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Yamareco

記録ID: 2130022
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
東北

会津朝日岳(赤倉沢からのピストン)

2019年12月01日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
08:33
距離
12.7km
登り
1,422m
下り
1,413m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:38
休憩
1:38
合計
8:16
距離 12.7km 登り 1,431m 下り 1,422m
8:07
8:17
63
9:20
9:42
29
10:11
29
10:40
10:45
2
10:47
10:48
27
11:15
11:16
2
11:18
41
11:59
12:45
15
13:00
13:07
2
13:09
11
13:20
13:23
32
13:55
13:56
16
14:12
30
14:42
14:44
38
天候 快晴→晴れ!
駐車場到着時気温はマイナス6度
過去天気図(気象庁) 2019年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
赤倉沢駐車場
※雪が積もると除雪はおそらく白沢集落まで
コース状況/
危険箇所等
●コース全般
ルート全体を通して雪が付いてます。お助けロープ類はすべて雪に埋まっています。
登りのバイウチノ高手の先の1500m付近から山頂までワカンを使用。
同じ区間、下山時はアイゼンに変更。

●赤倉沢登山口〜三吉ミチギ
赤倉沢登山口から赤倉沢の左岸への渡渉からスタートしますが、
橋が取り外されていて飛び石で渡りました。
その後は左岸に沿って1.5kmほど遊歩道のような道を進みます。
赤倉沢越付近で一度右岸に渡渉した後すぐに再び左岸への渡渉があります。
どちらも飛び石で渡れました。
その後、登山道は緩やかに斜度を上げほどなく三吉ミチギへと至ります。

●三吉ミチギ〜叶の高手
三吉ミチギの水場を過ぎると登山道は尾根へと変わり、
人見ノ松まで高低差470mほど九十九折のルートをひたすら登っていきます。
人見ノ松を過ぎて支尾根と合流したところから明瞭な尾根筋となり、
大展望が広がるルートを叶の高手(1430)までひと登り。
人見の松から叶の高手までが前半のハイライト。

●叶の高手〜熊の平
叶の高手から1382との鞍部までは高低差100mほどの下り。
途中に大クロベの木が立っています。
鞍部から1382の山腹を巻いて、バイウチの高手との鞍部である
熊の平まではほぼ平坦な道が続きます。

●熊の平〜会津朝日岳
熊の平を過ぎるとすぐに会津朝日岳避難小屋が進行方向右手に見えてきます。
避難小屋から高低差140mほど登るとバイウチの高手へと至ります。
バイウチの高手から山頂までは、会津朝日岳の鋸歯の稜線に乗るために、
露出感の強い雪面をよじ登ります。
ここもう少し雪が積もると雪崩リスクが高そうだったので要注意。
稜線に乗ってすぐのところが会津朝日岳の最高地点ですが、
三角点と頂上標はがあるところは最高地点ではなく、
北に80mほど進んだところにありました。
 
その他周辺情報 【温泉】
深沢温泉 むら湯(600円)
 
