英ちゃんの生家訪問とお墓参り (ノ)’∀｀(ヾ)★チャリレコ（横川駅前泊ー碓氷越えー松代の英ちゃん実家・六工社跡・蓮乗寺）屋代線北山隧道

2019年09月16日(月) [日帰り]

• GPS: 24:00
• 距離: 105km
• 登り: 953m
• 下り: 1,136m

コースタイム

1日目
22:00〜　JR東・横川駅前に前泊

2日目
3:15横川駅ー碓氷峠越えー4:50軽井沢駅
　輪行　6:10しなの鉄道・軽井沢駅ー6:40上田駅
7:00上田ー坂城ー屋代ー9:00松代　英ちゃんの実家、六工社跡、蓮乗寺、観光案内所 10:30撤収−11:00屋代高校前駅
　輪行　11:34しなの鉄道・屋代高校前駅ー13:19しなの追分駅
13:30信濃追分駅ー14:00碓氷峠ー15:00西松井田駅

信越本線・西松井田駅より輪行帰宅

天候

小雨ー晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車 自転車

行き：JR東・信越本線横川駅まで輪行
帰り：JR東・信越本線西松井田駅から輪行帰宅
※他輪行区間
しなの鉄道・軽井沢から上田駅
しなの鉄道・屋代高校前から信濃追分駅

全線自転車を使用

コース状況／危険箇所等

横川ー軽井沢間のチャリ走行ルートは（バイパスでない）国道18号が安全
駅寝は始発前に撤収すること

写真

前日の横浜駅。ここから東京上野ライン輪行で高崎方面へ（写真はマリンエクスプレス踊り子）

21:35 高崎着。意外と混んでいる信越線に乗り換え

磯部を過ぎるとガラガラに(;´・ω・)

終点横川駅下車

今晩は呑まない。早朝雨予報ならこのまま碓氷を越え軽井沢へ

十六夜の月も出ていますし天気良好と判断して横川で駅寝しますか。軽井沢の駅寝、寒いし（＾＾

今日の装備は、床に段ボール、腹に新聞、Wブレーカーと布団は輪行袋(;´・ω・)

屋根があるのはココロ強い

翌3:30、碓氷峠に挑みます。坂本宿までは電灯がありその先は月だけ。

（富岡日記・帰郷編坂本宿）その翌目は坂本に泊り、翌日たしか碓氷峠を越しましたが、段々旅費が不足になったと申すことで、皆草鮭をはきまして越しました。

一時間半で軽井沢入り。月はずっと出ていました。（富岡日記・帰郷編軽井沢宿）能く覚えませんが軽井沢に泊ったようにも思います。

早朝の軽井沢駅入場!!

5:10 但し改札口は閉鎖されています。しなの鉄道6:18、新幹線7:30まで来やしませんよ

（富岡日記。帰郷編）道中旅費不足のため、一同の心配はとても筆に尽くされませぬ。只今なら電信為替で直に間に合いますが、 実に開けぬ時代のことは、只今の方は御存じありません。

6:00再び輪行します。しなの鉄道（旧信越線）軽井沢駅とEF63

軽井沢に湘南電車入線ですよ

ドアは手で開閉しろと。。

車内トイレは閉鎖だしどこまで費用けちっとるんじゃ!?　まっ、いいか（＾＾

なんというか湘南電車です

GOGO!!

小諸で小海線のディーゼルカーと遭遇

（富岡日記・帰郷編田中宿）家は煤けてかたがり、何とも譬えようのない一室に皆居りますと、隣室には 御嶽行者らしい若者が大勢居りました。

8:00頃 上田で下車し千曲川沿いに信州松代を目指します。珍しいコンクリのアーチ橋

（富岡日記・帰郷編） 一行一同柿崎の玄関より広庭に出、門前に早朝から待たせて置きました人力車に乗りました。第一番に私、第二番に和田初子、 第三番に小林高子、第四番に酒井民子、それより段々に列を正しく挽出しました。

（富岡日記・帰郷編）十七台も車が続くようなことはこれまでないこととて、家に居る人は駆出す、道を行く人は止る、畑に居る者は鍬を棄てて駆付け見て居ると申す有様、十四名揃いの衣服で同じ年頃の者が揃って居ます。

（富岡日記・帰郷編）このように沢山な人が見て居りますことでありますから、この度業を卒えて帰国致し、創業の製糸場へ参りましても、万一成功致さぬ時は、 私共は世間の人から何と申されましょう。

（富岡日記・帰郷編）夢現の心地で土口へ参りますと清野きよの村の側に元方 一同の方々が皆羽織袴の礼服で出迎いに出て居られました。大里氏、中村氏その他の方々のお顔が只今に目に付いて居ります。その盛んなことは丁度昔殿様のお通りの時のような有様でありま した。

