谷川岳ー茂倉岳〜僕の道標になってください〜
- GPS
- 06:57
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 867m
- 下り
- 1,696m
コースタイム
- 山行
- 5:49
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 6:58
天候 | 曇りのち雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
土樽駅ー土合駅240円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【天神平ー谷川岳(オキの耳)】積雪・凍結あり(ミックス、木道は凍結) 【オキの耳〜一ノ倉岳】鎖場に雪が付ききっていないため要注意 【一ノ倉岳〜矢場の頭】やせ尾根、通行に大きな問題はないが崩落個所あり。 【矢場の頭〜土樽駅】やせ尾根、土壌が粘土質のため大変滑る(このルートは、地面が乾燥した日に利用するのが好ましい) |
その他周辺情報 | ご飯 月夜野庭 銀の月https://tabelog.com/gunma/A1003/A100302/10000699/ お風呂 ショーくんオススメのところ。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
|
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感想
〜僕の道標になってください〜
嫌です。
前回の山行が終わり、レコードを書き終わらぬうちに再びお山に行きたくなった。
というのも、前回の山行が素晴らしく楽しかったことに加え、11月11日、12日のお天気が良く、wanikoの心をお山へと向けさせたからだ。
もともとは、家でゆっくりしようと考えていた…
フットワークの軽いショーくんに「谷川あたりいかない?」とメッセージを送った。
すると…ショーくんから「日光白根でもこっそり登ろうかと考えていた」と返事が来た。
ということで、二週連続で一緒に登山することに決定。
計画は、谷川。
天神平から入り茂倉新道で下山。
なぜ、谷川ピストンでないのか?
それは、wanikoもショーくんも土合駅の階段を最後に使いたかったから。
日本一地下深い駅の階段(およそ500段)を最後に上がって終了する登山を心の底から素敵に思えたのだ。
当日のお天気予報は、ときおりの降雪と風速12m。
事前に持ち物を合わせ、お互いに今シーズン初、冬靴を下ろすことに決めた。
11月16日
5時45分に昭和の道の駅に待ち合わせ。
そこで、車を1台にして谷川へ向かう。
5時30頃、ショーくんから「ガソリンがない。。。15分ほど遅れる」と連絡が入った。
なんともショーくんらしい。
一方、wanikoは、時間通り到着。
最近のwanikoは、時間に遅れないのだ。
6時頃、ショーくんはとても慌てた様子で現れた。
それもショーくんらしい。
ショーくん真面目だからな。
wanikoの車に荷物を詰め込み、ショーくんの運転で谷川へ。
谷川ロープウェイ駐車場は何故か狭い。
wanikoの車は前向き駐車をしたためテールが駐車ラインから大部はみ出していた。
駐車したのは、ショーくん。
wanikoは、ショーくんに「これ、テールが出過ぎじゃない?」と問う。
するとショーくんは、「これタイヤ止めギリギリまで止めてますよ〜!」と一所懸命に弁明する。
確認すると、確かに目いっぱいに止められていた。
珍しい駐車場と言うことで、事は収まった。
最後のパッキングを済ませ、チケットを購入。
wanikoのザックは、8Kgだったため超過料金なし。
ショーくんは??
13Kg!!
wanikoの夏山一泊二日テント泊装備の重さと変わらないよー!
ショーくんだけ超過料金を支払いロープウェイに乗った。
ロープウェイは、22人乗りとロープウェイにしては小さめ。
もはやゴンドラ。
そこで、ゴンドラとロープウェイの違いは?と疑問が浮かぶ。
が、Sくん不在のため2人とも明確な答えを出せず。。。
ロープウェイで山頂駅に着くと、そこからはリフト。
当初は歩く計画であったが、楽ができるのであれば!ということで乗ってみた。
が。。。リフトのスピードが遅い。
遅すぎる。
「もはや歩いたほうが早くない?
