遠州修験道秋峯踏査（三岳山）滝清水よりピストン

2020年01月25日(土) [日帰り]

• GPS: 02:15
• 距離: 6.8km
• 登り: 417m
• 下り: 427m

コースタイム

日帰り

• 山行: 2:09
• 休憩: 0:03
• 合計: 2:12

9:05 伊平・滝清水登山口
10:08 10:08 兎荷山
10:18 10:21 三岳山
10:29 10:29 兎荷山
11:14 11:14 伊平・滝清水登山口
11:17 ゴール地点

天候

曇

アクセス

利用交通機関：

自家用車

滝清水バス停西側の広い路肩（4台ほど駐車可）を利用しました。

コース状況／危険箇所等

滝清水〜得月寺：舗装路歩きですが「ハイキングコース」として様々な見所を案内する標識があり楽しめました。
得月寺〜三岳山：枝道が多く分岐に標識などはありませんが、ビニールテープのマーキングに小さくマジックなどで道案内が書きこまれていたりするので、迷うことなく歩けると思います。兎荷山ピークは3方向への分岐ですが、特に案内がないので注意。

写真

1/25 9:01

国道257線を北上して、滝清水バス停を過ぎた後最初のカーブにある広い路肩に駐車させてもらいました。昨年3月に竜ヶ石山に登ったときと同じ場所です。

1/25 9:06

ここの交差点から登って兎荷（とっか）の集落を目指します。

1/25 9:07

昭和8年に日本で最初の女性パイロットとして二等飛行操縦士になった長山清子さんの実家（この案内板右隣）。伊平は井伊直虎の祖母や曾祖母が生まれた地でもあるので、男勝りな女性を輩出する土地柄なのかもしれません。

1/25 9:09

「森林浴コース順路」の標識が！普通の舗装路歩きと思ってましたが、実はハイキングコースだったようです。

1/25 9:10

「百畳岩」うーん、名前以外の説明も欲しい…。

1/25 9:12

「兎荷の小七滝」奥まで行ってみましたが、落差は7つもなかったような…。

1/25 9:13

「坪庭の滝」うん、小七滝よりは趣あるかな…。

1/25 9:15

「わんこ岩」これは分かる！スヌーピーの横顔みたい。

1/25 9:17

「引佐町兎荷の棚田」静岡県棚田等十選に認定されているそうです。田植えの時期に見てみたい…。

1/25 9:24

「猿捕獲おり…4年前にこの檻を設置してから約50匹の猿を捕獲しました。最近では敵もサルもの、殆ど捕獲できません」不覚にもクスッと笑ってしまった…。

1/25 9:27

「兎荷Viewポイント」東には昨年登った竜ヶ石山。

1/25 9:31

「森林浴コース」とはここでお別れ。さらに舗装路を登っていきます。

1/25 9:33

突然集落が現れました。兎荷地区です。

1/25 9:35

もう紅梅が咲いてました。

1/25 9:37

ここをさらに登ります。坂の途中には「三岳城址」の案内看板。

1/25 9:39

「六所神社」天文11年（1542年）創立…修験が盛んに行われていた時代よりは新しい神社のようです。ただ敷地内に磐座があるようなので、それ以前から信仰の地だったのかも。

