雲海と岩稜と穂高連峰(前穂〜奥穂〜涸沢〜北穂)

- GPS
- --:--
- 距離
- 26.5km
- 登り
- 2,234m
- 下り
- 2,226m
コースタイム
6:20あかんだな駐車場〜7:30上高地BT〜9:00岳沢小屋〜11:30前穂高岳〜13:30奥穂高岳
14:30奥穂高岳〜15:00穂高岳山荘
<8日>
6:00穂高岳山荘〜6:20涸沢岳〜8:10北穂高岳〜10:30涸沢ヒュッテ〜12:50横尾〜13:50徳沢〜15:00上高地BT
※BT=バスターミナル
| 天候 | <7日> 晴れ→曇り <8日> 晴れ→やや曇り |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
・帰りは上高地BTから30分置きにあかんだな駐車場行きのバスが出ています。 ・あかんだな駐車場は17:00にゲート閉鎖のため注意。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
・涸沢岳から北穂高岳、とくに涸沢岳からの下り道が、鎖場も多く難所でした。逆方向(北ホ→涸沢)のほうがよいとの話も納得でした。 ・北穂高岳から涸沢ヒュッテへの下りも岩場が多く段差もあるので、下りでもかなりしんどいです。 ・山バッチは穂高岳山荘に売ってます。奥穂のバッチは1種類でした。 ・下山後はバスから見た「ひらゆの森」が激しく混んでいたので、平湯バスターミナル3階のお風呂に行きました。こちらは貸切(笑) |
| 予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
感想
直前まで天気予報が右往左往していましたが、最終的に9/7(金)は狙い済ましたかのように一日だけ晴れの予報。これはいくしかない。というわけで北アルプスの百名山最後として穂高連峰に行ってきました。
上高地バスターミナルから岳沢までは樹林帯となります。時折、景色が開けるのですが、そこから見える吊尾根がめちゃくちゃかっこよかったです。また振り返ると乗鞍岳、左に霞沢岳、右に焼岳、眼下には梓川と贅沢な景観。岳沢小屋からは急登の連続です。クサリ・ハシゴと出てきます。まだ登山も前半なのにけっこう体力が奪われていきます。もう駄目だー、と弱音を吐きそうなところで紀美子平に到着です。助かりました(笑)
荷物をデポして前穂高岳に向けて出発。奥穂高方面はやや雲がかかっていましたが、ほかは晴天そのもの。ものすごい期待を抱いて山頂を目指します。そして登頂。期待以上!常念岳や大天井岳、燕岳まではっきり望むことができ、そして北を見ると穂高連峰と槍ヶ岳。そしてピーク標識の上にはなぜかウサギのテディベア(おかしな表現ですね、、、)。いやぁ、絶景絶景。
そして紀美子平まで戻っていよいよ奥穂高岳を目指します。吊尾根は最初こそちょっと危険な箇所がありましたが、どちらかというと危険さよりもしんどさのほうが勝ってました。どMルート。最後のほうはヘロヘロになりながらノロノロと歩き、ようやく奥穂高岳に登頂。そしてガス。。。一瞬だけジャンダルムの影っぽいものだけ見えましたが、あれだけじゃちょっと。。。1時間ほど晴れるのを待ってみましたが、諦めて穂高岳山荘まで移動しました。
翌日はなんといっても雲海が素晴らしかったです。これが穂高連峰の本気なのか(笑)。最初は本当に雲一面でしたが、途中から常念岳や蝶槍も見え始めました。とくに常念岳が雲海に浮かぶ姿はかっこよかった。そして御来光。こんなにキレイに見たのはいつぶりでしょう。本当に『この日』を選んで『ここ』に来てよかった、そう思うのに十分過ぎるほどの美しい眺望でした。ちなみに山荘の朝ご飯にはなんと朴葉味噌が。なんて贅沢な。美味しかったー。
この日はまず涸沢岳へと向かいます。山頂からは笠ヶ岳や雲ノ平方面を一望できました。笠ヶ岳は照れ屋みたいで薄い雲に覆われていました。雲ノ平方面はお盆に縦走したのもあって、どれがどの山がしっかり認識できました。これが些細なことでしたがすごい嬉しかったです。
そして北穂高岳方面を見ると、、、なんじゃこりゃ、こんなところを通るのか、って感じでした。一部の人は大キレット以上と感じたと聞いていましたが、すぐに納得しました。これは歩き甲斐がありそうです(と自分を鼓舞)。
結果としてなんとか無事に北穂高岳まで着くことが出来ましたが、とくに涸沢岳からの下り道がかなり高揚感満載でした。最低コルまで心が休まる箇所がほとんどありません。うしろを見るとめちゃめちゃ元気なお父さん(宮崎から来たとのこと)と、前穂高岳や穂高岳山荘で一緒だったソロの女性の方が見え、自分ひとりじゃないことにちょっと勇気がでました。
北穂高岳山頂に着く頃には槍ヶ岳は雲の中。大キレットも手前のほうしか見えませんでした。それでも危険を感じるには十分でしたが。北穂高小屋にいた人に話を聞くと大キレットも南岳側からのほうが幾分か簡単とのことです。まぁ、幾分か簡単といっても相当辛いのでしょうが。あと北ホブレンドのコーヒーを頂きました。まずカップがオサレ。北ホマーク付き。苦味が少なめで飲みやすかったです。
あとは下山です。まずは涸沢ヒュッテまで。北ホからのルートは岩場が多く、かなり歩きにくかったです。涸沢ヒュッテはフェスのイメージが強くて、オサレさんしか来ちゃいけないものだと思っていたのですが、蓋を開けてみると普通によいところでした(笑)
ここからは歩きやすい登山道となるので横尾まで一気に下ります。そして13時ころに横尾に到着。当初の予定では蝶ヶ岳へと向かう予定でしたが、北穂高手前で一度スリップしてしまい、古傷の左膝を痛めていたので、ここは断念。
あとは時間との戦いで、あかんだな駐車場のゲート閉鎖が17時なのに、コースタイム通りだと上高地バスターミナル到着が16時前後。少しでもタイムを稼ぐため横尾からはハイペースで移動。しかし横尾の『⇒上高地11km』の看板には心を折られかけました。
その甲斐あって予想以上の15時に上高地バスターミナルに到着。やればできるものですね。バスから見た「ひらゆの森」は激混みだったので、駐車場にあった割引券をもって平湯バスターミナル3階のお風呂へ。なんと貸切。それもそのはず、普段は17時までの営業みたいです(この日はたまたま17時半まで)。
ということで北アルプスの百名山も無事に終了。収集癖のある私ですが、これからは百名山に囚われずに好き勝手なルートで楽しみたいと思います。















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