（富岡日記・帰郷編）一同無事に着致しました。一行の父兄親族皆道まで迎いに出て居られまして、ひとまず横田に落着きま した。

（富岡日記・帰郷編）待受けの用意も出来て居りましたが、この先が心配でたまりませんでした。

（富岡日記・六工社編）糸揚工女も富岡の如く十 一十二十三歳止り位の少工女でありました。この少女たちもやはり良家に育ちました人ばかり でありますから、至って人ずれて居りませぬ、皆無邪気なおとなしい、実に可愛らしい人ばかり であります。静かなる土地、おだやかなる家庭、慈愛深き両親の手に成長致されました

（富岡日記・六工社編）皆無邪気なおとなしい、実に可愛らしい人ばかり であります。静かなる土地、おだやかなる家庭、慈愛深き両親の手に成長致されました

（富岡日記・六工社編）この少工女が、私が糸揚場へ参りますと、皆一同かけ出して参りまして、「横田さんお早う、横田さん お早う」と花の如き愛らしき笑顔を以て申されます。その顔を一目見ますと、いかなる苦心も一時に忘れますように覚えます。

（富岡日記・六工社編）殊にこの少工女たちは一心不乱に業を致して、決して私が申すこ とを背そむきませぬ。皆睦しく、糸の切れぬ時は互に無邪気に語り合ったり、また私の傍に寄って参 ります。

看板の下に六工社石垣跡をハケーン!!

（富岡日記・六工社編）その愛らしさは只今も目の前に見ゆるように覚えます。それでこの小さきお友達に心配をかけては済まぬと存じまして、いつも悟られぬ用心を致して居りました。来る日も来る日もこの愛らしきお友達に慰められて、心も晴れ晴れと致します。

（富岡日記・六工社編）明日は休みと申す前日、業も終り後始末も十分に済ましますと、 私ははや足も地に付かぬ位になります。はや家近くなりますと、妹両人が道まで迎いに出て居りまして、左右より袖や袂たもとにつかまり、 「お帰り、お帰り」と喜びまして、門に入るや早々玄関までかけ付け、大声に「おっかさん。富岡の姉さんがお帰りになりました」と大喜びで申します。

（松代観光案内所）

（富岡日記・六工社編）機械その他を見ました。兼ねて覚悟のことなれば別に驚きも致しませぬ。却って能（よく）この位に出来たと思いました。しかし富岡と違いますことは天と地ほどであります。

（富岡日記・六工社編）銅・鉄・真鍮は木と なり、ガラスは針金と変り、煉瓦れんがは土間、それはそれは夢に夢を見るように感じましたが、

（富岡日記・六工社編）まず蒸気で糸がとられると申すだけでも日本人の手で出来たとは感心だ位にて、その日は引取り ました。

（富岡日記・六工社編）さて六工社開業式当日、私共一行が富岡退場致します時尾高様より宇敷氏へお渡しになりまし た松代工女等級が発表されたとのことで、同行者の両三人私の所へ見舞いかたがた知らせに来 て下さいました。その等級左の通り。
二等工女 横田英 和田初 小林高 酒井民 三等工女 福井亀 春日蝶 その他 （写真は富岡入場の松代の工女さん）

10:10 蓮乗寺さんへ

墓所に英ちゃんの説明板が ∩(・ω・)∩

英ちゃんへ 横浜港お土産

英ちゃんが刻まれています 右から二人目

戒名は『盛忠院全英？操大姉』（右から二人目）

昭和4年9月26日没

さて近々になった廃線、長野電鉄・屋代線松代駅を訪問

大正11年開業

駅構内

地元の人に電車は来ないといわれた(;'∀')

いまは代替バスが屋代ー須坂間を結んでいます

（富岡日記・六工社編）明日は休みと申す前日、業も終り後始末も十分に済ましますと、 私ははや足も地に付かぬ位になります。幸い帰りは下り坂でありますから思うままに急がれま す。はや家近くなりますと、妹両人が道まで迎いに出て居りまして、左右より袖や袂につかまり、 「お帰り、お帰り」と喜びまして、門に入るや早々玄関までかけ付け、大声に「おっかさん。富岡の姉さんがお帰りになりました」と大喜びで申します。

さて松代から撤収。屋代線の廃線跡をたどって

なんと廃トンネル ハケーン!!

T11年謹製 坑口は石巻、内部はコンクリ巻き（後年の補強？）

ウイングは、、特徴的つかあまりイかしてないかも(;'∀')

信越線の屋代高校前駅に着きました。横浜からのガソリン輸送あり

ここにも湘南電車が。。

横須賀線に乗りました (ノ∀`)アチャー

列車は千曲川の河岸段丘を走ります（小諸付近）

小諸から変な色の115系に乗り換え(;´・ω・)

ジオン公国軍のマークかよ？

小海線のハイレール1375が停車中（小諸駅）

信濃追分下車。前面だけが色違いなんですけど何かの公式かな？

折角のなので軽井沢サイクリング(;^ω^)

なんかお洒落で(・∀・)イイ!!