1/25 9:42

「阿弥陀様」お堂の中を覗いてみましたが、仏像の入った箱は戸が閉まっていて御尊顔を見ることはできませんでした。

1/25 9:42

「�盍篁各牲郢�」応永32年（1425年）開創の臨済宗方広寺派のお寺だそうです。竜ヶ石山を越えれば大本山の方広寺がありますね。

1/25 9:43

得月寺の入口手前に登山道の取り付きがありました。ピンクテープがいっぱい。

1/25 9:45

意外にもよく踏まれてる道。地元の人はよく三岳山に登るのかな？

1/25 9:47

まっすぐ三岳山方面へ登れそうな分岐がありましたが、まずは自分が計画していた国土地理院地図の点線ルートへ。

1/25 9:51

点線ルートも歩きやすく整備されている様子。ありがたいことです。

1/25 9:53

このあたりだけ倒木が多かった…。

1/25 9:54

登っていくと「得月寺」とテープに書かれた下り道との分岐が。これがさっき下で見つけた分岐につながる道でした。帰りはこちらを通ることにしましょう。

1/25 9:57

傾斜もゆるやかだし、道もきれいでとても歩きやすい。

1/25 10:00

ときどき分岐がありますが、テープに小さく「→三岳山」などと書かれています。ありがたい。

1/25 10:07

兎荷山（410m）のピークに到着。ここは3方向への分岐点で、北へ下れば兎荷、南へ下れば引佐総合公園、東へ上れば三岳山です。

1/25 10:08

ここから先は2016年に初めて三岳山へ登ったときと同じルート。

1/25 10:11

三岳山は東から登っても西から登っても最後は最後が急なんですよね。

1/25 10:16

三岳山の山頂に到着！

1/25 10:17

曇でしたが、浜名湖もアクトタワーも見えました。

1/25 10:22

後は来た道を帰るだけ。

1/25 10:28

兎荷山を通過。

1/25 10:30

ここの分岐だけピンクテープがあったのでちょっと迷いましたが、テープがなくても明瞭なほう（右側）でOKでした。たぶん左へ行ってもどこかで合流しそうでしたが…。

1/25 10:39

倒木のところまで戻ってきました。得月寺への下りとの分岐点です。

1/25 10:41

すぐに畑が見えました。やはりこちらの方が近道でした。

1/25 10:42

というわけで、兎荷から三岳山へ登るときは、畑の正面にあるこの分岐から登るのがオススメです。

1/25 10:45

得月寺の入口まで戻ってきました。

1/25 10:47

帰りはせっかくなので六所神社の参道を通って行きましょう。

1/25 10:59

行きに見過ごしていた案内標識を発見。

1/25 11:00

「小松阿弥陀様」でした。阿弥陀様が多いですね。

1/25 11:06

「坪庭の滝」をちょっと奥まで入って覗いてみました。数十cmの落差でも「滝」って言えるんですかね？

1/25 11:11

国道257線まで帰ってきました。

1/25 11:13

竜ヶ石山滝清水コースの取り付きがあるバス停です。これで三岳山頂上から竜ヶ石山頂上までの修験ルートが繋がりました！

1/25 11:16

2時間15分で今回の踏査は終了！無事お昼すぎに帰宅できました。

撮影機器：

LUMIX DMC-GX8 ボディ パナソニック

装備

個人装備

フリース Tシャツ ドライレイヤー（ミレー） ロングパンツ タイツ 靴下 グローブ レインウェア 帽子 トレランシューズ ザック 行動食 飲料 地図（地形図） コンパス ヘッドランプ 予備電池 ファーストエイドキット 常備薬 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ストック カメラ

感想

きたになおき

かつて遠州には小國神社の神体山として崇められる本宮山を起点にして、光明山を経由し、秋葉山を遥拝して湖北の三岳山・竜ヶ岩山・富幕山から湖西連峰を縦走して山麓の普門寺へと繋がる秋の入峯修行（秋峯）が存在しました（「遠州の霊山と山岳信仰ーその源流と系譜ー」より）。その歴史ある道を、かつての修験者達のことを想像しながら踏破してみたい！という歴史ロマン溢れる山行を2017年から細々と続けています。

今週末、日曜日は雨予報なので登山は無理そう…。土曜日は曇ですが、妻が仕事なので自分が息子の送迎をしないといけない…。というわけで、午前だけでサクッと行けそうな三岳山〜引佐の滝清水までのルートを歩いてきました。

三岳山はほとんどの人が引佐総合公園や三嶽神社から登り始めるので（自分も過去2回どちらも引佐総合公園から）、ネット上にもあまり記録が多くない滝清水から兎荷を経由して登るルートは踏み跡も薄く荒れてるのではないか？と内心ドキドキしてたんですが、踏み跡は明瞭ですし登山道はとてもきれいで驚きました。きっと地元の方が日常的に歩かれてるんだと思います。千年近い年月を経ても、同じ道を人が通い続けていることを想像すると胸が熱くなりますね。