記録ID: 2010311
全員に公開
アルパインクライミング
甲斐駒・北岳
北岳バットレス
2019年09月06日(金) ~
2019年09月08日(日)

体力度
7
1~2泊以上が適当
- GPS
- 45:31
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 2,712m
- 下り
- 2,691m
コースタイム
1日目
- 山行
- 4:58
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 6:30
距離 6.6km
登り 1,402m
下り 681m
2日目
- 山行
- 11:33
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 12:00
距離 6.6km
登り 1,290m
下り 1,270m
3日目
- 山行
- 1:14
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 1:16
距離 2.6km
登り 22m
下り 737m
| 天候 | 晴れ(7日夜に降雨あり) |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
6日は5:20に乗合タクシーの列に並ぶも、乗れたのは8時過ぎ。平日の輸送体制に予想外の人出となり対処できなかった模様。 白根御池小屋 テント泊 500円/人・日 2泊で1,000円 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
6日:Bガリー大滝まで偵察 バットレス沢の右岸に踏み跡があり、これを辿るとBガリー大滝まで行けることを確認。Bガリー大滝は見た目で、クライミングシューズへの履き替え不要と判断。 7日:<下部岩稜> 前日の偵察のおかげでBガリー大滝までは暗い中でも順調。ちょうどBガリー大滝登攀中に日の出を迎えました。Bガリーは下段20m程度、上段45m程度で、案の定ともに卦蘢度で、アプローチシューズで問題ありませんでした。 ところがBガリー大滝から上でルートミスし、ルンゼから左の踏み跡に入るところをルンゼをそのまま詰めてしまい、落石を起こして後続パーティーに迷惑をかけてしまいました。2パーティーが通過するまで待った後、クライムダウンして本来のルートに復帰。1時間ほどロスしました。 そのあとのCガリーの横断は先ほどのボロルンゼの下降から比べれば大したことなく、極端に不安定というほどではありません。ヒドンスラブまでのCガリーの登りと共に注意は必要ながら、バリエーションのアプローチにありがちのガレといったところです。 ヒドンスラブは下段のみ卦薀泪ぅ淵皇度、上段歩きで途中ピッチを切らず、4尾根取付に至ります。 <第4尾根>当日は数珠つなぎでクライマーがいたため、ピッチを切る場所は微妙に先行Pとずらすなどしているので、トポと完全一致ではありません。 1P目:出だしのクラックがやや難しいですが、それを越えてしまえば教蘢度、簡単です。 2P目:屈折がありますが、これまた容易。全般的に教蕁 3P目:白い岩のクラックといいますが、かなり寝ており、クラックのテクニックは全く不要。簡単です。 4P目:ちょっと高度感が出てきますが、まだ難易度は高くありません。 5P目:出だしの三角形の垂壁はA0しないとそれなりに難しいですが、迷わずA0で突破。(後続が続々来るので無駄に時間をかけられないので…)そのあとのリッジは高度感抜群。マッチ箱で懸垂の準備(ハーネスのロープを一度外し、ロープ1本を束ねてしまい、もう1本を残置ビナ2枚に通して懸垂する。もちろん下降器の準備も。)をするのも、慣れていないと結構怖いと思います。 6P目:出だしは何てことない気がしますが、だんだん難しくなります。カンテの後半からクラックにかけてはなかなか登り応えあり。 7P目:枯れ木テラスまではこれまた高度感抜群。かつこちらはリッジの右側に入って登るところが、ホールドが小さく、高度感もあることから、なかなか侮れません。 8P目:2010年崩落箇所のナイフリッジのトラバース。出だしはリッジに登る感じで、これまた高度感抜群。そのあとのトラバースはオポジションで容易ながらも、これまた高度感有。5Pから8Pはこれぞバットレスの醍醐味といった高度感を楽しみながらの登攀が連続する、このルートのハイライトと言えるでしょう。(核心ではありません。) 9P目:核心と言えば最終Pのこの城塞ハング。チムニーと言っても開き気味でステミングが利きにくいのが難しいです。出だしの核心は残置のカムを含め、いい位置に残置ハーケンが豊富にありますので、無理せずA0で。 ルートを終え少し歩くと、明確な土の踏み跡がありますので、これを忠実に歩いて行くと20分ほどで一般ルートに合流。そこから5分ほどで山頂です。 山頂到着時13時でバスの時間が微妙でしたが、相方がかなり疲労困憊している様子でしたので、無理せずゆっくり下山して、御池小屋でもう1泊。翌日5時に御池小屋を発ち、広河原6時15分。乗合タクシーの始発は8時ということでしたが、7時前に臨時便を出してもらい、7時半頃芦安に辿り着きました。 |
写真
感想
平日休みが取れたので、山岳会メンバーと北岳バットレスに行ってきました。が、日曜日に台風が来る予報があって1日前倒しで入山する人が多く、想定以上に多くのパーティーがバットレスに入ることに。しかし、心配されていた順番待ちはそれほどでもなかったので、比較的順調に登攀できたものの、その日のうちに下山するのは無理で、もう1泊止まって翌朝の下山となりました。Bガリー大滝までは前日に偵察できたものの、その先は偵察できず、そこでルートミスしてしまいました。(それが無ければ下山できたか?)やはり北岳バットレスは超人気ルートだけに、入山が平日と言えども混雑は覚悟しなければならないでしょう。また登攀力は勿論ですが、ロープワークやシステム等手際良く出来ないと他Pの迷惑となるので、登攀グレードは易しいものの、そうした基礎的な行動が早く正確にできないとアタックする資格がないと思います。
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