ほら、右手の登山道の登山者は、もうあんなに登ってる笑」
あまりにも長い時間リフトに揺られるため、ショーくんの瞼は、落ちかける。
乗車時間は10分くらいだろうか。
ようやく天神尾根に着いた。
ザックを背負い、いざ出発❤
と思うも、ショーくんが鐘を見つけた。
無事下山を祈り、鳴らそうとする。
が。。。
紐を左右前後に振るも鐘は鳴らない。
スカスカスカ。。。
waniko「え?!しっかり鳴らしてください!」
もう一度ショーくん、気合を入れて紐を振る。
すると漸くガランガランと鐘の音が響いた。
wanikoは、ショーくんのフェイントに爆笑。
それ故に鐘がなってる間に無事に下山することを祈ることができなかった。
歩き始めるとすぐにショーくん「だめだ。。。滑る」と。
確かに。
足元の石が濡れていて滑りやすい。
「石が濡れてるし、みんなが歩き過ぎて足の表面がツルツルしてる。冬靴のソールとも喧嘩してる」とwaniko。
するとショーくん「この石、蛇紋岩って石だから滑る」と。
じゃもんがん?
ジャモンガン?
wanikoは、初めて聞いた言葉。
そして、その響きを気に入ったwaniko。
漢字は、「ヘビ、紋様、岩」でいい?と確認。
合っていた。
何故ヘビ模様は、滑りやすいのか?
またしても謎は解けず。
景色のない稜線歩き。
谷川のピークすら見えない。
wanikoは、歩くこと自体が好きだ。
だから、多少の景色のなさは、我慢できる。
が、流石に谷川のピークを拝みながら歩けないのは残念。
そして、単調な尾根。
歩き始めて、1時間もしないうちに、「ピークはまだかなぁ」と思うようになるwaniko。
ショーくんにピークまで、どれくらいか尋ねると「この岩がザンゲ岩だからあと少しです!」との回答。
waniko嬉しくなる。
それから15分ほど歩くと大きな岩が現れた。
するとショーくん「あれ?これがザンゲ岩かな?」と。。。
さっきの岩は何?
そして、waniko「あれ?先週のショーくんはどこへ?」と思わずにはいられなかった。
そう、先週のショーくんは、合戦尾根のベンチ位置をほぼ正確に把握していた。
wanikoは、その記憶力に感心させられていたのだ。
が、今週のショーくんの「あと少し」という記憶は、当てにならなかった。
肩の小屋に着くと雪は一面に広がっていた。
エビの尻尾も立派。
3センチくらいはあっただろう。
そして、wanikoの髪の毛も凍り付いていた。
肩の小屋には群馬トレイルの案内板がある。
朝に車の中でショーくんが「群馬トレイルがあって、その道の整備が進んでる」とwanikoに教えてくれていた。
肩の小屋の案内板は、正にそれ。
朝、ショーくんから「120Kmの群馬トレイル」とwanikoは、説明を受けた。
120Kmという長距離にwanikoは、驚き「そんなに距離があるのか?!」と問う。
するとショーくんは、あっさりと「いや、40Kmだったかな?」と。
距離が急に3分の1になったことにwaniko大笑い。
ショーくん適当すぎる!
だが、その案内板を見ると『100Km』と記されていた。
ショーくんの記憶は、ほぼ合っていたのだ。
トマの耳に着くと、眺望ゼロ。
だが、なんとも寒そうな若者たちがいた。
髪の毛はびしょびしょに濡れ、靴はスニーカー、風もまぁまぁ吹いている。
ここ冬山。。。
冬山だよね?
はい、冬山。
大丈夫かなぁと2人で心配するも、彼らは平気そうな雰囲気。
風が吹いているトマの耳をサクッとあとにしてオキノ耳へ。
こちらも眺望ゼロ。
ということで、写真だけポチッと撮り、一ノ倉岳を目指す。
一ノ倉へのルートには鎖が一か所だけある。
そこは、嫌な感じに岩に雪がついていた。
wanikoとショーくんは、滑らないように慎重に鎖を下る。
一ノ倉岳に近づくにつれ、積雪が増す。
そして、wanikoたちのテンションも積雪量に比例して上がる。
テンションが80%のところで、一ノ倉岳に到着。
こちらも、眺望ゼロ。
2時間半、休憩せずに歩いた。
さてさて休憩でも!と蒲鉾型の避難小屋の扉を開ける。
すると先客が3名。
避難小屋は、満員だった。
扉を開けた瞬間、目が合った。
「あ。。。どうも。。。」という感じのなんとも言えぬ気まずさ。
すぐに扉を閉めて、2人で道標と一緒に写真撮影。
休憩は、茂倉岳避難小屋でとることになった。
茂倉岳へ向かう尾根は広く、雪もしっかりついている。
そこで、遂に積雪に比例するショーくんとwanikoのテンションは最高になった。
最高になるとどうなるのか?
