記録ID: 1881169
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖
赤石岳:椹島からラクダの背にて撤退
2019年06月01日(土) ~
2019年06月02日(日)
体力度
5
1泊以上が適当
- GPS
- 30:12
- 距離
- 16.9km
- 登り
- 1,985m
- 下り
- 1,999m
コースタイム
天候 | 1日:晴れ 2日:曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
この時期送迎バスはダム堰堤を渡った場所から出ます。 送迎バスは東海フォレスト営業小屋・椹島ロッジ宿泊者のみ利用可能です。 畑薙第一ダムへは新東名、新静岡インターから狭い山道で2時間以上かかります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
この時期東尾根から赤石岳に登るのは極めて難しいと思います。 私は登頂できず撤退しました。 【椹島〜赤石小屋】 ルート上に残雪は有りません、すべて夏道です。 昨年秋の台風で多数の倒木がルートを塞いでいましたがすべて撤去して頂きました。 全く問題なく通行できます。 関係者のご尽力に大感謝です。 赤石小屋(冬期小屋)は昨年出来たばかりの非常にきれいな小屋で快適そのものです。 水も細いながら出ていましたので、下から担ぎ上げる必要は有りません。 冬期トイレも使用可能です。 【赤石小屋〜富士見平】 夏道は残雪に隠れ途切れ途切れとなりますが、ほとんど問題なく進めます、ただし踏み抜き多発で苦労します。 【富士見平〜ラクダの背】 富士見平を少し下った先から夏道を離れ小赤石岳に直登する稜線の冬道に入ります。 しかし、既に残雪が少なく藪漕ぎと残雪踏み抜きで極めて厳しい状態です。 私はしばらく格闘しましたが、通行は不可能と諦めました。 冬道が進めないため夏道を試みましたが、夏の桟道は積雪の下で極めて不安定な残雪のトラバースが続きます。 緩んだ雪でアイゼンの効きが悪く確保無しで進むのは危険な状態と判断し撤退しました。 この時期は冬道も夏道も使えないため、このルートを登るのは相当な技術・体力の有る方に限られると思います。 |
その他周辺情報 | 送迎バスに乗るため、下山後に椹島ロッジに宿泊しました。 二軒小屋・椹島はリニア新幹線の工事現場となっており昔の面影は有りません。 (詳細は「日記」に記載) |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
|
---|---|
備考 | 赤石小屋(冬期小屋)が快適なためテントは使用せず。 |
感想
最近軽い山ばかりでちょっと楽しすぎかな?と思い、夏山へのトレーニングを兼ねてテントを背負って南アルプスに向かいました。
行き先は赤石岳、この時期聖岳や光岳は登ったことがあったのですが、赤石岳は大昔に登った厳冬期以外夏山しか登ったことがありませんでした。
残雪期の赤石岳の記録がほとんど無いので登れるのかどうか心配したのですが、ライブカメラで見る赤石岳は日に日に雪が消えて行くので何とかなるだろうと出掛けて見ました。
結果は惨敗、冬期ルートはひどい藪と残雪の踏み抜き地獄、諦めて夏道に向かうと不安定な雪の大斜面のトラバースで、私の歯が立つ相手ではありませんでした。
記録が無いのも頷けました。
山頂には立てませんでしたが、久々に重荷で長時間歩き、ルーファイや急な雪斜面のトラバースなど、現状の自分の実力を発揮して安全に戻って来れた事は中々の達成感がありました。
今回入山から下山まで全く誰一人とも会わず小屋も独り占めして完全に貸切であの赤石岳と対峙できたのも貴重な体験でした。
椹島の変貌には驚いたりガッカリしたりもしましたが、登頂出来なかったものの楽しく充実した3日間でした。
夏山に向けてちょっぴり自信がついた気がしました。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2233人
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
昨年より残雪多いですね。私は昨年6/2~4日に赤石岳へ登りました。
この時期は雪渓のトラバースがあるのでザイル等装備がないと危険ですよね。撤退は賢明な判断だったと思います。
南アルプスは素晴らしい山域ですね。またあの風を感じたいと思いました。
prorin2026さん初めまして。
今年は残雪が多いのでまだ冬道が通れるかと思って行ったのですが、冬道には歩けるほどの残雪は無く、夏道は不安定な残雪だらけで全くだめでした。
ザイルで確保するにしてもトラバースは相当長い距離になりますので、現実的にこの時期は一人では難しいかも知れませんね。
まあ登れればラッキー!くらいの気持ちで向かいましたので撤退の判断も容易でした。
椹島ロッジで聞いたところ、この時期悪沢岳の方から縦走してきて赤石東尾根を強引に下って滑落する事故が後を絶たないとのことでした。
南アルプスの南部は本当に素晴らしい山が多いのですが、アプローチが大変なので中々行けないのが辛いところですね。
コメントありがとうございました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する