誰もいない赤倉沢登山口よりスタート
2
誰もいない赤倉沢登山口よりスタート
左岸に渡る橋が取り外されていて飛び石で渡渉。石が凍っていて滑る滑る
2
左岸に渡る橋が取り外されていて飛び石で渡渉。石が凍っていて滑る滑る
スタートから雪が付いています
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スタートから雪が付いています
いい天気になりそう
いい天気になりそう
しばらく進むと赤倉沢の支沢である荒禿沢の渡渉があります。ここも橋が外されている感じでした
しばらく進むと赤倉沢の支沢である荒禿沢の渡渉があります。ここも橋が外されている感じでした
赤倉沢越までは赤倉沢の左岸に沿って1.5kmほど進みます
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赤倉沢越までは赤倉沢の左岸に沿って1.5kmほど進みます
序盤は遊歩道のようなルートですが先に進むに連れて登山道らしくなります
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序盤は遊歩道のようなルートですが先に進むに連れて登山道らしくなります
赤倉沢越付近で赤倉沢の渡渉が2度ありました
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赤倉沢越付近で赤倉沢の渡渉が2度ありました
最後の渡渉から登山道は緩やかに斜度を上げ、ほどなく三吉ミチギへと至ります
最後の渡渉から登山道は緩やかに斜度を上げ、ほどなく三吉ミチギへと至ります
水場は生きていました
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水場は生きていました
三吉ミチギを過ぎると尾根に沿って九十九折
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三吉ミチギを過ぎると尾根に沿って九十九折
振り返るとこの景色
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振り返るとこの景色
凍った岩の上に積もった雪が厄介
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凍った岩の上に積もった雪が厄介
北向き登山道にも日が入り始めました
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北向き登山道にも日が入り始めました
延々と九十九折が続きますが…
延々と九十九折が続きますが…
標高を上げるにつれて雪が増えてきて嬉しい
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標高を上げるにつれて雪が増えてきて嬉しい
まだまだ雪は定着しておらずサラサラ
まだまだ雪は定着しておらずサラサラ
ワッセワッセ
急斜面は四つん這いになって
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急斜面は四つん這いになって
根曲がりブナは雪の多い証
根曲がりブナは雪の多い証
人見の松に到着
ここでひと息入れます
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ここでひと息入れます
人見の松より。浅草岳
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人見の松より。浅草岳
人見の松より。那須連邦
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人見の松より。那須連邦
人見の松を越えるとさらに大展望が広がります。御神楽岳かな
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人見の松を越えるとさらに大展望が広がります。御神楽岳かな
会津の山々
明瞭な尾根筋になります
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明瞭な尾根筋になります
そして飯豊。周囲の山に比べてひときわ白くて存在感抜群
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そして飯豊。周囲の山に比べてひときわ白くて存在感抜群
1370付近で支尾根と合流
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1370付近で支尾根と合流
正面に目指す会津朝日岳の山頂が見えました
正面に目指す会津朝日岳の山頂が見えました
こちらは会津朝日から続く鋸歯
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こちらは会津朝日から続く鋸歯
叶の高手(1430)に到着
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叶の高手(1430)に到着
叶の高手から少し下ると大クロベの木
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叶の高手から少し下ると大クロベの木
浅草岳がクッキリ
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浅草岳がクッキリ
1382との鞍部付近から山頂を見上げます
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1382との鞍部付近から山頂を見上げます
1382とバイウチの高手との鞍部である熊の平まではトラバース道が続きます
1382とバイウチの高手との鞍部である熊の平まではトラバース道が続きます
山頂を見上げます。あの斜面にはどうやって取り付くんだろ?
山頂を見上げます。あの斜面にはどうやって取り付くんだろ?
ピカピカ
サラサラ
気持ちええ(photo komemame)
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気持ちええ(photo komemame)
熊の平に到着
熊の平のすぐ先に避難小屋がありました
熊の平のすぐ先に避難小屋がありました
中をパトロール
避難小屋からバイウチの高手まで150mほど登ります
避難小屋からバイウチの高手まで150mほど登ります
ここも岩の大きな段差を乗り越えるのがちと厄介でした
ここも岩の大きな段差を乗り越えるのがちと厄介でした
バイウチの高手に到着
バイウチの高手に到着
バイウチの高手を過ぎると鋸歯が間近に
バイウチの高手を過ぎると鋸歯が間近に
山頂直下の斜面に取り付きますが…
山頂直下の斜面に取り付きますが…
埋まります
ということでワカン装着
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ということでワカン装着
えっさ〜ほいさー
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えっさ〜ほいさー
いやはや
今シーズン初ラッセルやね
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今シーズン初ラッセルやね
久しぶりのこの感じ
1
久しぶりのこの感じ
このあたりもう少し雪が増えると雪崩リスクが高いな
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このあたりもう少し雪が増えると雪崩リスクが高いな
でも振り返ると大絶景。叶の高手から歩いてきたルートが見渡せます
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でも振り返ると大絶景。叶の高手から歩いてきたルートが見渡せます
稜線まであと少し!
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稜線まであと少し!
一番高い岩峰に乗りました
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一番高い岩峰に乗りました
ここが山頂かと思いきや、どうやらもう少し北西に進んだところに三角点や頂上標があるようです
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ここが山頂かと思いきや、どうやらもう少し北西に進んだところに三角点や頂上標があるようです
向かいます
ありました、ありました
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ありました、ありました
会津朝日岳山頂に到着
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会津朝日岳山頂に到着
いちおね(photo komemame)
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いちおね(photo komemame)
山頂の山座同定盤
山頂の山座同定盤
山頂より。浅草岳とその奥に守門。眼下に田子倉湖
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山頂より。浅草岳とその奥に守門。眼下に田子倉湖
山頂より。荒沢岳〜中ノ岳〜越後駒ヶ岳
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山頂より。荒沢岳〜中ノ岳〜越後駒ヶ岳
山頂より。平ヶ岳〜至仏山
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山頂より。平ヶ岳〜至仏山
山頂より。手前に未丈ヶ岳〜日向倉山
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山頂より。手前に未丈ヶ岳〜日向倉山
山頂より。毛猛山。手前に村杉岳と大川猿倉山
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山頂より。毛猛山。手前に村杉岳と大川猿倉山
山頂より。日光連山
1
山頂より。日光連山
山頂より。丸山岳〜会津駒ヶ岳
山頂より。丸山岳〜会津駒ヶ岳
山頂より。飯豊
山頂より。磐梯山と吾妻連峰、安達太良山。眼下には叶の高手から続く夏道ルートも見えています
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山頂より。磐梯山と吾妻連峰、安達太良山。眼下には叶の高手から続く夏道ルートも見えています
山頂より。那須
360度の大展望に感動。ポカポカ陽気でゆっくり堪能しました
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360度の大展望に感動。ポカポカ陽気でゆっくり堪能しました
さて下山です。帰りは急斜面の下り備えてアイゼンに変更しました
さて下山です。帰りは急斜面の下り備えてアイゼンに変更しました
最高点を経由
最高点からは丸山岳から会津駒ヶ岳に続く稜線が一望
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最高点からは丸山岳から会津駒ヶ岳に続く稜線が一望
未丈ヶ岳
いやこの景色やっぱりすごいわ
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いやこの景色やっぱりすごいわ
何度も撮ってしまう飯豊
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何度も撮ってしまう飯豊
絶景を眺めながら急斜面の雪壁を下ります
絶景を眺めながら急斜面の雪壁を下ります
あそこを歩いて戻るんだな
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あそこを歩いて戻るんだな
トラバースは慎重に
トラバースは慎重に
凍結したお助けロープ発見
凍結したお助けロープ発見
岩場のトラバースを終えると…
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岩場のトラバースを終えると…
一気に下ります
下りは雪が深いところ選んで
2
下りは雪が深いところ選んで
バイウチの高手でアイゼン外しました
バイウチの高手でアイゼン外しました
叶の高手への登り返し
叶の高手への登り返し
山頂を振り返ります
2
山頂を振り返ります
叶の高手を過ぎて会津駒ヶ岳もここで見納め
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叶の高手を過ぎて会津駒ヶ岳もここで見納め
鋸歯も見納め
午後になって薄雲が広がりました
午後になって薄雲が広がりました
叶の高手からの下り。吾妻〜磐梯山〜安達太良を正面に
叶の高手からの下り。吾妻〜磐梯山〜安達太良を正面に
雪が溶けて行きよりも歩きやすくなりました
2
雪が溶けて行きよりも歩きやすくなりました
正面に人見の松
下りも延々とジグザグ
下りも延々とジグザグ
気温が高かったせいか下の方はグチャグチャ
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気温が高かったせいか下の方はグチャグチャ
最後の渡渉を終えて…
最後の渡渉を終えて…
赤倉沢登山口に到着。お疲れ様でした
1
赤倉沢登山口に到着。お疲れ様でした

