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Yamareco

記録ID: 220633
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

燕岳

2012年04月28日(土) ~ 2012年04月30日(月)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
9.0km
登り
1,375m
下り
1,364m

コースタイム

8:10中房温泉―12:01合戦小屋―14:04燕山荘―15:13燕岳山頂
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
中房温泉まで交通に問題はありません。
コース状況/
危険箇所等
中房温泉登山口に雪はありませんが、第1ベンチ、第2ベンチ、第3ベンチと徐々に雪が深くなってきます。合戦小屋でアイゼンを履きました。合戦尾根も快適に登る事が出来ました。燕山荘から燕岳までは雪が飛んでいて、アイゼンは不要です。
第1ベンチです。雪はまだ少しです。
2013年07月03日 11:40撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/3 11:40
第1ベンチです。雪はまだ少しです。
第2ベンチです。
2013年07月03日 11:40撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/3 11:40
第2ベンチです。
第3ベンチです。
2013年07月03日 11:41撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/3 11:41
第3ベンチです。
合戦小屋の前の広場は大賑わいです。
2013年07月03日 11:42撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/3 11:42
合戦小屋の前の広場は大賑わいです。
槍が見え始めます。
2013年07月03日 11:43撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/3 11:43
槍が見え始めます。
燕も見え始めます。
2012年05月02日 08:33撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/2 8:33
燕も見え始めます。
雪庇が伸びています。
2012年05月02日 08:36撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/2 8:36
雪庇が伸びています。
燕山荘から見た燕岳です。
2013年07月03日 11:47撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/3 11:47
燕山荘から見た燕岳です。
燕岳から見た槍です。
2012年05月02日 08:14撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/2 8:14
燕岳から見た槍です。
北燕方面です。
2013年07月03日 11:48撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/3 11:48
北燕方面です。

感想

2012年ゴールデンウイークに燕岳に登ることにした。2012年4月28日、車で今夜の宿泊先である中房温泉に向かう。このグネグネ道を通るのは3回目であるが、過去の2回は縦走なのでタクシーで、車で来るのは今回が始めて。中房温泉は天下の名湯、至る所に温泉が湧き出ている。外湯を巡るのは止め、まずは「不老泉」へ。ぬるぬるしたアルカリ温泉で、汗を流す。部屋へ帰ってもまだ夕食まで時間があるので、今度は「大湯」へ。「不老泉」よりアルカリ度は弱そうである。「大湯」を出て、「御座の湯」へ。夕食が済んで、「大浴場」とへ、それから「岩風呂」へ。この二つは酸性のシャキシャキ感がある。翌朝6時半から朝食、ご飯はお代わり。登山口の標高は1,462m。燕岳は2,763mだから、標高差は1,300mである。空は真っ青、ウインドブレーカーを着ずとも暑く、第1ベンチまでの1km、30分間、たっぷり汗が出る。第1ベンチでひと休みし、元気を取り戻して雪の積もった登山道を登る。下山してくる人達はアイゼンを着けているが、くされ雪なのでつぼ足でも全く問題はない。第2ベンチまでの700m、勾配がきつくなり、40分かかる。第3ベンチまでの1kmは45分ほどかかる。富士見ベンチまでは距離にして400m程度であるが、勾配は益々増し、40分かかる。それぞれのベンチで休憩を重ね、合戦小屋に着いたのは、丁度12時であった。小屋は1階部分は雪に埋もれ、従業員が外でカップラーメンなどを販売している。小屋の前は大勢の登山客で埋め尽くされ、賑わっている。空いてるベンチに腰を下ろし、昼食とする。昨日SAで買ったメロンパンと菓子パンで満腹。たっぷり休んで、前歯無しの10本歯アイゼンを着け出発。合戦沢の頭まで、まばらとなった木立の間をほぼ真っ直ぐに登る。雪がつかないので黒々としている小槍を従えて、白く雪を冠った槍の穂先が見え始める。合戦沢の頭に着くと、大きな合戦尾根の行きついた左手に目指す燕岳が現れ、燕山荘も見え始める。夏道は右手斜面をトラバースするのだが、冬は雪崩の危険があるので稜線の直登である。右手に唐沢岳、餓鬼岳、左手に、夏道からは見られない大天井岳、常念岳を眺めながらの気持ちの良い登りであるが、遠くに見える燕山荘は一向に近づかない。ようやく燕山荘の裏側に登り着き、小屋の前の広場にザック下ろし、ひと休み。今夜は燕山荘はほぼ満杯で夕食は3交代と云う。テンバも満杯で、この時期にこんなに大勢の人が登っているとは思ってもいなかった。燕岳への稜線は、右手は雪で覆われているが、左手は雪が飛ばされて地肌が露出している。燕岳から戻って来る人はアイゼンを着けてない人が多く、わたしもアイゼンも脱いで、空身で燕岳に向かう。3時を回れば寒いだろうと、ハードシェルを着込んで正解。空は曇って来たが、頂上からは360度の大展望。北燕岳の向こうに、針の木、蓮華、その右手に爺ヶ岳、その奥に鹿島槍、さらに奥には白馬が。目を左に移せば、野口五郎、その向こうに鷲羽、ワリモ、水晶。黒部五郎も頭を出している。さらに左には双六、笠、そして槍。槍からは彼の北鎌尾根が手前に伸びている。ドドドドーという音に振り返ると、北燕の手前の崖で雪崩が起こっている。規模は小さいが、始めて目にした雪崩、こんなものに巻き込まれてはたまったものではない。たっぷりと冬の北アルプスを堪能し、燕山荘に戻る。長い階段を上がったカイコ棚が割り当てられる。ハードシェルを再び着込み、外のベンチに坐って生ビール。槍は曇り空の下、今日は夕焼は望めない。山小屋の主人、赤沼さんの名物ホルンは、空気が乾燥しているため使用出来ず、今日は山のお話しだけ。カイコ棚に戻って持参の焼酎を飲み干し、寝袋2枚をかむって消灯前から眠りに着く。翌朝、4時半に起床。空はどんより、モルゲンロートは望めそうも無いのでそのまま布団の中でうつらうつらと過ごす。6時前に朝食を摂り、7時に昨日登って来た道を引き返す。合戦尾根までは、登りの半分の時間も要しない。合戦小屋、第3ベンチ、第1ベンチで休憩し、無事、中房温泉登山口に帰り着いた。登山口の日帰り温泉で汗を流し、帰途についた。

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無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
燕岳(中房温泉から往復)
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5

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