2019年8月北岳〜間ノ岳縦走

yamarocky
その他5人 - GPS
- 56:00
- 距離
- 19.7km
- 登り
- 2,628m
- 下り
- 2,590m
コースタイム
- 山行
- 8:10
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 9:00
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 9:30
| 天候 | 午前中晴れ 昼前から曇り |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
往:大樺沢二俣からの雪渓は8月になって登山道歩行可。(軽アイゼン不要) 北岳バットレス直下のあたりは落石多くヘルメット着用推奨。 広河原から北岳山荘は1500mの高度差があり、水場なし。 |
| その他周辺情報 | 帰りの温泉は、市営金山沢温泉。10時オープン時は人が少ないが、小さな温泉なので、カランも少ない。 |
写真
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
|
|---|---|
| 共同装備 |
ツェルト
|
感想
7月に中止になった北岳〜間ノ岳山行計画を、N・Hさん、H・Sさん、S・Rがしぶとく諦められずにいたところ、北岳ならと大事な用事を断念してきた会長H・KさんとN・Kさん、最近パパになって山行参加は不可能かと思われていたN・Yさんと参加表明が相次ぎ、計6人での決行となった。台風が近づいているものの、期間中は天気が持ちそうだ。
前日8月9日20時半大阪駅周辺出発で午前2時半頃芦安駐車場に到着。少しだけ仮眠を取り、4時前には荷物詰替え、真っ暗な中行列に並ぶ。思ったよりも多く乗合タクシーが停車しており、乗り込んでしばらく待っているうちに5時発出発。
途中農鳥、間ノ岳、北岳全てが見えるビューポイントを通り過ぎ広河原へ到着。天気は雲ひとつない青空で北岳がくっきり見え、テンションが上がる一同。
本日は大樺沢から二俣を左俣にコースを取り、八本歯のコルから稜線に出ず北岳山荘に向かう予定。渓流沿いの樹林帯を歩きはじめると、左手の渓流は非常に美しく、道の両側にも早速色んな花が所々出没している。さすが花の山北岳。
リーダーのH・Sさんはゆっくりペースで歩いてくれるが、二番手の会長H・Kさんは何故か更に5〜10辰竜離をとりながらゆっくり後をついていく。そんな私達を後続の人達がどんどん追い抜いていくが、さすが北岳、老若男女とも経験豊富そうな登山者が多い印象だ。
スローペースながらも大樺沢二俣に到着。右手に北岳バットレスの大岩壁、左手に大樺沢の雪渓が上方に伸びており、壮大な景色に見とれながらも、これを超えて行くのか···とこれからのしんどさを考えるとため息も。7月は雪渓上を歩かなければならなかったが、8月で雪も解けたので左岸の夏道を歩く。二股からはタカネグンナイフウロ・ミヤマハナシノブや他に色々な花の群生が増え始め視界が俄然楽しくなる。登りも急に厳しくなってくるが、渓流からの涼しい風で少しクールダウン。途中2m程の木の杖をついた男性が遠くから降りてくるので、「仙人か?!」と話していたら、近くで見ると頭や身体のあちこちを負傷し血の跡があり、仰天した。「大丈夫です」と言いながら怪我人とも思えぬ速さで下山していくので、まあ大丈夫なんだろうと思いつつ彼のその後が心配である。
雪渓の最上部までくると景色も遠くまで見え随分登った気にもなるが、先もまだまだ。北岳バットレスも近くに迫ってくるが、既に大分雲が湧いて出始め霧で隠れがちだ。ここから落石も多い地帯になるが、さほど落ちてきそうな緊張感もなく周りも誰もヘルメットを被ってないので、私達も持参したヘルメットはつけないまま進む。ひたすら急登が続き、標識からはいよいよ梯子の連続だ。先頭のH・Sさんから「まだまだハシゴが続いている〜」と悲鳴が。会長H・Kさんもかなり苦しそうだが、それでも気力と根性でちょっとづつ進む。八本歯のコルからもひたすらガレガレの急登。
