極地法(きょくちほう)
最終更新:2023-05-08 11:52 - たかやま
基本情報
極地法とは、困難な山に対して用いられる登山法の一つである。包囲法とも呼ばれる。
山の解説 - [出典:Wikipedia]
極地法(きょくちほう)とは、困難な山に対して用いられる登山法の一つである。包囲法()とも呼ばれる。最初に安全な地点にベースキャンプを設け、そこから比較的連絡のとりやすい距離に次々と前進キャンプを設営する。隊員はキャンプ地間を行き来して、必要物資を運搬する。また必要に応じて移動困難箇所のルート工作を事前に行う。それぞれのキャンプ地の隊員の援助を借りつつ、最終的に少数の隊員が頂上を目指すのが、この登山法である。
8000メートル峰を中心とした高所登山において、成功率と安全性を高めるために生み出された方法であり、1953年のエドモンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイによるエベレスト初登頂時にもこの方法が用いられた。現在でも公募隊によるエベレスト等の登山においてはこの方法を使用しているが、登頂に長い期間と多くの人員、そして多額の費用が必要であること、少数の登山者のために大量の人員を投入すること、山に膨大なゴミを残すことなどに対して批判も存在する。
登攀技術や装備が進歩し、世界中の高峰登頂が達成され尽くした現代、記録達成を目指す先鋭的な登山家の間では、アルパインスタイルによる未踏の困難なルートを切り開くことに主眼が移っている。