奇跡?のピーカン赤岳(権現からキレット経由で)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 13.6km
- 登り
- 1,653m
- 下り
- 1,597m
コースタイム
天候 | 8/18(土)曇り→ガス(山行終了後、雷雨)8/19(日)ガス→快晴→ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
|
写真
感想
本当は、この土日は南アルプスでテン泊しようと思っていた。
が、「土曜日は全国的に雷雨」とのことですっかりテンション下がり、妻は関西に出張してどうせ金曜の夜中じゃないと帰らないし、もうゴロ寝しようと独り決め。
ところが、出張帰りの新幹線の中からメールしてきた妻は、「雷雨が怖いからテントは止めるとしても、小屋泊か日帰りで行こう」と、どうやらやる気満々の模様。
しかし、お盆週間最終の日曜日であり、高速の渋滞を考えるとあまり気が進まない。
どうせ妻だって今週出張で多忙だったから、寝たら起きないであろうと思い、妻の帰りを待たずに寝てしまった。
翌朝土曜日4時前。いつの間にか出張から帰って寝ていた妻がはね起き、「こんな暑いムシムシした東京に土日にいたら気が狂っちゃう!関西もめちゃくちゃ暑かったし、涼みに行きたい!雷雨来る前の午前中に小屋に入って、翌朝一番で降りてくればいいじゃん」とやる気満々モード。
「それじゃ、すぐ帰ってこられる八ツの青年小屋。ここだって涼しい。」ということで同意を得て、霧雨のムシ暑い東京を出発。
ところが、トンネルを超えたら、南アや八ツがくっきりしているではないか。これを見た妻が、「いつも期間外で閉まっているときしか通ってない八ツのキレット小屋に泊まってみたいから天女山に駐めて権現へ行こうよ。その前に雷雨がきそうだったら権現小屋に泊まってもいいし。」と言い出す。
ということで天女山駐車場へ。
このお盆ハイシーズン土曜のしかも7時半というそう特別早くもない時間にも関わらず、駐車場はガラガラで拍子抜け。
最近、ここは日帰り権現往復でよく来ているが、こんなにガラガラなのも珍しい。
ということで登り始める。太陽は照っているがガスガスの湿度100%でものすごく蒸し暑い。サウナの中を歩いている感じでアブ?も結構いる。
暑い中を前三つ頭へひたすら登る。トラロープの急登の登りはこの暑さではツライ。そして、いつも風が抜けて涼しい前三つ頭も今日は無風サウナ状態。前三つ頭までいけば涼めると思ったのに!
そこから三つ頭を抜けて権現へ。相変わらずガスガス状態。
それまで全然人がいなかったが、権現山頂は賑わっていた。キレット小屋は「要予約」であるので、(本当はこんなギリギリじゃ申し訳ないけど)権現から電話してみる。大丈夫とのことで良かった。
ダメだったら権現小屋に泊まるかと思っていた。
権現から赤岳のルートはいつも殆ど人に会うことも無い静かなお気に入りのルート。お花も多い。
今回もトウヤクリンドウはじめ秋の花が咲き始めていた。そしてコマクサもまだ頑張っており、見れてよかった。
しかし、いつもの61段の源次梯子を下りてしばらくいくと、空模様はだいぶ怪しくなってきて、旭岳付近から「ゴロ・・・」と音がする。稜線歩きを楽しむことはできず、雷雨が来る前にそれっーと、キレット到着。良かった。雷雨になる前に着きました。
キレット小屋は建て替える前から何度も通過しているが、いつも期間外だったので閉鎖されていて、開いているときに来るのは初めて。2年前にリニューアルしたばかりでとても綺麗。お茶も出して頂いて好印象。(但し、トイレは50m程先のテン場にある外トイレ(しかも、よくある工事現場用の奴)でちょっとそれがウィークポイントか?悪天候の日はトイレに行くのが大変だ。
一番に着いたので個室にしてしまった。綺麗な個室。でも、談話室兼食堂に下りて行き、小屋番さんとおしゃべり。
その後、雨が降ってきて雷雨になったが、夕方雨が止んだ後は空気が澄んで、雲海の彼方に冨士山も浮かび上がって綺麗だった。
今日は結局お客さん10名のみでゆったり。(後で聞いたら赤岳山頂の方の小屋はイベントもあり、超満員だったとか)
4時頃から、「切干大根」「キャベツ蒸し」「筑前煮」のつまみ3品を出して頂き、メインは薪で炊いたご飯とシーフードカレー。(なぜシーフード?)
