沢尻岳〜大荒沢岳:和賀の稜線は紅葉真っ盛り
- GPS
- 06:03
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 1,012m
- 下り
- 1,008m
コースタイム
天候 | 雨のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所なし。道は良く整備されている。和賀山塊でおそらく一番登り易いと思う。 |
写真
感想
今週末は、台風からの低気圧が遅くなって、その通過後も東北はあまり良い天気ではない。土曜は山は雲が架かるようだし、日曜は、南部ほど回復は遅れそうである。折角の紅葉の季節なので、晴れの下で、紅葉の山を見たいが、あまり混んでいる所もね。そこで、昼頃からは晴れる予報の岩手、和賀山塊に行ってみることにした。和賀岳と高下、根菅岳は秋に行ったことがあるので、貝沢から沢尻岳、大荒沢岳の往復にする。午後から天気が良くなる予報なので、時間を調整して少し遅めに出発することにした。
予報通り、早朝から小雨の中を出発。湯田ICで降りて、県道1号線を進み、貝沢で小さな標識で左折、貝沢林道のダートは1.5km。路面は良いが、幅は狭く1車線。草が車の底や側面を擦るのは覚悟すべき。今日は、小さな沢を車で渡渉後、大きな登山口標柱手前の砂地に駐車した。ここは、元々は沢の河原で2本目の渡渉地点だったらしい。現在、沢は大きな土管を入れて流れるようになっている。先の草地にも行けるのだが、手前の河原に駐車した。他の車は、先の標柱前の草地に1台。出発前にもう1台来た。天候は小雨だが、晴れてくることを期待して、雨具を着て出発。
登山口から暫くは、草地に轍のある広い道を進む。5分程で、左に暗い林の中に入り、登山道が始まる。相変らず小雨だが、深い樹林なので助かる。最初は緩い登りだが、道は徐々に大木の多い小さな尾根を登るようになる。その後、ブナの林の中、急登が始まる。770mの郡界分岐まで着くと、一時登りは緩くなるが、また1000mまでの急登が始まる。ここまで来ても紅葉の気配は薄い。雨は止んだが、周辺は濃霧という感じである。また、登りは緩くなって、尾根を乗換えるように進む。次いで1091ピークの南の尾根下をトラバースするようになり、薄暗い樹林と笹の道となる。道は稜線上を登るようになるが、柔らかい土で、歩き易い。歩く人が少ないのか、道に苔が生えているほどだ。樹林が徐々に低くなり、沢尻岳への最後の150m程の登りとなる。途中周辺の山が見えるようになるが、この辺りで雲が上って行く気配がしてくる。沢尻岳山頂付近は潅木帯で、やっときれいな紅葉が見えるようになった。紅葉の平坦な道を行くと左に沢尻岳山頂への分岐があり、20m程で山頂に到着する。ちょうど、晴れ間も見えるようになり、周辺は赤や黄色の紅葉が美しい。大荒沢岳から高下岳、和賀岳、そして羽後朝日岳も部分的に見えるようになった。とても標高1400mの山地とは思えない迫力がある。また、あちこちで稜線上が赤く、この稜線は今が紅葉の盛りだろう。
紅葉の稜線を大荒沢岳へ向かう。100m程急な稜線を下っていくと、晴れ間も広がり、時折陽が当るようにもなった。陽が当ると紅葉も映える。鞍部から大荒沢岳までは150m程の登りである。途中、前ピークを越え、最後に草付きをひと登りすると、山頂分岐に着く。この辺りからも、高下岳への稜線、和賀岳の眺めが素晴らしい。分岐から右へ、少し登ると、大荒沢岳山頂に到着する。山頂の周囲は潅木だが、それが紅葉して、その上に周りの山がきれいである。時折雲は架かってくるが、紅葉の山頂から周辺の山を眺めることができて良かった。
帰りは往路をそのまま戻る。往路よりも眺望が広がっているかもしれないと、帰りも沢尻岳山頂に寄ってみる。少し良くなったかな。今日は、朝は小雨の中を登ることになったが、10時過ぎから晴れ間が広がって、稜線上の紅葉や眺望を楽しむことができた。和賀の稜線の紅葉は来週あたりも良いと思う。紅葉の名所の山は多くの人で賑わっていると思うが、今日ここで、出会った方は3組5人だけだった。
kyenさん、こんにちは!
関東甲信越は紅葉が遅れていますが、流石に東北の山は既に紅葉が素晴らしいですね。
この山、何処にあるのかとレコの地図範囲を広げていって、やっと分かりました。東北のど真ん中という感じの場所ですね。
天候回復を見計らっての紅葉探訪、さすが慣れていらっしゃる。
素晴らしい写真、楽しませてもらいました。
eagleさん、コメントありがとうございます。
奥羽山脈の真ん中、地形上は真昼山地といいますが、その北側の和賀山塊と言われる場所です。全国的には、あるいは東北でも、知名度は低いですが、この時期の紅葉はきれいで、迫力のある山でしょ。
この周辺は、いずれも秋に4度目ですが、土日に行っても、いつも一桁の人としか会っていません。道もよく整備されているんですけどね。ただし、熊には注意です。
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