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Yamareco

記録ID: 205506
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
北アメリカ

フッド山

2012年07月07日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
09:25
距離
10.3km
登り
1,593m
下り
1,588m

コースタイム

04:45 ティンバーラインスキー場駐車場
06:50 ゲレンデ最上部
09:10 クレーターロック
11:20 山頂
12:40 クレーターロック
13:20 ゲレンデ最上部
14:10 ティンバーラインスキー場駐車場
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2012年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
【駐車場〜ゲレンデ最上部】
スキー場のゲレンデの端を登っていく。圧雪車で整備されている。この日は
気温が高く、表面は柔らかかった。

【ゲレンデ最上部〜クレーターロック】
斜度25度くらいの非圧雪斜面。ひたすら直登する感じで登っていく。気温が
高く、膝まで踏み抜くこともあった。

【クレーターロック〜山頂】
ホッグスバックと呼ばれる雪稜を越えるまでは一歩進むごとに膝まで埋まる
状態。火山ガスで地熱の高い所は雪が消えていた。山頂までの広大な雪の斜
面は斜度30度以上はあるが、雪は締っていて歩きやすい。稜線に出る最後の
ガリーは斜度40度くらい。
ティンバーラインスキー場の駐車場から。
ティンバーラインスキー場の駐車場から。
ロッジの窓口で登山届を提出。必要事項を記入し、オリジナルはポストへ。コピーをザックに付けて出発。
ロッジの窓口で登山届を提出。必要事項を記入し、オリジナルはポストへ。コピーをザックに付けて出発。
注意書き。
まずはスキー場のゲレンデを登る。
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まずはスキー場のゲレンデを登る。
登山者はゲレンデ脇のポールを追って進む。
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登山者はゲレンデ脇のポールを追って進む。
フッド山の影。独立峰ならでは。
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フッド山の影。独立峰ならでは。
日が差してきた。
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日が差してきた。
一見締った圧雪に見えるが、この日は気温が高く緩んでいる。
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一見締った圧雪に見えるが、この日は気温が高く緩んでいる。
このスキー場は年間を通して滑走可能だそうだ。
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このスキー場は年間を通して滑走可能だそうだ。
振り返ると。南に見える独立峰はオレゴン州二番目の高峰、ジェファーソン山。
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振り返ると。南に見える独立峰はオレゴン州二番目の高峰、ジェファーソン山。
ゲレンデ最上部のリフト。すでに営業を開始していた。
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ゲレンデ最上部のリフト。すでに営業を開始していた。
ここからは広大な雪面を直登する。斜度は25度くらい。
ここからは広大な雪面を直登する。斜度は25度くらい。
気温が高く、踏み抜くこと多々あり。
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気温が高く、踏み抜くこと多々あり。
天気が良いのでどこを歩いていても安心できる。
天気が良いのでどこを歩いていても安心できる。
このような岩峰がいくつもあった。
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このような岩峰がいくつもあった。
ひたすら直登。
火口中央の大きな岩はクレーターロックと呼ばれる溶岩ドーム。
火口中央の大きな岩はクレーターロックと呼ばれる溶岩ドーム。
クレーターロックまではあと少し。
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クレーターロックまではあと少し。
ようやくクレーターロックへ到着。ここは火口の底。
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ようやくクレーターロックへ到着。ここは火口の底。
地熱の高い所の雪は消えていた。水蒸気が立ち上り、あたりは硫黄の臭いがする。
地熱の高い所の雪は消えていた。水蒸気が立ち上り、あたりは硫黄の臭いがする。
火口壁は落石の巣。頻繁に落石が発生していた。
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火口壁は落石の巣。頻繁に落石が発生していた。
ホッグスバック(豚の背)と呼ばれる雪稜。反り返った様子の事をこう呼ぶらしい。
ホッグスバック(豚の背)と呼ばれる雪稜。反り返った様子の事をこう呼ぶらしい。
ホッグスバックを越えていく。この雪稜を詰めるルートが一般的らしいが、大きなクレパスができているため、この日は西側の斜面を使用。
ホッグスバックを越えていく。この雪稜を詰めるルートが一般的らしいが、大きなクレパスができているため、この日は西側の斜面を使用。
斜度30度くらいの雪の斜面を直登する先行者。
斜度30度くらいの雪の斜面を直登する先行者。
地熱の高い所の雪は溶けていた。
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地熱の高い所の雪は溶けていた。
クレーターロックとジェファーソン山。
クレーターロックとジェファーソン山。
クレーターロックからも水蒸気が立ち上っている。先月この岩からロッククライマーが転落して亡くなる事故があった。
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クレーターロックからも水蒸気が立ち上っている。先月この岩からロッククライマーが転落して亡くなる事故があった。
ホッグスバックに発生している大きなクレパス。
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ホッグスバックに発生している大きなクレパス。
苦しい急斜面の直登。このあたりの標高ではさすがに締まっておりアイゼンが利く。
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苦しい急斜面の直登。このあたりの標高ではさすがに締まっておりアイゼンが利く。
正面に見えるガリーを登る。斜度は45度くらい。
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正面に見えるガリーを登る。斜度は45度くらい。
ガリーを抜けるとそこは稜線。山頂は間近だ。
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ガリーを抜けるとそこは稜線。山頂は間近だ。
フッド山の山頂。星条旗が立てられていた。
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フッド山の山頂。星条旗が立てられていた。
フッド山山頂から。
北側の眺め。独立峰が三つ見える。右からアダムス山(3743m)、レーニア山(4392m)、セントへレンズ山(2550m)。
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フッド山山頂から。
北側の眺め。独立峰が三つ見える。右からアダムス山(3743m)、レーニア山(4392m)、セントへレンズ山(2550m)。
フッド山山頂から。
南側の眺め。オレゴン州二番目の高峰ジェファーソン山(3199m)。20年以上昔にオレゴン州を舞台にしたTVドラマによく登場した山だ。さらに後方にはスリーシスターズと呼ばれる火山群も見える。
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フッド山山頂から。
南側の眺め。オレゴン州二番目の高峰ジェファーソン山(3199m)。20年以上昔にオレゴン州を舞台にしたTVドラマによく登場した山だ。さらに後方にはスリーシスターズと呼ばれる火山群も見える。
フッド山の北側は断崖絶壁。
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フッド山の北側は断崖絶壁。
先ほど登ってきたガリーを降りる。登りに比べると憂鬱だ。足がすくむ。
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先ほど登ってきたガリーを降りる。登りに比べると憂鬱だ。足がすくむ。
ゆっくりゆっくり下る。
ゆっくりゆっくり下る。
火口底まで降りてきた。この雪稜もやがては溶けて崩れ落ちるのだろう。
火口底まで降りてきた。この雪稜もやがては溶けて崩れ落ちるのだろう。
スキーヤーがこの時間でも登ってくる。この日も山頂からスキーやボードで滑走してくるツワモノがたくさんいました。
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スキーヤーがこの時間でも登ってくる。この日も山頂からスキーやボードで滑走してくるツワモノがたくさんいました。
ゲレンデではこんな人も。
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ゲレンデではこんな人も。
無事に下山しました。
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無事に下山しました。
ティンバーラインロッジと呼ばれる歴史的な建物。
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ティンバーラインロッジと呼ばれる歴史的な建物。
別の日に撮影したものですが、今回の登山口とは逆の北側から見たフッド山です。奇麗な独立峰です。
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別の日に撮影したものですが、今回の登山口とは逆の北側から見たフッド山です。奇麗な独立峰です。

