高水三山プチ周回(御嶽駅〜惣岳山〜岩茸石山〜高水山〜軍畑駅:前職場ハイキング)


- GPS
- 05:35
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 860m
- 下り
- 856m
コースタイム
天候 | 終日快晴微風、視界良好 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
(復路)軍畑駅へ徒歩下山 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・惣岳山の登路、沢井駅への分岐の先で直登ルートとトラバース路が分かれるが、直登ルートは途中からザレ場の悪路となり、登降不適 ・惣岳山頂の手前、祠の建つ地点で主ルートは右へトラバース。手書きの古い案内標識が分かりにくく、左の直登ルートは途中で通行不能に(我がパーティの先発隊も途中まで誤進入し撤退…)。進行方向注意。 ・惣岳山から岩茸石山方面への下降路、山頂直下は岩混じりの険しい急降下、スリップ注意。 ・高水山からの下山路、常福院の先の沢筋で一部台風の影響か、若干荒れ気味の区間あり。 |
その他周辺情報 | ・軍畑への下山路の途中、車道終点にヤマメの釣り堀あり、焼き魚・ビールも味わえる休憩所併設。 |
写真
感想
1月はかつてない暖冬傾向に多雨、関東の山々も時ならぬ積雪に見舞われ、暫く低山歩きもご無沙汰でしたが、このところ冬らしい気候が戻り、祝日の11日も久々の素晴らしい冬晴れ。前職場OBハイキング会へのお誘いを頂き、オンシーズンとは打って変わって静かなJR御嶽駅に、シニア中心のメンバー13名が集結。駅裏手の山道より、午前9時過ぎ早速ワイワイと賑やかに山登り開始です。
出だしからのいきなりの急登をクリア、一行の口数も少なくなった頃、沢井駅への下山路分岐でスライド待ちついでに休憩。その先でルートが直登・トラバースの二股に分かれますが、前方のシニア組は素直にはトラバース路へ。後方の小生含む経験者グループは、後からやって来た元気そうな外国人母娘が迷わず真っ直ぐ進むのにつられ、意を決して直登コースへ。すぐ上で本ルートに合流するはず、との思いは裏切られ、途中から踏み跡も怪しくなり、斜度も増して前進困難に。立ち往生気味の前方の母娘(フランス人?)を妖しい英語で励ましつつ、立ち木にしがみ付いての難行苦行の末、何とか激登りをクリア、本道に合流するも先発隊の姿は見えません。我々が先着したと思い込み、先を急いだようなので、小生が一足先に先行組を追いかけます。かなりのハイピッチで山頂直下のトラバース気味の道をのし歩き、最初のピーク・惣岳山に辿り着きますが、一行の姿はありません。先ほど苦労を共にした外国人母娘が一足早く下山される際に会釈を交わし、所在なく山頂で待つこと約10分、ようやく先発隊が到着。聞けば、山頂手前のしめ縄神社の分岐にあった案内標識が分かりにくく、直進のショートカット路へ入ったところ、途中で道を失い撤退した由。先発組から「外国人美女につられたな!」と揶揄されたのを「そちらも迷ったんだから痛み分けですよ…」と切り返し、展望のない山頂を早々に後にします。
ここからの下降路は、出だしが低山と思えぬ厳しい岩混じりの急斜面。本日2度目の試練をどうにかクリア、展望の開けた皆伐の斜面を緩やかに登る道となり、遠くスカイツリーなど眺めつつ快調に尾根道を進みます。小ピークをいくつか巻き気味に通過、やがて再び急斜面の登路に差し掛かると、一行の口数が再び減り、お昼過ぎに展望絶佳、家族連れや外国人ハイカーで大賑わいの岩茸石山に到着です。この日は快晴微風で視界も良好、日光連山や筑波山も遠望でき、大いに満足しつつ弁当昼食を済ませます。先輩諸氏から次々と差し入れのおやつ、デザートが振る舞われ、お腹も朽ちたところで記念の集合写真撮影。故意か偶然か、カメラ担当の先輩がシャッターを依頼する相手はいつも妙齢の女性ばかり、今日は “美女に惑わされる” 一日であることを実感します…。
ここからは行き交うハイカーの数と共に案内道標も多くなり、安心して三山最後のピーク・高水山を目指します。こじんまりした地味な山頂に着くと、そこにはサプライズゲストが!かつて前職場の山の会にも足しげく参加、その後結婚・出産された女性が3歳の娘さん同伴でここまで来てくれていました。懐かしい面々との再会にお互い一通りの近況報告を済ませ、記念撮影の後にこの母娘を交え賑やかに下山開始です。さすがご両親がバリバリのアウトドア派だけあって、3歳の娘さんも元気にジャンプなどしながら、手を引かれ木段混じりの山道を下っていきます。途中からは少しくたびれてお母さんにおぶわれ、我が家でも20年ほど前にこんな光景があったな、と懐かしく思い出しながら、おじさん達も残る体力を振り絞って歩きにくい沢沿いのコースを辿ります。ようやく軍畑駅へ通じる山麓の舗装道路が見え、ホッと一息つくとそこには沢山のヤマメが生け簀で泳ぐ釣り堀が。軍畑駅周辺には打ち上げのできる店もなく、酒も買えぬだろうと踏んで、酒好きの先輩諸氏が釣り堀のオヤジさんと早速交渉。するとさすがに「蛇の道はヘビ」、焼き魚を食べさせてくれる上、缶ビールも飲める由。溜まらずオヤジ軍団とアウトドア母娘はここでの「沈没」、もとい休憩を決め込みます。先を急ぐ小生は断腸の思いで一行に別れを告げ、一足先に下山した先輩2氏と高源寺で合流、路傍の物寂びた石仏など眺めながら、軍畑駅への車道をのんびり歩きます。予想に反し、駅前の商店では酒にツマミもしっかり売っていて、砂漠のオアシスに辿り着いた気分でオジサン3人組は列車待ちの間、山バナに花を咲かせながら “プシュー・プハー” の至福の時を過ごしたのでありました。
ということで、約一ヶ月ぶりの低山ハイキングは仲間とワイワイ賑やかに、懐かしい元同僚との再会や外国人ハイカーとの暫しの遭遇、そして素晴らしい雪山の遠望も楽しめて、充実した一日となりました。小生は今週後半から海外出張・学会シンポ発表の予定(下山を急いだ理由の一つ…)が入っていますが、冬晴れの気候が安定すれば関東の低山逍遙もまだまだオンシーズンが続きます。今回は足馴らしということで、帰国後は早速名山歩きの旅を再開せねば、と次の山行プランに思いを巡らす小生でありました。出張中は未だ感染拡大中の新型肺炎(COVID-19)対策に万全を期す必要がありそうですが、当方の名山ハントの方はどうやら「終わりの見えない病」のようで…。
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