大変美味しく、3杯もお代りしてしまった。
夜はたいへん静かでぐっすり眠れました。日頃の睡眠不足も解消できたと妻。
朝。予報は良かったのに霧雨も降っていてドガス。
4時半に朝食をいただきながら逡巡。さて、どうする?もうあきれるほど歩いている場所なので全然赤岳ピークにはこだわらないし、涼みにきたという当初の予定は果たしたし、渋滞前に帰ろうとすると来た道をそのまま戻ったっていいと思っていたが、何となく赤岳に向かってしまった。
霧雨が降っているのでカッパ着用。濡れ嫌いな妻はカッパのズボンまでしっかり履いている。
しかし、ここから赤岳山頂へのルートは妻の大好きなところなので、「前夜のカレー食べ過ぎて身体が重い」と言いながらも実に楽しそうに登っている。
ドガスであるが岩の間に一生懸命咲いているお花が可憐。ドガスの中調子よく登っていき、山頂間近になった真教寺尾根分岐付近で突如、霧がさっーと晴れて、真っ青な空が!
そして一面の雲海の海の上に浮かび上がる富士山と南アルプス!
あまりにも劇的で超感動!
何度も来ている赤岳(家に帰って調べたら27回目でした!)であるが、こんな感動的な演出をみせられるとやっぱりニクいな〜と思ってしまう。
そしてそれまで一人も人に会わなかったが、文三郎と合流したら「こんなにたくさんの人がどこから!」と思う位に人がいた。
でも皆さん、雲海に浮かびあがる景色に満面の笑顔であった。
赤岳山頂小屋は団体さんの出発でものすごくごった返していた。本当は真教寺尾根から下ろうと思っていたが、団体さんが向かって行ったので(おそらく文三郎から下山とは思うが)戻って抜かすのも面倒になり、県界尾根を下ることにする。
雨上がりの県界尾根のガレ場は滑りやすい。
大天狗から下は雲海の下に入ってしまったようでまたドガスになった。しかし、相変わらず人声も全く聞こえず「しーん・・・」としている。
静かな尾根をひたすら下り、途中あまりにも誰もいなくて静かなので寝そうになった。
しかし、最後の笹藪で酷い目に!昨年10月にここ通った時はこんなに笹は無かったが、真夏なのでルートが見えないほど胸まである笹に覆われていてまいった。なんか痒いし。雨あがりで笹はめちゃくちゃ濡れているし。。
笹の下に隠れている石を踏んで転ばないよう慎重に進む。
ようやっと笹ゾーンから解放されほっと一息。
いつもは八ヶ岳牧場を経由して美しの森から天女山までのルートを歩いて戻るが、今日は渋滞前に帰りたいので奮発してスキー場まで下りてからタクシーを呼び、天女山まで戻ることにする。
ということで幸いにもほぼ渋滞にも巻き込まれず帰宅。
何度も歩いているルートでしたが、何度来てもよいものはよいし、何より、今日の景色の演出はとても素晴らしく、ゴロ寝していなくて良かったな、としみじみ実感。
そして東京に戻ってきたらギラギラする太陽が照りつけていて、やはり暑かった・・・。
Pengin22さん こんにちは
山の選定、雷のよけ方、小屋のチョイス、渋滞対策…
思い通りにハマったすばらしい「作品」を拝見できました。
赤岳だけで27回目…やっぱり行きすぎです
私の4倍です …でも
いいものはいいんです
仰る通りですね
私はと言えば昨日までガッツリ仕事…
今週は…行けるかな?
naotosasさんこんばんは!
