【甲武信ヶ岳に届かず】川又-柳避難小屋-股ノ沢林道-十文字峠-毛木平-梓山
- GPS
- 26:13
- 距離
- 24.2km
- 登り
- 2,407m
- 下り
- 1,743m
コースタイム
7/01 柳避難小屋0438-0720伐採作業場跡0730-0829栃本分岐0837-0854十文字小屋0908-1016毛木場駐車場1053
-1145梓山
天候 | 6/30 晴 7/01 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:梓山-川上村村営バス-信濃川上-小海線-小淵沢-中央線-八王子-横浜線 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・西武秩父駅 中津川行きバスは、土・休日限定で0825の1本だけ設定あり。 国道に出るとすき家がありました。 ・川又バス停〜林道ゲート 歩き出してすぐの分岐を左に降って、国道の橋の下をくぐります。車道歩きなので、問題ありません。 ・林道ゲート〜赤沢吊橋 森林軌道跡を歩きます。フラットで歩き易い道です。 ・赤沢吊橋〜柳避難小屋 ここから本格的登山道となります。吊橋を渡るといきなり急登があり息が切れます。その後も急登と急降下を何度も繰り返し、体力を消耗するとともに精神的にもシビアです。足を滑らせると谷底まで落ちてしまうようなトラバース路が続き、崩壊地に出くわしたりで、一時も気の抜けない道です。 ・柳避難小屋〜栃本分岐 引き続いて、登り基調の中に細かなアップダウンがあって、精神的に疲れます。道が不明瞭な箇所もあり、油断していると道を踏み外す可能性大です。基本、ピンクのテープが目印になります。 ・栃本分岐〜十文字小屋 道は明瞭で高低差もさほどではありません。気持ち良く歩けました。 ・十文字小屋〜毛木平 途中に急坂がありますが、慎重に降りれば問題ないレベルです。 ・毛木平〜梓山 レタス畑の中を歩きます。思ったより通過車両が多いので、目立つ服装が良いかと思います。 ・梓山バス停 少し手前にヤマザキYショップがあります。 |
写真
感想
・久々のテン泊縦走計画
このところ日帰り山行ばかりだったため、そろそろテントを持って縦走したいなあと思っていましたが、なかなかチャンスに恵まれず、思いだけが募ってやきもきしていました。本来なら30日は福島へ行く予定が入っていたのですが、なんだかんだで直前にキャンセルとなり、これ幸いと急いでザックに荷物を詰め込んで出発することにしました。以前から考えていた、川又から股ノ沢林道で十文字小屋へ、翌日に三宝山と甲武信ヶ岳を踏んで西沢渓谷へ降りるルートを選択しました。初日はコースタイム上日没ギリギリになってしまいそうですが、1年で日の入りが最も遅いこの時期だからこそ挑めるルートです。最悪遅れることがあっても、ヘッ電があれば設営はできるだろうと、軽い気持ちで出発したのでした。
・最悪の忘れ物
自宅最寄り駅から横浜線の始発に乗り、八高線、西武線と乗り継いで、バス出発時刻の1時間ほど前に西武秩父駅に着きました。事前に調べていたすき家で朝食をとり、中津川行きバスに乗り込みました。バスが出発してまもなく、ふと「ヘッ電いれたよなぁ?」と気になり、ザックのいつも入れるポケットを探りますが入っていません。念のためザックの他の部分も調べましたがありません。パッキングの際にすべての持ち物を並べた時には確かにあったのに、なぜ無いのか今でも全く理解できません(帰宅して家の中を探しても見当たりませんでした)。首の後ろを一筋の冷たい汗が落ちるのを感じます。せめてバス乗車前だったら、コンビニで懐中電灯なら買えただろうに、後の祭りです。ここは、うんとペースアップして早い時間に十文字小屋に着くか、駄目な時は避難小屋泊とするしかない、と腹をくくるしかありませんでした。トホホ・・・・
・力及ばず・・・・
バスを降り、勢い込んで歩き出しますが、前日の寝不足からかいまいち調子がすぐれませんし、のっけから道を間違えたりして、気持ちだけ空回りの感が否めません。久々のテン泊装備も腰にズッシリきています。赤沢吊橋までの軌道跡歩きがボディーブローのように効いたようで、登山道が急になるや連打を浴びたように足が前にでなくなり、歩いているより休んでいる時間が長くなってしまいました。座って目を閉じるととたんに変な夢を見るようになり、もうこれ以上の無理は利かないと感じ、早々に十文字小屋を諦めてしまいました。なんとか柳小屋に着くと、30分ほど寝てしまう有様でした。
・快適な避難小屋
柳小屋は、ネット上では渓流釣りの方々がよく利用されているとのことで、中には釣り道具や銀マットがたくさん置いてありました。きれいな板張りの床はとても快適でしたし、窓には網戸(正確には"網")もあって、虫の侵入もありません。結局この日は私以外どなたもおいでにならず、小屋を独り占めでした。ただ、明かりはないので、早めの夕食をとって早々に就寝しました。
・ぐっすり眠った翌日
日常の倍ほどの睡眠時間がとれたからか、翌朝の目覚はたいそう良く、日の出とともに出発できました。適度に休息をとりながら歩みを進め、ほぼ目標通りに十文字小屋に到着できました。梓山への降りも快調そのものでした。甲武信ヶ岳方面へ行けなかったのは残念でしたが、いろいろと勉強になった山行でした。
・振り返って
今回のコースは思った以上にハードでした。ハードなコースゆえ、歩く人はあまりいないのではないかと思います。同じバスにのっていた単独行の女性が私の前を歩いていかれましたが、十文字小屋までその方以外にお会いすることはありませんでした。静かな山行になるのは自分向きなので、いつか形を変えてリベンジしたいと思います。
沢沿いを登っていくことから、展望はないけれどもこの時期にしては涼しいのではないかとチョイスしたのですが、気の抜けない道と細かいアップダウンの連続は辛く感じてしまいます。それ以上に自身の不甲斐なさには呆れました。もっと体力気力をつけないとテン泊縦走は無理でしょう。
十文字小屋からほぼ同じペースで降りていた若者二人に、バス停まで車で送りましょうかとお声掛けいただきました。本当にありがたかったのですが、最後まで自力で歩きたいと辞退させてもらいました。今思うと、きちんと自分の気持ちを言葉にしていなかったのではと反省しています。
それにしても、ヘッ電がどこへ行ったのか謎です。ひょっとしたら、毎週末家を空けることに対する家族の仕返しかも・・・・
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
はじめまして。 柳避難小屋にちょくちょく出入りしている者です。 「いつかまたリベンジしたい」とありましたので、ご参考までに 崩落の2か所は昨年10月に改修されて危険はなくなっていますよ。 また柳避難小屋の不用放置品(壊れた漁具など)は12月に持ち帰りましたのでスッキリしています。(『ヤマレコ---柳避難小屋』で写真を見ていただければ) ただ またマナーのよくない釣り人が散らかすかも知れませんが、そうならないことを祈ってます。 最近ヤマレコに登録したばかりなので半年のタイミングはずれのメッセージとなりました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する