ペミカン(ぺみかん)
最終更新:2015-01-06 08:57 - KENPEI
基本情報
肉や野菜を油で炒め、密封して固めたもの。油は固まりやすいラードが定番。
山の解説 - [出典:Wikipedia]
ペミカン()は、カナダおよびアメリカに先住するインディアンたちの伝統的な食品であり、携行食・保存食の一種である。語源はクリー語の「ピミーカーン」 (pimîhkân) で、「pimî」は「脂肪」「油脂」を意味する。ラコタ(スー族)の言葉では“ワスナ(wa-sna)”と呼ばれ、これは“みな混ぜたもの”の意味である
。
加熱溶解した動物性脂肪に粉砕した干し肉やドライフルーツなどを混ぜ、密封して固めることで保存性を高めた食品である。毛皮交易の際に携帯保存食として広く利用された。
材料は使用可能なものなら何でも用いられた。例えば、ペミカン用の肉としてしばしばアメリカバイソン、ヘラジカ、シカ(アメリカアカシカやオジロジカなど)の肉が使われた。ドライフルーツは、クランベリーやサスカトゥーンベリーがよく使われた。チェリー、スグリ 、セイヨウカマツカの実、ブルーベリーが使われたペミカンは、インディアンたちの間でもっぱら冠婚葬祭などの特別な場合に食べられるもので、現在でも同様に特別なときのものとして食されている。パウワウにも供されることが多い。
脂肪分の少ない肉と骨髄の脂肪で作られたペミカンが最上級とされるなど、毛皮交易時代の購入者の間では厳格な仕様が存在した。