宝珠山(五頭連山)
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.4km
- 登り
- 488m
- 下り
- 474m
コースタイム
- 山行
- 5:00
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 5:20
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
神さんが前日急に言いだして宝珠山山行が決まった。登山道の脇にクルマユリがたくさん咲いていた光景が忘れられないのだという。私は宝珠山でクルマユリを見た記憶は無い。花の命は短いので、単にその時期に行き合わなかっただけかもしれない。しかし、神さんの記憶には鮮明に残っているらしい。海の日だが、海を山と置き換えて、しゃれてみるか。神さんが山友を誘って三人で出かけることになる。
どんぐりの森駐車場からから出発。クルマユリはこのルート上にあるのだという。ここから登るのは記憶に間違いが無ければ二度目。日にちは覚えていないが、少なくとも一昔以上経っていることは間違い無い。駐車場から少し戻って沢を渡り、九十九折の道を進む。送電線鉄塔に出るまで一頑張りすれば、あとは比較的楽に登れた記憶は残っている。木々は青々と茂り、すっかり夏の容相である。じわじわと汗が吹きだす。“比較的楽に登れた”というのは錯覚であったか。楽な登りはどこにも無い。
芍薬のような花が登山道に散らばっていた。小さな花だが地面を覆っている。何の花だろう。見たことあるような無いような。おそらく初見だ。急登というほどではないが、木製の階段が設置されていて良く整備された道である。鉄塔を過ぎて舗装道路を横断して再び登山道に入る。神さんは「クルマユリがいっぱいあったのに」と盛んにいうが、ほんとに全然出てこないのだ。花は終わったとしても枝葉くらいは残っていると思うがそれさえも無いのだ。目をさらにして進むと「あった」と山友の声。確かに藪の中に一本のクルマユリがあった。
一本見つかれば、次々と出てくるだろうと思ったが、全然出てこない。花どころか相変わらず茎も葉っぱも出てこない。さすがにこれは変だ。神さんの「休んでいるのでちょっと先を見てきてよ」の声。一人先を急ぐと、杉の木の向こうに黒い物体が。「まさか熊!」および腰で覗くようにうかがうと、カモシカだった。まだ若いカモシカだ。懐っこいような顔。じっとこちらを見ている。微動だしない。進むに進めず、引くにも引けず、ならば写真でも撮るか。カメラを取り出し、写真を撮っている間も少しも動かない。無理に進んだらアクシデントに巻き込まれかねないので、そこからいったん戻る。
「クルマユリは無い」の報告に神さんは、山頂へは行かないので二人で行って来てという。目当てのクルマユリが見つからずに山行意欲が薄れたようだ。ここから後一時間もあれば、宝珠山往復は出来るであろう。グランドシートとシュラフカバーもある。身体状況も特に問題は無さそうなので山友と二人で宝殊山目指して出発。赤松山を過ぎると尾根上から展望が開ける。神さんもここまででも来れば良かったのになあ、と思った。後で神さんに聞いたところ「ゆっくり休めて良かった」とあっけらかんとしていた。彼女にとっては、いい骨休みだったようだ。
宝珠山山頂には人の姿が見えていた。今日は海の日だが「山の日」でもある。休日設定に当たっては、梅雨明け確実な時期に決定してほしかった、というのは虫が良すぎるか。八咫柄山からいったん下り、登り返すと宝珠山山頂である。ぐるり360度の大展望と行きたいところだが、遠くの景色は霞がかかっていてはっきりとしない。三角錐の磐梯山はうっすらとだがそれとわかった。しかし、その左側にちょっと低いピークが見える。その山名が分からない。それが分からなければ磐梯山も怪しいことになる。それは櫛ヶ峰だったのだが、見る位置によって山容もまた変化するものなのだ。
下りは無事に神さんと合流し一緒に登山口に戻る。神さんはいたって元気だった。昔取った杵柄で不調時の対処方法もそれなりに承知しているのであろう。最近日帰り単独山行では温泉に寄らず、直帰して入浴することが定番になっているが、今日の山行の締めは赤松荘の温泉。一汗流して山行終了となる。
コメント
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弥彦、鋸山には残っている、というか、あとから植えたみたいな。
あとは飯豊山、二の王子(石垣があるあたり)とかなのかな。
stilllifeさん こんにちは。
そうでしたか。やはりというかんじですが、間違いなく一本は有りました。
ユリは種からも増えるそうですからそれに期待したいです。ただ、種からは時間がかかるそうですね。いつのことになるやら。
まあ、せいぜい長生きしてまた行ってみたいと思います。
では、ごめんください。
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