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Yamareco

記録ID: 2137616
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
富士・御坂

富士山:高所と冬季のトレーニング

2019年11月26日(火) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
10:06
距離
16.9km
登り
1,788m
下り
1,777m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:30
休憩
2:35
合計
10:05
距離 16.9km 登り 1,788m 下り 1,796m
3:38
7
4:09
4:41
13
4:54
81
6:15
6:59
149
9:28
9:37
45
10:22
10:52
33
11:25
11:47
15
12:40
12:41
21
13:02
13:10
5
13:15
13:16
12
13:34
13:40
3
13:43
ゴール地点
過去天気図(気象庁) 2019年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
予約できる山小屋
御殿場口新六合目・半蔵坊

感想

スタートから濃い霧で10m先も見えず。
昨日から冬季通行止めの始まった御殿場口駐車場までの舗装路をトボトボと歩くが、端を歩くと反対側の路肩の先に森があるのかないのかすらわからない。
駐車場に辿り着いても登山口が分からない。危うく二子山のほうに行きそうになる。
御殿場ルートは濃霧時の目印としてロープや丸太が立ててあるので、それを目印に進む。逆に言うとそれ以外が一切見えない。
6時ごろにようやく空(といっても相変わらずの霧で空と地面の境目も皆目分からない)がぼんやりと明るくなる。
それまでだましだまし歩いていたが、足の痛みが耐え難くなりツェルトをかぶって雨と風をしのぎながら2重にした靴下を一枚脱ぐ。
風にあおられもたもたしていたら、ツェルトからでるとすっかり夜が明けていた。
明るくなったおかげで少し先まで見えるようになったが、相変わらず砂礫が見えるだけ。
踏み後もおぼろげながらなんとかジグザグに登っていたがいつのまにか砂に靴が潜るようになり、踏み外したことを知る。地図を出すと登山道が北に長くトラバースする箇所と現在のGPSの標高が概ね同じ高さだったので、何も目印は見えないがとりあえず北へトラバースしてみると、暫くしてややくぼんだ登山道らしきものと合流。随分と歩きやすくなる。
歩きやすくはなったが、何も目標の見えない空間をただあえぎながら登り続けるのは同じ。ときおりGPSを見て標高が上がっているのを確かめることだけが楽しみだけの時間が延々と続く。
2400mあたりでようやく雪。風も少しずつ出てくる。相変わらず霧の中を歩いているのか、雨の中を歩いているのかよくわからない。グローブも上半身のカッパも滲みることなく快適だったが、さすがに年季の入ったTNFのハードシェルパンツが冷たさを感じるようになってきた。
兄が前日に「まぁ3000くらいやな」と言っていたのが頭にあったので意地でもそこまでは登ろうと思っていたが、正直徐々に気温が低くなり雪も増え風も強くなるこの状況で、恐らく7合目の小屋が折り返し地点になろうという気が薄々する一方、これまでほぼ小屋らしい小屋も現れないこのルートで7合目の小屋で一息つけるような冬季小屋のような施設がなかったらどうしようか?という不安が徐々に頭をもたげだす。
差し当たってはグローブの中に仕込んだビニール手袋のおかげか、手の温度低下はなんとか食い止められており、気持ち的にもそこまで滅入っていない。
雪も増えてきて地面がほぼ見えなくなるが柔らかく不安は感じない。アイゼンなしでも全く問題がない状況だが、早めにつけておいたほうが良いという点と、着けることもトレーニングの一環、というところで落ち着いてアイゼンを履けたところあたりに気持ちの余裕を感じる。

気持ちに余裕はあったが、7合目には冬季小屋はなかった(笑)

どこも吹きっ晒しな感じだったが、入口の付近がまだましそうだったので、とりあえずそこに逃れて一息入れる。標高は3038mを指している。下山を決心。

砂走の下りは早くおおよそ2時間で駐車場に。

下山時も視界は悪いまま。
ただ逆に果てしなく砂漠が続く、スターウォーズのタトゥーインのような不思議な世界観が味わえた。

終始雨に打たれたのと、低温でスマホが起動せず、写真はゼロ(涙)

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