土曜日もお仕事だったのですね
お疲れ様です・・・。
お陰さまで、行き飽きもせず( )行ってまいりました。
naotosasさんもこの前県界尾根登られていましたよね 前より笹が増えた気がします・・・。昨年は秋に通ったので笹が少なかったのかなと思いましたが、数年前もまさにお盆のときに登り、そのときは笹はこんなでもなかった記憶なのですが・・・。
赤岳は登山口がたくさんあるので、全部から登ろうとすると、文三郎、地蔵、中岳道、御小屋尾根、真教寺、県界、杣添、キレット経由、横岳経由、と9箇所あるので、それぞれ1回ずつでも9回は登らないといけないですので、いつの間にかこんな数字になっちゃいます
naotosasさんも7回ですか?きっとすぐ同じ位になっちゃいますよ〜!
今度の週末は、ご家族サービスWeekでしたでしょうか?
お天気いいといいですね
僕は、雨に苦しめられました。
僕も本気で雷雨対策を考えないと危険かも。
しかし、キレット越えは面白そうですね。
僕も八ヶ岳はよく行くんだけど、キレットを通ったことが無いんです。
今度夏に行く時はキレット越えしてみたいと思います。
来週もまた頑張ります。
はぁ〜、行っちゃったんですね、やっぱり・・・
私は山なしの週末でした。
日曜日だけでもどこか日帰りとも思ってたのですが、家人の怒りに触れたようでじっとしてました。
天女山駐車場より権現岳を3時間ちょい、権現小屋よりキレット小屋まで1時間ちょい、
小屋泊軽装と云えど、やっぱかなりペースが速いですよ。
取り締まりやってたら間違いなくスピード違反で御用ですよ。
ツルネの頭の斜面、コマクサがまだ沢山咲いてますね、ビックリ。
それにキレットの斜面、きっと文三郎方面への巻道付近でしょうか、
あそこにもまだコマクサが残ってるんですね。
初日は雷に会わずセーフ、二日目のドガスも赤岳山頂ではドピーカン、最高じゃないですか。
ドガス・ドガスって毒づいてたから天気の神様が多目にみてくれたのかも?
下山口より八ヶ岳牧場経由のハイキング道使うと車まで2時間半近くかかるんじゃありませんか?
車回収、タクシーを使ったのは渋滞回避で正解だったようですね、さすが!
それにしても赤岳だけでも27回って・・・、凄すぎる!
私、山始めてちょうど3年になりましたが、赤岳は積雪期を含めてもまだ11回です。
Penginさんと同じく27回とすれば7年半近くかかる計算、でも、その前に飽きてしまうかも・・・
キレットと名のつくとこは大好きな妻に煽られて、
北アのキレットも良く行きますが、ここ八ヶ岳のキレットも歩く人が少なくてほんとにオススメです。
周遊もいいですが、時々、天女山から赤岳山頂泊まりでピストンもやりますが、これもいいですよ
車停めたところへ戻れるし、キレットも登り下り両方味わえてGOOです
それにお花が意外に多いんです。八ツは花季が早いので6月に行くことが多いのですが、8月でもまだまだいろんな花を楽しめます
hanamarukiさんは戸隠でしたか?レコお寄りしますね
珍しくお休みの週末でいらしたのですね。
でも、先週の北鎌尾根〜ジャンダルムは、普通の方の1ヵ月分以上に相当すると思います
赤岳登頂回数は私達も8年位かけてですよ 妻は飽きたから他行こうよとよく言ってますが、なんだかんだ時間のないときに飽きたかな〜と思いつつも出かけ、行ってしまえば飽きないところがオドロキです!逆に親近感増しているかも?
ハイキング道使わずにタクシーという文明の利器で早く帰れたのは渋滞対策としては確かに正解でした!
でも、以前は「タクシーなんて勿体ない」と歩きまくっていたので、年々タクシーに違和感なくなっているのは、贅沢になっているというか歳とったのか、というところでしょうか?
ケチりの最たるものが、表銀座を歩きたくて中房から槍に行き、ケチって、槍から中房まで1日で下りてしまえと表銀座をUターンして戻ってきたときかと思います ・・・
表銀座ピストンする人も珍しいと言われました
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する