感想

2011年10月以来、実に9か月ぶりの山登りでした。

2011年12月に仕事の関係で山梨県からアメリカオレゴン州ポートランドに引っ越
しました。ポートランド市街からは東の方角に一際目立つ独立峰を見る事ができ
ます。オレゴン州最高峰のフッド山(3429m)です。暫くは山歩きをする余裕も
なかったのと、このあたりは11月から6月にかけては雨期で天気が優れないことも
あってなかなか山に出かけられませんでしたが、もしアメリカで最初に登るとし
たらフッド山にしようと決めていました。こちらの知り合いから情報を収集した
ところ、天候が落ち着き雪が緩まない5月から6月が最適期との事。それ以降にな
ると落石の危険が高い事から登山には適さないそうです。あいにく6月の週末は
天候に恵まれなかった事から、快晴の予報となった7/7(土)に出かけました。

登山の起点となるティンバーラインスキー場へはポートランド市街から東へ80km程。
ハイウェイで1時間ちょっとで到着します。スキー場近くのロッジには登山届提出
のための窓口が24時間開放されており、ここで登録を済ませます。駐車場の標高は
1804m。山頂は3429mなので標高差は1625mあります。

すでに7月ということもあって朝4時半でも気温は高く、すでに雪はかなり緩んで
いました。一般的には雪が締っている夜間に登頂し、山頂で日の出を迎えるそうで、
朝4時半くらいに出発した私は今日山頂を踏んだと思われる50名ほどの登山者の中
では最も遅く山頂に到達した人になってしまいました。気温が高い日に遅い出発
となったため腐った雪に大変苦労しましたが、逆に下山は膝への負担が軽く、あっと
いう間に降りてきたといった感じです。

独立峰ということもあって山頂からの眺めは最高です。山頂からは周囲に3000m以上の
独立した火山をいくつも見ることができました。いずれこれらの山々にも足を運んで
みたいと思いました。




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コメント

ありがとうございます!!
1986年6月、新婚旅行でこのスキー場で滑って、ティンバーラインロッジに宿泊しましたので、実に懐かしく読ませて頂きました。写真42のロッジの右側の暖炉のある部屋の里の見える方に泊まりました。
早速お気に入り登録させて頂きました。
これからもオレゴン情報を宜しくお願いします。
2012/7/10 19:58
ティンバーラインロッジ
magnum170さん、初めまして。

ティンバーラインロッジ、いい感じのロッジですよね。暖炉の周りの素敵なBarやGrill、卓球台のあるちょっとしたホールなど、どれも歴史と風格を感じました。

山中でお会いした現地の方に、ポートランドから日帰りで来たと言ったらずいぶんと驚かれました。普通はロッジで前泊し、下山後にもう一泊して食事を楽しむものだと。

そんな山行に魅力も感じますが、温泉があったらもっと素敵なのにと思ってしまうのは日本人なのかなぁ、とも感じました。

teri
2012/7/11 12:24
プロフィール画像
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