走り出し、わざと足を滑らせ、雪合戦を始める。
調子に乗る2人。
そして、本気で雪を投げ合う。
きちんと命中させなければ気が済まない。
だが、wanikoもそこそこ反射神経は良い。
ショーくんが、投げた雪玉を見事に避けたwaniko。
自分でも感心。
wanikoも負けてはいられない。
とは言え、投げるのが下手なwaniko。
作戦変更。
雪玉を手に隠し持ち、ショーくんが気を抜いた瞬間を狙い撃つ。
その作戦は成功し、ショーくんの左腕にヒット!
waniko喜ぶ。
だが、ショーくん、wanikoに向けて雪玉を投げた後、本気で投げすぎたと反省していたらしい。
一方、wanikoは、なんの反省もしなかった笑。
そんなふざけあいが続き茂倉岳に到着。
茂倉岳から先は雪が少なかった。
左側が切れ落ちたやせ尾根。
途中崩落しかけている様なところもあった。
wanikoは、足を滑らせないよう滑落しないように気をつける。
一方、ショーくんは、普段なら絶対に足を置かないような石に足を置き、滑ってfly away...
waniko絶句。
だが、そこは運動神経の良いショーくん。
何事もなかったかのように斜面を這い上がってきた。
茂倉岳避難小屋に着き、少々泥まみれのショーくんは、お着替え。
wanikoは、お湯を沸かす。
ランチは日清のカップヌードル。
wanikoは、お山でカップ麺を食べるのが初めて。
たかが、カップ麺。されどカップ麺。
ずっと山でカップ麺を食べたいと思っていたwanikoには、嬉しいランチだった。
お湯が沸き、ショーくんに「カップ麺にはお湯をどれくらい入れる?」と確認するwaniko。
ショーくんは、「少なめで良いよ」と。
waniko少なめにお湯をカップに注ぐ。
そして、wanikoもラーメンの汁が苦手なので、お湯を少なめにした。
なお、ショーくんは、日清のトマト味ラーメン。
wanikoは、日清の醤油味ラーメン。
3分後
waniko「もう、3分経ったから食べれるね!」と。
ショーくん、カップ麺を開封。
一口すする。
すると、次の瞬間、水筒に手が伸びた。
wanikoは、ショーくんのカップ麺を覗く。
すると。。。
お湯が少なすぎて、汁が見えない笑
もはや汁なしラーメン。
waniko自分が作ったものがそこまで酷くシュール様相をしているとは思ってもない。
その酷さに笑うしかないwaniko。
ショーくん苦笑い。
そりゃ、そうだよね。。。
カップヌードルすらうまく作れないのだから。。。
思い起こせば高校生の時はカップ焼きそばも失敗していたwaniko。
ごめんね。。。ショーくん。あは。
ランチを済ませるも、wanikoの体温は上がらず、本当に寒かった。
早く行動したいwaniko。
ショーくんは、wanikoのペースに合わせて出発してくれた。
茂倉避難小屋のを出て稜線を歩く。
だが眺望なし。
足下は滑りやすい。
二箇所ほど崩落しており、気を抜けない稜線だった。
が。。。wanikoは、どうも靴が重たい。
靴の裏を見ると雪の塊がくっついていた。
そして、wanikoが歩いた跡は雪男が歩いたかのような足跡(雪男な足跡は、見たことないけれど。)
ショーくん曰く「ソールに細かな模様がないから雪がソールに着くのだ」と。
たしかに。。wanikoのソールは、模様なし。
一方、ショーくんのは?模様あり。
なるほど納得。
矢場ノ頭についた。
時間は13:20。
15:24土樽発の電車に間に合うか?
wanikoたちなら間に合うだろう!
