ワンダーフォーゲル(わんだーふぉーげる) / ワンゲル
最終更新:2022-07-31 14:25 - jj1xgo
基本情報
ドイツで始まった、率先して野外活動を行おうとする運動。日本の大学や高校では、第2山岳部的なクラブ・サークル活動が行われている。
山の解説 - [出典:Wikipedia]
ワンダーフォーゲル (、「渡り鳥」の意味)は、1896年から1933年にかけてのドイツにおいて行われた青年運動のことである。この運動の参加者は国内にハイキングに出かけ、自然と親しく関わることによって工業化に抗議した。中世において放浪を行っていた学者の影響を引いており、彼らにとっての原点は古代のチュートン人の価値を取り戻すことであった。ワンダーフォーゲル運動はドイツのナショナリズムを非常に重視していた。歴史学的には、ワンダーフォーゲル運動の重大な貢献はより広いドイツ社会において民族の歌謡を復活させたことであった。ワンダーフォーゲル運動は主に三つの国家レベルの集団に分けられていた。そのうち、「古ワンダーフォーゲル Alt-Wandervogel」、「ワンダーフォーゲル登録社団 Wandervogel eingetragener Verein (WVEV)」の二つは概して家庭、軍事、学校などの伝統に対して敬意を持っていたが、「青年ワンダーフォーゲル Jung-Wandervogel」はより反抗的であり、革新的な考えにより近かった。スカウティングのための組織とは異なり、ワンダーフォーゲル運動は権力による制御の外側から自然に発生したものであり、メンバーは選抜と任命によって増加していった。
ワンダーフォーゲル運動は1901年から1913年にかけてドイツの青年運動の中で最も有力な勢力であった。1901年にはわずか100人のメンバーしかいなかったのにも関わらず、1914年には2万5000人から4万人の支持者を集めるまでになった。