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Yamareco

記録ID: 2203612
全員に公開
山滑走
甲信越

ニセ巻機山 激パウ 山頂はホワイトアウト

2020年02月02日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
06:35
距離
11.2km
登り
1,306m
下り
1,293m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:28
休憩
0:42
合計
7:10
4:13
38
4:51
4:57
116
6:53
6:54
155
9:29
10:04
69
11:13
11:13
10
GPSログは一部飛んでます
天候
過去天気図(気象庁) 2020年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
積雪は最大で膝下ラッセル程度
下部は藪多し
上部は視界ほぼゼロでホワイトアウト
GPSがないと生還は困難
井戸の壁は表層雪崩に要注意
この雪では行かない訳にはいかない
引用元: http://powdersearch.jp/y2020/d200202/300017w1g_200202.html
じゃんじゃん雪が降る中スタート
2020年02月02日 04:11撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2/2 4:11
じゃんじゃん雪が降る中スタート
しばらくは昨日と思われるトレースを追う
2020年02月02日 04:15撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2/2 4:15
しばらくは昨日と思われるトレースを追う
案内板までツボ足のトレースもあった
2020年02月02日 04:51撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2/2 4:51
案内板までツボ足のトレースもあった
その先は激藪
2020年02月02日 05:39撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2/2 5:39
その先は激藪
2020年02月02日 06:39撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2/2 6:39
苦労して突破すると井戸の壁
2020年02月02日 06:39撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2/2 6:39
苦労して突破すると井戸の壁
標高を上げると霧氷が出てきた
2020年02月02日 07:09撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
2/2 7:09
標高を上げると霧氷が出てきた
真っ白
2020年02月02日 07:42撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
2/2 7:42
真っ白
樹林帯を抜ける尾根も見えない
2020年02月02日 08:31撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2/2 8:31
樹林帯を抜ける尾根も見えない
後続1名
この後すぐ諦めて降りて行った
写真では雪とガスの区別がつかない
2020年02月02日 08:37撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
2/2 8:37
後続1名
この後すぐ諦めて降りて行った
写真では雪とガスの区別がつかない
ニセ巻機山の山頂付近は完全ホワイトアウト
GPSを頼りに何とか山頂標を発見
2020年02月02日 09:29撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2/2 9:29
ニセ巻機山の山頂付近は完全ホワイトアウト
GPSを頼りに何とか山頂標を発見
木が見える所まで滑ってきて一安心
2020年02月02日 10:25撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2/2 10:25
木が見える所まで滑ってきて一安心
パウダーを楽しむ
2020年02月02日 10:26撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
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パウダーを楽しむ
下部は激藪
登山道を滑る
2020年02月02日 10:54撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2/2 10:54
下部は激藪
登山道を滑る
林道まで戻ってきて
2020年02月02日 11:12撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2/2 11:12
林道まで戻ってきて
いつもの橋を渡り
2020年02月02日 11:13撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2/2 11:13
いつもの橋を渡り
おしまい
2020年02月02日 11:23撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
2/2 11:23
おしまい

感想

今週末は越後山脈で大雪予想が出ている。
一般的には山スキーのBIG DAYとは日本海側で晴れる日のことを言うが、今冬に限っては降雪の日がBIG DAYだ。雪崩のリスクも考え、尾根ルートで安全に往復できるであろう巻機山をターゲットにした。

晴れないことはわかっているので雪の降る中を午前4時過ぎに出発。最初から踵ラッセルだ。期待が高まる。
昨日と思われるトレースがあるので追っていく。ただ途中から藪の中に入ってしまった。まだ夏道を登った方がよさそうだった。苦労して突破し井戸の壁に取りつく。

井戸の壁は急登だが藪が埋まってどこでも登れた。もうトレースは離れてラッセルした。膝下くらいだ。5合目まで上がるとトレースはもう見つからなかった。ラッセルでどんどん登っていく。雪はやみそうにない。

樹林帯を抜けると風が出てきた。山頂周辺は完全にガスの中で何も見えない。試練に備えて装備をチェックしていると後続の方が1名登ってきた。今日はもうここまでで降りるとのこと。登っていくと、数十mでガスに遮られ見えなくなった。

標高を上げると風は強くなり視界はますます悪くなる。スマホのGPSを頼りに尾根を見定めて登っていく。1年前に来たときはアイスバーンになっていて登るのに苦労したが今日はクラストした新雪で問題ない。視界がないのだけが問題だ。
GPSを何度も見ながらニセ巻機山の山頂に到着した。今日はここまでにする。もちろん避難小屋は全く見えない。1年前に来たときは、避難小屋から先に大きな雪屁ができていた。今日は近づいても雪屁があるかどうかすらわからないだろう。

激しい吹雪の中滑走準備をしていざ出発しようとしたらスマホの電源が切れている。低温で電源が切れたのは初めてだ。行動中はジャケットの内側に入れて暖めているのだが、山頂を探すためにずっと外に出していたのが災いしたのだろう。手で暖めたりしながら何回か電源を入れようとしたが、すぐに切れてしまう。

標高を下げれば復活するだろうが、問題は視界がないことだ。この激しい雪の中で間違って米子沢へ降りてしまうと雪崩の危険性が高いから、必ず尾根を滑って戻らなければならない。かと言ってこの爆風の吹く山頂で電池が復活するまで暖めるのと体が冷えてしまって危険だ。

こういう時に備えていつも予備のスマホを持っている。ザックの中に放り込んであるだけで特に暖めていた訳ではないが、吹雪に曝されてもいない。取り出して電源を入れてみたら動いた。GPSもちゃんと掴んでくれる。これで帰れる。数m先も見えないガスと激しい吹雪の中、画面とにらめっこしながら慎重に高度を下げる。樹林帯が見えてきたら安心だ。目標があれば方角を見失わない。

助かったと思ったら人影が見えた。一瞬、幻覚かと思ったがわかんの登山者だった。近づいて少し話をする。ここまでラッセルが大変だったそうだ。行ける所まで行ってみるとのこと。登山者と別れたらその先はパウダー天国が待っている。久しく忘れていた浮遊感が蘇ってきた。このために登ってきたようなものだ。
井戸の壁は急斜面なので雪崩れやすいと思う慎重に降りた。滑ったところはスラフが流れたが大きな規模にはならなかった。

最後は藪になるが大人しく夏道を通って降りる。他に後続が数人いたようで、林道は高速道路と化していた。駐車地点まで戻ったときにはまだ午前中だ。トラブルはあったが激パウの余韻を楽しみつつ帰った。

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