【ハレ作戦前哨戦】天神山(岡山県高梁市成羽坂本・777m)【戊12.3】
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- GPS
- 01:42
- 距離
- 5.5km
- 登り
- 564m
- 下り
- 549m
コースタイム
天候 | 雲多いが陽光あり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
石段跡、ガレ場等が苔生したり濡れたりで滑りやすくなっている。 どの程度歩かれているのかわからないが、幅広で歩きやすい。 |
写真
感想
・・・。
・・・祈り及ばず。
もとより、私の祈り程度で自然がどうにかなるものでもなかったが、7月の梅雨前線に伴う大雨、8月の九州北部豪雨、9月の台風15号と来て、10月には台風19号と、今や日本全国が東も西も総被災地の様相を呈している。
まさに『天気の子』で表現された世界のようだ。ヒロインが祈ることによって晴れ間がもたらされるが、その歪みがまた大雨となって返ってくる。ただし、本作では土砂崩れや河川氾濫等によって塗炭之苦に喘ぐ人々は出てこない。主人公周辺の極めて狭い世界の恋愛話なので、自然がどうのこうのといった解釈や議論は観た者の自由に委ねられる。
私も本作と現実を照らし合わせて勝手に思いを巡らせてみよう。
さて、ヒロインの祈りは真に純粋な祈りだったかと言うと、その答えは否である。と同時に我が祈りもまた、私心の無い衷心からのものだったかと言うと、残念ながら「山行したいから」といった不純な気持ちが無かったとは言えない。
祈りは純粋に、東日本大震災の時のように人々に心寄せるものでありたい。募金・寄付等ボランタリーなことを、できるだけやっていく一方で、初心に返って純粋な祈りを捧げようと、晴れの国岡山へ向かう。
何にしても、在京キー局では辛気臭いニュースや湿っぽいコメントばかりで、かえって雨を呼び込みそうな感さえある。ここは心機一転、晴れの場所で気持ちを切り替えていこう。
【天神山】
晴れの国岡山で、天空の安寧を祈る。となれば、まずは天の神に祈りを捧げるのが筋。ということで、吉備高原の天神山へ。
天神というと一般には菅原道真公のことで、学問の神様なのだが、そうはいっても「天の神」に変わりはない。
山行開始が日没100分前と遅くなる頃合いで、山行を日のあるうちに全うできるか微妙なところではあったが、天神も岡山まで赴いた我が意を汲んでくれるだろうと山行を決行する。
高梁市最高峰にして吉備高原最高峰ということで山行する人がそれなりにいるのか、登山者用の駐車場があり、道も広く歩きやすい。ガレた岩や石段でのスリップにさえ気をつけていれば、比較的難無く歩けそうだ。山頂直前の藪も大したことは無い。その一方で、沢があり、岩がありと道中飽きさせない山容である。
こういう岩質のやや険しい山は、その昔なら山城にされていてもおかしくない。備中松山城なども有名だ。石段もそういった遺構なのではとも思ったが、山頂への入り口にある解説板では特に記載なく、山よりも鈴振崖の説明がメインだった。石を崖に投げ転がすと鈴を振った時のような音がするとの解説だったが、さすがに真似はしない。
木々に囲まれた静かな山頂は祈りを捧げるに相応しい場。標高777mというのも何となく縁起が良さそう。山頂で昨年の西日本豪雨、今年の全国的な暴風雨による被害に遭われた方々に思いをいたし、天下の康寧と国土安穏を祈る。
一方で切り立った岩峰の鈴振崖は展望抜群で空の青さも感じることができる。日も当たって心昂り、日没間近ということをついつい忘れてしまいそうになるほどだった。今まで高原と言えば岩手など北国のイメージだったが、岡山にも蒜山高原や吉備高原と言った訪れるべき高地がある。しかも標高高からずして展望が比較的楽に得られるので足にも優しい。今後、西国開拓がますます捗りそうだ。
岡山山行の第一弾は、かくして上々の結果を得て完了した。
〜本戦につづく〜
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