歩荷(ぼっか)
最終更新:2022-09-28 05:37 - jj1xgo
基本情報
荷物を背負って山越えをすること。特に、山小屋などに荷上げをすること。また、それを職業とする人。
山の解説 - [出典:Wikipedia]
歩荷(ぼっか)あるいはボッカとは、荷物を背負って山越えをすること。特に、山小屋などに荷揚げをすることや、それを職業とする人。歩荷は人が背中に荷物を背負って歩きで山などの自然の中を運ぶことである。尾瀬の湿原に渡された木道のように、平坦ではあっても自動車などが入れない場所での荷物運送も請け負う。
歩荷は、日本では一般に、背負子(しょいこ)に段ボール箱詰めなどした荷物などを何段にも重ねて乗せ、その背負子を背負って運ぶ。なるべく担ぎやすくなるよう重心などを考えて箱を積み重ね、濡れた石や板に滑っても踏みとどまれるよう歩くなど、体力だけでなくコツが必要な仕事である。
なお強力あるいは剛力(いずれも「ごうりき」と読む)は、歩荷も行う。ただ強力は登山案内も行う。ヒマラヤ山脈等のシェルパも、重い荷物を背負って運ぶこと、つまりボッカを行う。アフリカや南アメリカでは荷物を紐で額に引っ掛けて背負って運ぶ人々がいる。
;背負子を用いる時の運搬量
背負子を用いると大量の荷物を運ぶことができ、歩荷の1回の運搬量は一般に数十kg。100kgを超えることもある
(富士山の卓越した強力であった小宮山正が1941年(昭和16年)8月に行った実話に基づく創作作品であり、多少の脚色はある)。
Nepali porters.jpg|ネパールのポーター
Sherpa carrying woods.JPG|エベレスト登山のベースキャンプへと建材を運ぶシェルパ
Mount Shirouma (peak).JPG|新田次郎の『強力伝』に登場する強力の小見山正が担ぎ上げた白馬岳山頂にある展望図指示盤(花崗岩の巨石の台座)