吊尾根分岐手前の北岳山荘への近道はトラバースで安心したのもつかの間、左側が切れ落ちた細い道や木のハシゴが所々あり油断が出来ない。が、ここからのお花畑がすごかった。今まで所々に現れていた花たちがオールスターで登場し、ピンク黃紫青白と一面カラフルに咲いている。疲れも限界に来ていたが、なんとか今晩の宿「北岳山荘」に到着した。入り口には「布団1枚に2人」の張り紙があったものの、6人に一室割り当てられ一人一枚の布団で寝ることが出来、ラッキーだ。早速宴会が始まり、その後夕食のカレーを食べて7時前には皆就寝。
翌日11日、午前3時45分に起床・4時半からの朝食をとって5時10分に出発。今日は荷物を北岳山荘にデポして間ノ岳まで往復した後、北岳頂上から白根御池小屋まで下る予定だ。
まずは中白根山へ稜線上の道を登っていく。前日の疲労が脚に残っていて、身体がに重い。昨日のお花畑はすでになく、こちらも岩稜の足場の悪い道が続く。朝は雲ひとつない空に北岳・甲斐駒岳・仙丈岳・間ノ岳そして富士山がぐるりと一望できる。N・Yさんはなんとか北岳・甲斐駒・仙丈岳をひとつの写真に収めようとしている。途中アップダウンのある岩場を超え、ほぼコースタイム通りに間ノ岳に到着する。新しく眺望が開け、昨年登った塩見岳が真向いに、その奥に赤石岳が遠くに見える。個人的にあまり南アルプスには来ていないので、いつか見える山全部行けたらなあと思いながら、北岳山荘へ戻る。この頃にはすでに雲が沸き出てきて、北岳も隠れてしまった。山荘からはデポしていた荷物が増えての登りなので、更にゆっくり進んでいく私たち。稜線沿いには再び花がちらほらしながらも、急登で所々に鎖場も現れる。北岳頂上にはけっこうたくさんの人がいたが、勿論真っ白であまり風景も見えない。それでも富士山に次ぐ高さ2番目の北岳に立てて、素直に嬉しい。
次は北岳肩の小屋を通って、本日の宿、白根御池小屋まで3時間。15時には着けばいいなあと言いながら、降りていく。雲が空全体を覆っていて何だか薄暗い。つい先日には肩の小屋近くで落雷があり、1名亡くなった事故があったので、やっぱり山は恐ろしい。小太郎尾根分岐から草すべりに入ると、急な斜面の樹林帯の中に黄色の花が一面咲いているのがひたすら続く。後で調べてみると、マルバダケブキという花で、鹿はこの花が嫌いなので、他の植物が被害にあう中群生しているらしい。ひたすら下り続けて3時間、白根御池小屋のテント場と池が見えて到着。既に15時ぐらいだが、逆にこの時間から登っていく登山者とすれ違うと、肩の小屋までに到着できるのだろうかと心配になってくる。白根御池小屋はきれいでちょっとした旅館風。テント場もいい雰囲気だ。部屋は山小屋仕様の狭さだが、部屋もふとんもきれいなのでなんだか快適。最初は2つの布団に3人と言われたが、追加で人が来なかったので昨日に引き続き1部屋独占・一人一つの布団に寝ることが出来た。夕食後は団欒室で北岳のDVDを見ながら酒飲み達は日本酒をちびちび。
最終日12日は2時間かけて降りるだけなので、皆どことなくリラックス。それでも6時には出発し、ひたすら樹林帯を降りていく。北岳頂上からだと一気に5時間下り続けになってしまうので、今回の2時間のみ下りはとても助かる。それでも長く感じて早く広河原に到着したい気持ちと、降り切ると山旅が終了してしまう名残惜しさで複雑だ。広河原山荘が見えて、吊り橋を渡ると本日も青い空に北岳が見えて最後の記念写真。乗合タクシーのおじさんが、人数が9人になれば9時前でも出発してくれるというので、おしゃべりをしながら待つ。先日はNHKが番組収録に来ていたらしい。 芦安駐車場側の市営の温泉に入って帰阪。
今回は全て手配・準備等をして下さってリーダーH・Sさん、元々の計画立案者で車も出してくださったN・Hさん、本当にありがとうございました。(S·R記)
















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