとされるお寺。

5/18 10:24

弘川寺の駐車場にあるトイレ。車椅子でも利用できる。

5/18 10:42

駐車場からは急斜面の舗装路を歩く。

5/18 10:56

しばらくすると舗装が無くなり、キレイで歩きやすい登山道。

5/18 11:35

四ツ辻の分岐で林道に出る。

5/18 12:24

ダイトレあたりまで林道が続くが、斜度がありすぎて歩きにくい。車移動のための道だからか。森は明るくなってきて緑も映える。

5/18 12:32

ダイトレ合流点付近の防災無線。

5/18 12:32

林道からダイトレ合流点への分岐を左へ

5/18 12:35

ようやく林道が終わって歩きやすい。

5/18 12:43

つつじ園が見頃で、たくさんの人で賑わっている。

5/18 12:48

山頂到着。多くのハイカーが団欒している。

5/18 13:03

天空のハッピーベル。数年前に来た時はなかったが、平成25年に婚活助成かなにかで作られたらしい。

5/18 13:05

葛城高原ロッジからつつじ園へ。猿回しに人が集まっている。

5/18 13:09

満開のツツジ。

5/18 13:14

見渡す限りにツツジが咲き乱れる絶景。

5/18 13:21

品種なのか個体差なのか、詳しくはわかりませんが、表情の違う花の共演。

5/18 13:23

覆いかぶさってくるかのような立派なツツジ。

5/18 14:09

五ツ辻からの舗装路を下るのは足に厳しいと思い、尾根に引かれた道を使うことにする。

5/18 14:20

真新しい林道。

5/18 14:25

行き止まり…

5/18 14:28

林道の先も道が続いてはいなかった。地形図記載の林道はかなり延長されていた。うすうす長過ぎるとは思ってはいたが…GPSで現在地を確認して引き返す。

5/18 14:41

正解はこの辺りだと思われるが…

5/18 14:42

車の待機場所奥に道があった。

5/18 14:54

イメージ通りの尾根道。間伐の木材で少々歩きにくいが、柔らかい土で体には優しい。

5/18 14:56

林道よりも緑豊かな森を気持ちよく下る。

5/18 15:07

たまにこうなる。

5/18 15:15

尾根道を下りきって、林道に合流。四ツ辻まですぐ。

5/18 15:55

あとは来た道を下るだけ。

5/18 16:24

弘川寺の西行堂。

5/18 16:27

似雲墳。江戸中期に西行を慕った似雲法師は、弘川寺に西行の古墳を見つけ、生涯を西行追慕にささげた。

5/18 16:28

これが西行の古墳。

撮影機器：

OLYMPUS STYLUS TG-830 Tough オリンパス

感想

heshu

西国巡礼の第5番葛井寺を参拝しました。毎月18日が、国宝の本尊「十一面千手千眼観世音菩薩坐像」の御開帳日となっています。
西国巡礼は観世音菩薩を巡る旅なので、観世音菩薩の姿を見ることは珍しくないですが、千手の場合は像にするには無理が多いようで、略式されていることがほとんどです。この葛井寺の御本尊は、略式なく、それでいて無理のないお姿で、これまで拝見した観世音菩薩像の中でも、最も美しいと感じました。

葛井寺は、金剛や葛城などで修験する行者たちの基点になっていた、という歴史的背景から今回は大和葛城山を登ることにしました。
いや、歴史的背景もありますが一番の理由は「ツツジが見頃」なのですがね。

奈良側は人が多いと見て、大阪側の弘川寺ルートを選びました。展望はあまりなく、森の中を林道を使って歩いていくルートです。四ツ辻から五ツ辻の間の林道が舗装路かつ傾斜が急で、難しさはないですが気持ち的に苦しかったです。下りは作業道を使ったので幾分気分は紛れましたが、ハイキング本などであまり紹介されていないのもうなずけます。狙い通り、人混みは完全に避けられました。

大和葛城山は、これまでに数回ピークを踏んでいますが、アプローチで転んで額から血を流したり、シャリバテ起こして居眠りしてしまったり、あまり良い思い出がありませんでした。今回は気候にも恵まれ、満開のツツジに囲まれて最高の表情を見せてくれました。ツツジは見下げる花と思っていましたが、こんなに上からのぞいてくるとは。