メガネ橋でっかー

碓氷を降ると、、とたんにグンマ臭い（ほめ言葉）

今回何回？この作業をしたことか（西松井田駅）

車窓もグンマw

高崎で乗り換え

空いているうちに、英ちゃんに供えたシウマイを(;^ω^)

（富岡日記・富岡編）さて私共一行は皆一心に勉強して居りました。何を申しましても国元へ製糸工場が立ちますことになって居りますから、その目的なしに居る人々とは違います。「横田英　一等工女申付候事」と申されました時は、嬉しさが込上げまして涙がこぼれました。

これ食べてお寝む。おつかれさまでした

装備

個人装備

ロードレーサー+SPDペダル（歩ける自転車靴） 前泊用としてベンチに敷く段ボール（現地調達） お腹に巻く新聞

感想

Honoca

先週、碓氷の雨で撤退した松代リトライ。
今週も横川前泊の駅寝で臨みます。関東は雨予報ですが信州はなんとか持ちそうだが、問題は上越国境に聳える碓氷峠の天候です。
※この区間の信越線は廃線になっており、代替えのJRバスは8時からと遅い。
前日横川のアドヴァンテージは大きいので峠は翌朝越でもよいし、横川が雨になりそうなら寝ずに峠を越えて軽井沢駅寝でもよい。
結局天気が持ちそうなのと軽井沢は寒そうなので、横川で駅寝する。十六夜の月が出ていた。
■碓氷越え
3時ジャスト横川起床。輪行袋から抜け出し長ベンチ上の段ボールを畳むw　段ボールはクッションが(・∀・)イイ!!　ヘッドライトを装備しゆるゆると坂本宿。碓氷峠へは何の照明もなく、道中出くわし逃げる猪を追いかけている奇行があったりした。すれ違ったクルマは1台のみ(;´・ω・)
ゆるゆると4時45分に軽井沢に着いた ∩(・ω・)∩
※軽井沢に24Hコンビニまた早朝開店の飲食店はなかった。気温は低く寝袋なしに仮眠は不可な模様。

■いざ松代
6:18 しなの鉄道軽井沢駅始発の湘南色に乗って。最寄りの屋代駅で降りてもつまらないので上田下車。不意の小雨も間もなく止んで千曲川沿いに。
8:30 松代入り。さすがに余裕がある時間です。
松代は千曲川とやや険しい低山に挟まれた”手のひら扇状地”

■英ちゃんと横濱のシウマイ
英ちゃんの墓前に横浜駅で購入したシウマイを供え二言三言。
開港以来横浜港は生糸の輸出を一手に担っており、もちろん富岡や松代で英ちゃんが繰った糸も様々な路に運ばれ、最終的には横浜港に集められたのである。

そして大正12年の大震災は東京横浜を壊滅しただけでなく、間接的に生糸の生産地も壊滅せしめた。英ちゃんが明治前半まで勤めた六工社もこの震災を境に傾き体力のある製糸場のみが生き残っていった。

英ちゃんもそれらも飲み込んでくれるだろうという上で、横濱みやげを供え、今の横濱を報告する。
養蚕農家から横浜港へ。横浜港から世界へ。
富岡製糸場と絹関連遺産群の世界文化遺産登録は富岡市やお蚕農家だけでなく、現代の横浜、そして今も製糸場で活躍する溌剌とした工女さんの誇りである。

　十六夜の草を枕におはすらん　　ほの香
　十六夜を時折覗く駅寝かな　　ほの香
　十六夜に越ゆる峠のしじま哉　　ほの香
　我一人峠に一人月の客　　ほの香
　月光や妙義の鼻の男ぶり　　ほの香
英ちゃんへ　
　虫時雨左右に分ける逢ひに行く　　ほの香
　其の儘よ大和撫子英のなり　　ほの香
　今もなほ絹をまとひて君が春　　ほの香
　蚕の眠り横浜のこと繭のこと　　ほの香
　繰り糸の重さ軽さよ美しき　　ほの香


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コメント

roadwalker

この好奇心と行動力
この好奇心と行動力に驚く。自分で行き先を決め、走る道を決め、人に会い話しする・あ〜素敵にすごい。もちろん俳句も、その好奇心の賜物かと。

Honoca

Re: この好奇心と行動力
褒められている!! (ﾉ∀`)ｱﾁｬｰ

山を訪問している皆さんと同じことですよ。。　ってここに突っ込みはなしで(爆)
とりま、なにがしのご参考になればありがたいことです