記録ID: 21241
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アルパインクライミング
十勝連峰
上ホロカメットク山・化物岩、正面壁、八ツ手岩
2006年11月03日(金) ~
2006年11月05日(日)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 1,224m
- 下り
- 1,221m
コースタイム
11/3:化物岩左ルート
札幌(5:30)→十勝岳温泉発(9:15)→BC→化物岩左ルートとりつき(11:15)→終了(13:30)→旧DZ経由→BC(14:30)
(B班は右ルート)
11/4:上ホロ正面壁・三段ルンゼ
BC(6:20)→上ホロ北西稜→三段ルンゼとりつき(8:10)→終了(12:00)→上ホロカメットク山(12:20-50)→上ホロ小屋のコルから下降ルンゼ(下部は左岸)→BC(14:30)
B班は中央クーロアールルート(敗退)
11/5:八ッ手岩右ルート
BC(6:00)→八ツ手岩右ルートとりつき(7:20)→終了(9:30)→コルにて(〜11:00)→懸垂×2→BC(13:30-14:00)→十勝岳温泉(14:20)
B班は中央クーロアールルート(敗退)
札幌(5:30)→十勝岳温泉発(9:15)→BC→化物岩左ルートとりつき(11:15)→終了(13:30)→旧DZ経由→BC(14:30)
(B班は右ルート)
11/4:上ホロ正面壁・三段ルンゼ
BC(6:20)→上ホロ北西稜→三段ルンゼとりつき(8:10)→終了(12:00)→上ホロカメットク山(12:20-50)→上ホロ小屋のコルから下降ルンゼ(下部は左岸)→BC(14:30)
B班は中央クーロアールルート(敗退)
11/5:八ッ手岩右ルート
BC(6:00)→八ツ手岩右ルートとりつき(7:20)→終了(9:30)→コルにて(〜11:00)→懸垂×2→BC(13:30-14:00)→十勝岳温泉(14:20)
B班は中央クーロアールルート(敗退)
天候 | おおむね晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2006年11月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
十勝連峰は15年ぶりだ。現役は80年代とは変わって、冬の登攀をやるようになっていた。ひさしぶりに見る十勝は、内地でいえばちょうど八ヶ岳のスケールの登攀稽古場のようなものだと映った。ただし、10数回通った現役時代の厳冬の十勝は天気が悪く、八ヶ岳の雰囲気とはまるで違う。今回はまだ冬の始まりのため天気に恵まれたので、良い条件で三本のルートを登った。視界50m、猛吹雪で行動する練習場だった十勝連峰とは違う山だった。 (一日目)化物岩・高曇り後ガス 新ZにBC設営。すぐ上の化物岩はだいたい右と左の二つルートがある。A班は左、B班は右。澤田がトップ。1p目:三級凹角を登る。2p目:2級少し回り込んでテラスへ。3p目:三級+通常のルートよりもカンテの更に左ルート。ちょっと変な体勢になるバンド状。化物岩の上で勝亦たちと合流して旧Dまで稜線のハイマツをこいでそこから下降。旧DZの雪は申し訳程度。砂礫は凍り付いていてアイゼンはきまる。雪のうっすらつもったZ谷は、なんだかバルトロ氷河のキャンプ地みたいだ。 (二日目)上ホロ正面壁・三段ルンゼ・ガス後快晴 夜のうちにBCは小雨、山は真っ白に雪化粧して、岩壁にはびっしりエビのしっぽが付いてハクが付いた。北西稜を顕著な黒い岩峰までたどって、急な斜面をトラバースして三段ルンゼ取り付きへ。砂礫の急斜面は凍り付き、前爪刺してのこの50mほどの横這いが一番怖かった。本日のトップは齋藤。 1p目:四級40m。チムニーの先に黄緑色のかぶった氷柱。アイスアックス利かせて登る核心。そのあと雪のルンゼ。2p目:四級+30m。雪のルンゼの先に黒い洞穴の様なチムニー。齋藤は大股開きの谷側向き突っ張りで登り、最後右にアックス利かして脱出。僕は鐙をかけて抜ける。その後30mほど雪のルンゼをノーザイルで登り、最後に3p目、チムニー2連発。四級−30m。 十勝の通過点だと思っていた上ホロが、輝いて見えた。正面壁は凄い。下降は上ホロ避難小屋のあるコルから。上は急だが旧DZより緩い。谷の中は落石が来るので、左岸の高台を通って下りた。勝亦たちは敗退。氷の発達がまだまだだったとのこと。 (三日目)八ッ手岩・右ルート・高曇りのちガス きのうの晴天で、日の当たる所は黒く、日陰は白く縞になっている。八ッ手岩はほとんど黒い。取り付きの尾根も雪は少ないが、砂礫ががっちり凍り付いていて、アイゼンがきまる。他パーティーがいたが、幸い左ルートを行ってくれた。 1p目:四級30m。ジェードル後小バンド。コケモモの泥壁にアックスがきまる。バンドの一枚岩が嫌な感じ。僕だけ鐙をつかう。ここは度胸が要る。核心はここだけ。2p目:二級。3p目40m:フェイスをトラバースしてこるまで。ここから、今日も中央クーロアールに取り付いている勝亦パーティーを谷越しに観戦する。今日も敗退したようだ。下降は最高点のピナクルを右に捲き、その先のピナクルから懸垂×2ピッチ。落石多く、注意する。雪面に下りてからも落石を警戒し、流路を避ける。勝亦Pは取り付きを右寄りに換えて2p登ったが、そこまでで引き返し。ファイトが及ばず、時間切れとのこと。 季節が早かった上に気温が二,三度と、冬登攀というにはシビアさは全く無かったが、氷が使えないため、岩登り主軸の登攀になった。雪があればあったで、別の難しさになりそう。しかし、齋藤はよく登る。現役はロープの扱いに慣れていて、安心感がある。 |
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