相模線全駅フルコンプ!! チャリレコ ★荒井呉服店(八王子)ー橋本ーゴッデス(茅ケ崎)
- GPS
- --:--
- 距離
- 67.7km
- 登り
- 121m
- 下り
- 215m
コースタイム
相模線は相模川の砂利輸送を目的として建設された路線で、大正10年に相模鉄道(現・相鉄ホールディングス)による私鉄線として開業された。
同線は太平洋戦争中の昭和19年6月に国有鉄道化されたが、時を同じくして私鉄の南武線(多摩川の砂利輸送)・青梅線(奥多摩の石灰石輸送)が相次いで国有化された。
砂利+石灰とは何か → コンクリートの原料=昭和19年と来れば軍事利用である。
コンクリート建築は、大正12年9月1日の関東大震災を境にレンガ、石、木材にとって替わるようになった。
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女優・沢村貞子「関東大震災のころ」より
女学校三年の二学期、始業式の日に起こった。学校から帰った私は、昼ご飯の仕度をしていた。 ・・・《中略》・・・
でき上がったご飯をお櫃にうつし、お豆腐のおつゆの味をみようと小皿を口にもって行ったとき、突然、ゴーッといううなり声とともに家がぐらぐらとゆれ、あわててガスの火を消した私は足がもつれて尻餅をついた。まわりじゅうの壁がバラ、バラと落ちて、鍋の中が白くにごった。 ・・・《中略》・・・
案外、柱がしっかりしていたのか、わが家は、ひどくゆがんだだけで、つぶれなかったが、ちょうど昼飯時だったせいもあって、あっという間に八方から火の手が上がった。みょうにシンとした異様な空気のな かに、激しい叫び声、泣き声が鋭く耳を破った。余震は絶え間なくつづいた。・・・《中略》・・・
やっと、上野の山へたどりついて、その夜をすごした。西郷さんの銅像の傍へ、やっと坐れるだけの席をとった。あたりはいっぱいの人だった。その人たちが、夜ふけとともにものを言わなくなった。無気味な静けさのなかで、動物園のライオンや虎のうなり声だけが、ときどき大きくこだました。上野の山から見おろす下町には、何十本もの真っ赤な太い火柱が、空を焦がすように傲然と立っていた。仮借(かしゃく)なく人間たちを焼き殺す地獄の火がどうしてあんなに美しく見えたのだろうか。
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そんなコンクリートの材料・砂利輸送の過去を持つ相模線だが、昭和22年・相模ダムの完成による砂利流下の減少や、昭和39年・相模川砂利採取が禁止され本来の目的を終えた。
現在はすべての運行が4両編成の電車のみだが、電化によるスピードアップ、運行本数の増加、海老名駅の開業(1日乗車人数9千人前後)と駅ビル”ららぽーと”の開業、横浜線への直通運転の復活などで利便性向上が図られ、また京王相模原線の橋本駅乗り入れや沿線のベッドタウン化など周辺環境の変化もあり、現在は通勤・通学路線として定着している。
今日はそんな相模線全駅の(八王子)橋本→茅ケ崎までの上り方面をチャリでフルコンプする。
本線33辧α18駅、特にアップダウンのない近郊区。道迷い駅スルーがなければ楽勝、最後は海?(・∀・)
行き:JR東・八王子駅まで輪行
8:30八王子・荒井呉服店前ー10:00橋本駅ー13:00海老名駅ー15:30茅ヶ崎駅ー16:00ゴッテス前
帰り:茅ケ崎海岸より自走帰宅
天候 | 夏初めの通り雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
自転車
帰り:茅ケ崎海岸ゴッデスより自走帰宅 全線自転車を使用 |
写真
装備
個人装備 |
ロードレーサー+SPDペダル(歩ける自転車靴)
|
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感想
観光色が強い江ノ電でも、通勤や至便に強い相鉄でも、京王でもない。
ローカルと新興都市の超微妙なバランス。
絶景は下溝駅付近からの相模川と丹沢山塊(ガスで見えず)、相武台下の桜並木。
また上溝の高架駅。
コースタイム欄には砂利輸送やら関東大震災などとも書きましたが、
おいらの相模線と言えば「荒井由実の天気雨」
茅ケ崎の海も都会とローカルのバランスが良く、相模線と同じでいつ訪ねても、どんな心境にも汎用的な海で、良くも悪くも外れなしの海で御座います (・∀・)!!
※来し(こし)、纏ふ(まと・ふ)、紫陽花(あじさい・夏)
来し波をゆるくかわしてサンドレス ほの香
白靴は砂を纏ひし通り雨 ほの香
夏祭りあさけの里の掲示板 ほの香
塩と砂ゴッデス前の水シャワー ほの香
今時はソーダ水をもゼロカロリー ほの香
茅ケ崎の白き家並みアマリリス ほの香
紫陽花や単線脇の理髪店 ほの香
波に乗る夕さり時に来たる波 ほの香
江の島の灯台ともりねむの花 ほの香
夕さりの色とりどりの浴衣かな ほの香
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コンクリート話の陰に隠れて、ユーミンが垣間見える絶妙!!
ここから先は私の思い出話
甲州街道沿いの古い記憶が掘り起こされた。
「その先を曲がり大通りにでると横山町、八日市町、八幡町と古い地名が並び、道路の両側に昔ながらのお店が並ぶ。荒物や、お茶屋、呉服屋、蒟蒻や・・・と。ともかくシャッター通りでないのが嬉しい。」
と僕の街道歩きのノートに書かれていた。もう十年前のこと。
写真を開いてみると「間口狭く奥に長い街道筋の建物 緑色に白字で荒井と書かれた写真」が残っていた。Honokaさんの写真とは店構えが違っていましたが。
そして、亡くなった母の入院先の病院が茅ケ崎で、自宅から246号線、海老名駅付近から相模線と並走するように車で茅ケ崎に向かった。そんなことも思い起された。そういえばヤマレコの日記にも記載していた。246から丹沢が見えたと。
Honokaさんとは、時間を超えた空間を共有しているようにも思えてきたよ。ユーミンのお歌ナイス!
当記録が、ロードウォーカーさんの過去の記録、八王子訪問記やヤマレコ日記を読み返すきっかけになったということ!で超越至極でございます(^^
荒井呉服店は建て替えられました。
ロードウォーカーさんのお母さまは天国での仕事を始められました。
八王子の通りは今でも元気で
相模川からの丹沢の、夏の夕照は涼しい風景です。
あと一週間もすればお母さまは胡瓜の馬に乗って叱咤激励に来られることでしょうね。
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