感想

例年この時季の山選びはなかなか悩ましい。
雪があるかどうかは行ってみないとわからないことが多くて、
行ってみたら雪がほとんどなかったり(←近年はほとんどこっち)、
逆に予想よりも多くて山頂を踏めなかったり。
時には林道が雪たっぷりでアプローチ敗退をくらうことも。
日帰りで雪山の充実感が味わえて、なおかつ、
ちゃんと山頂を踏んで帰って来られるとなるとなおさら。

こういう時は、無雪期の単純なピストンだとちょっと物足りないかな、
と思ってしまうような山を考えます。
そこで思い浮かんだのが今回の会津朝日岳。

奥会津に位置するこの山は、
高速道路のICから100km以上も離れていてアプローチはタイヘン。
にもかかわらずルートは夏道が1本だけしかなく、
無雪期だと「もう少し歩きたいなぁ」という感じになりそうで、
ずっと行きたかったんだけど、なかなか足を向けることができませんでした。
初冬の雪の積り始めなら(クルマでのアプローチ含めて)何とかなるかもしれない、
ということで、「ちゃんとした雪山に行きたい」というkomemameの無言の圧もあって、
思い切って行ってみることにしました。

雪の量は予想よりは少なかったものの、
サラサラ雪がまだしっかりと定着しておらず、
登りは凍った岩の上に積もった雪が厄介でした。

序盤の沢筋と樹林帯の九十九折は我慢のしどころ。
人見の松を過ぎてから叶の高手までは周囲の視界が開けて大展望が広がり、
目指す会津朝日岳と鋸歯が見える前半のハイライト。
叶の高手からはいったん標高を下げて樹林帯に入りますが、
バイウチの高手から山頂までが後半のハイライトかな。
鋸歯の稜線に乗るための雪壁の登りではワカン、下りはアイゼンを使いました。
これ以上雪が積もるとここはちょっと気持ち悪い雰囲気をプンプン感じました。

この日は気温が暖かくて、下山時は雪も溶け始めていて
キュッ、キュッと踏みしめるのが気持ち良かったです。

 

ようやく最初から最後まで雪のうえを歩けた日。
さらさらとした雪の下は凍っていて、雪山のはじまりといった感じ。
これからどんどん積もって、締まって、立派な(というのかな)本格的な雪山になっていくのでしょう。
山頂すこし前は雪が深くて軽くラッセルになりました。
暖かい日でちょっと動くだけで汗が出ます。
アイゼンやワカンをつけるとき、素手でもだいじょうぶなくらい。
山頂は無風、ぽかぽか穏やかで、のんびり過ごせました。

日常ではいよいよ年末感が出てきて、何かとそわそわします。
同時に山の方も、本格的な冬を前にわくわく。今シーズンも楽しみ〜!

おしまい。

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