だけど、安全第一だから、焦らないで行こう!と18時の電車も視野に入れて下山することになった。
矢場ノ頭からの下りは、至るところに木の根が這っていた。
且つ、滑りやすい石灰質?の土壌に落ち葉が多数。
いくら気をつけても滑る!
足下にため息しか出ないルートだったのだ。
wanikoも何度か転びそうになった。
そして、ショーくんは?
もちろん転びそうになる。
だが、ショーくんのリカバリーは、wanikoと全く違う。
イナバウアーのばりの反りをしてリカバリーするのだ。
笑ってはいけないが、目の前でショーくんのリカバリーを見ると笑わずにはいられない。
ショーくんの身体能力に驚くけれど。
下山に嫌気がさしつつあるwanikoだったが、気が付くと足にピンクテープが巻き付いていた。
「やだ〜私道標だ〜」とwaniko。
すると、ショーくんは急に「僕の道標になってください」と言いだした。
waniko「何そのセリフ!かっこいい!そんな風にプロポーズされたい!」と何も考えずに発言。
だが、よくよく考えると、それってただのヒモ。
そんなプロポーズの言葉は絶対に嫌だ〜!!!!!!!!!!
そんなこんなで、15:05頃に下山完了。
そこから、土樽駅までは、歩いて25分くらい。
電車は?15:24!
走れば間に合う!と言うことで、2人でダッシュ。
駅には15:21に到着できた。
電車に乗るとそこは、天国。
なぜ天国か?
暖房が効いていたから。
文明の力は、凄いと改めて思うwanikoだった。
土樽駅から土合駅は、およそ5分。
土合駅に着くとそこは青空の下。
あれ?地下じゃない?
あれ??
2人で首を傾げる。
今回の山行の核心部は、土合駅の階段のはず。
なのに、階段がない。
出口あっちという看板に従い改札へ向かう。
が、ない。。。階段がない!
え?もしかして。。。
上りホームは階段なし?
下りホームに階段あり?
事態を飲み込めないwaniko。
2人で下り線へ行ってみると。
あった!!!!
階段あった!!!!
夢にまで見た階段!!見てないけれど。
へ?!なになに?!
今回の計画は根本から間違っていた?!
取り敢えず、階段を下り、下り線のホームへ。
漸く事を理解したwaniko。
土合の階段を登山後に使いたい場合は、南に向かって歩き、北に向かって電車を使わなければならなかったのだ。
そう、すでに計画の時点でこの山行は、破綻していた。。。笑
とは言え、山行を終わらせるために、核心部を通らないわけには、いかない。
という事で土合の階段はピストン。
もはや意地。
2人の計画のツメの甘さに笑うしかなかった。
ショーくんのfly away事件はあったけれど、今回も無事に下山できて良かった❤
そして、今回の山行の本当の核心部は、土合駅の階段ではなく、茂倉新道の下山だった。
あの下り、もう一度歩きたい?と聞かれたら、wanikoは、ノーコメントだな!
ショーくん、今週も楽しい山行をありがとう😊
コメント
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丸い岩と迷言ですべりまくったショー君です…
決して告白はしていませんよ皆さん。
(タイトルに悪意を感じるぜwanikoさん)
とまあ、2週連続素晴らしい登山ありがとうございました。
次はロングルートを歩きたくなる魅力的な山域でしたね!
ぜひ再訪しましょう!
ショーくん、あは!
コメントありがとう😊
来夏は、平標から谷川に抜けようね‼
お花の時期がいいな🎶
近い日に谷川岳に登りこちらのレコを目にしました。なんとも、楽しそう、幸せそうな楽しいおもしろいレコで心が暖まりました。どういうご関係かわかりませんが登山は楽しくないとなりませんね。これから始まる雪山を楽しみましょう。
初めまして😊✨
コメントをくださりありがとうございます。
はい!
お山に居る時は、心の底から楽しく、幸せです😊
もちろん、登っていて辛い時もあります😅
4年前?の餓鬼岳登山では泣きながら登っていたほど。。。
けれども、そんな辛さえもお山は感動に変えてくれます。
そんなお山が大好きでなりません😊
Murphyさんの雪山シーズンも楽しいものでありますように✨
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