斜里岳


- GPS
- 80:00
- 距離
- 19.7km
- 登り
- 1,427m
- 下り
- 1,385m
コースタイム
8月29日斜里駅発のバス(14:45)→三井終点(15:00)→牧場→夏道入り口でC0泊(17:20)
8月30日C0発(6:40)→斜里岳山頂C1(10:35)山頂にテント張り、のんびりお茶飲んですごす。
8月31日C1(8:00)→清岳荘(9:40-10:00)→登山口バス停(11:30)→斜里町はずれの橋の下で泊
アクセス |
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写真
感想
北海道に行ったら始めに登りたいと思ったのが斜里岳だ。カラマツ林をのせた広い平野からニョッキリ聳えるこの山の写其が北海道らしかった。
一年目の夏の終わり、個人山行で計画した。国鉄で札幌郊外の大麻まで行きすぐ横の国道でヒッチハイク。4台ほど乗り経いで10時間かけて斜里に着いた。着いた夜はユースホステルに泊まった。ギターで歌うユースだった。
玉石の沢の登山道入り口まではのどかな牧場の道だ。牛を見ながら、いつか夢で見たような北海道だ、などとぼんやり考えながら延々と歩いた。登山口への林道が地図と違ったり大きく曲がったりして複雑だ。牧場の農夫に道を聞く。玉石沢コースは北壁の断崖を目前にのぼる。沢から尾根へお城の階段を登るようにしてピークへ。
素晴らしい好天だ。得意の頂上泊りにした。高校生の頃から山頂で泊まるのが好きだった。景色は一番だし、朝夕の良い光の時間にいられるからだ。暮れゆく空の下にオホーツク海岸の弧が人家の灯りで縁取られる。裾野の平地は、無数の縦横の道で方眼紙のように光る。ラジオをつけたらJAPANのAutomatic gunがかかった。レコードを借りたキンコさん思い出した。
極東の空の下、初めてソ連領を見た。国後島の山々の近さに驚いた。頂上で翌朝、早稲田の学生たち4人が登ってきた。きれいな清岳荘には優しい老夫婦がいて、ソーメンを食べさせてくれた。小屋からバス停までの1.5時間は車道を歩く。
下山後、登山口でバスに乗るとき、財布を落としたようだ。降りるときに早稲田にバス代を借りて、タクシーで山のバス停に戻ると財布が落ちていた。下山後はユースには行かず斜里の町外れの海に近い川の橋の下で寝た。こっちのほうがよほどいい。浪の音が心地よかった。
帰りもヒッチで阿寒経由帯広へ行き、一人ではげ天へ行く。日勝峠超えのトラックはそのまま月寒の試験場へ行きサイロの組み立てを始めた。ヒグマに注意のホーロー看板。
早稲田の学生は何日かあと、道内を回って札幌に来たときに恵廸寮に仮宿に来て再会した。その翌年も恵廸寮に仮宿にきたので空沼小屋の小屋番に連れ出したりした。
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