【梨百巡礼】滝戸山(鶯宿峠手前の林道ゲートより:冬季通行止めの連発と“倒木まつり”を越えて)
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- GPS
- 01:58
- 距離
- 5.5km
- 登り
- 391m
- 下り
- 403m
コースタイム
天候 | 快晴微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・林道名所線も稜線含む区間は冬季通行止め |
コース状況/ 危険箇所等 |
・林道鶯宿線から峠までの区間、ショートカット路あり(入口に案内標識)、倒木等多く歩きにくい ・鶯宿峠から10分弱林道を辿ったところが滝戸山登山口(ベンチ・駐車スペースあり) ・ゲートから鶯宿峠までのログ(往路)が少々乱れているものの、実際には同一ルートを往復 |
写真
感想
〈※前編より続く…〉
朝方、車で麓の林道を彷徨ったものの、甲府郊外の兜山登山を無事完了、本ツアー最後のターゲット、御坂山地の手前に延びる尾根西端のピーク・滝戸山を目指します。当初計画では、昨秋に春日山をおかわりピストンした黒坂峠から、この付近の最高点ピーク、名所山を越えて滝戸山へ向かうつもりで、境川エリアから林道黒坂線の登りにかかります。ところが、峠までまだかなりの道のりを残し、突如冬季ゲートで通行止め…。表示をよく見ると、昨年10月の大型台風接近時にゲートが閉じられ、そのまま冬季閉鎖となった様子です。仕方なくゲート前で車をUターンし作戦変更、一旦林道を下って冬でも通れる鳥坂トンネルを抜け上芦川へ。こちら側から鶯宿峠を目指します。ところが、こちらも峠の手前約1kmでゲート閉鎖、冬季通行止めです。既に当初予定より30分以上の遅れではありますが、黒坂峠からのコースに比し距離はだいぶ短くなる上、峠まで往復してもさほど時間はかからずに済みそう…。
ということで、朝イチの兜山に続いて登山口に辿り着くまでのドライブで相当疲弊しましたが、狭いゲート前で何とか車を回して駐車、いざ滝戸山へ向けスタートします。幸い、峠の手前には大回りの林道をショートカットする山道あり、「地獄に仏」の思いで勇んで足を踏み入れますが、さすがにここを歩く物好き?のヤマラーも少ないと見え、辺りは昨秋の台風の影響か道はえぐれ、そこかしこが“倒木まつり”状態でかなり難儀します。それでも、何とか薄めの踏み跡を辿り10分弱で鶯宿峠に到着。ここには「両面檜」(別名ナンジャモンジャの木)があるそうで興味をそそられますが、先を急ぐこともあり、ナンジャモンジャは帰りに眺めることにして稜線上に延びる舗装の林道をしばし進みます。
麓の大窪方面への林道が分岐するあたりに滝戸山への立派な登山口があり、オンシーズンにはここまで車で楽々入れるわけで、広めの駐車スペースとベンチが整備されています。何やら四国の300名山・伊予富士から瓶ヶ森へとスカイラインを縫うように延びるUFO林道を彷彿とさせますが、ここからがようやく本当の尾根歩き。この辺りで後方から、素晴らしい快足で軽やかに小生を抜き去っていく男性ソロの方が登場。聞けば、春日山方面から歩いてこられたそうで、滝戸山で折り返し再び春日山まで戻られる由。小生も本当は歩いてみたかったルートですが、林道が山頂近くまで延びるこの山域はいつもスタート時間の遅い「おかわり山行」ばかりで、なかなか日帰りロングにはチャレンジできません。…と何やらモヤモヤしながらも、登山口から30分余り平和な尾根道を進むと、意外なほど呆気なく本ツアーのラストターゲット、滝戸山頂に到達。
山頂周辺は樹林に覆われ展望はイマイチですが、西面に少し下ると伐採地から眼前に見事な南アの大パノラマが拡がり、旅の最後にステキな山岳展望を見せて頂けたことに感謝感激。いつもの梨百標識をバックに自撮りの後、昨日仕入れたお弁当とプチおかずの昼食を済ませて、早々に下山にかかります。筋肉疲労もだいぶ溜まってきたものの、旅の終わりも近づいて帰路は快調に歩を進め、鶯宿峠でナンジャモンジャの木を眺めようと小広場に上がってみます。ところが、由緒ある両面檜(葉の表裏の区別がつかないことこら「ナンジャモンジャ」の名が付いた由…)も何と昨年の台風で倒壊してしまったようで、切株のみの寂しい姿となってしまっておりました。かつては峠越えの見物客に愛されたであろう檜の冥福を祈りながらフルーツゼリーでリフレッシュ、再び倒木を乗り越えて無事出発点の冬季ゲートに帰り着きます。時間はまだ午後2時を少し回ったところ、これなら早めに帰宅できそう、と車を飛ばして河口湖へと抜け、中央道を目指します。この日は好天の3連休最終日、都会は新型コロナ騒ぎでイベント等も自粛ムードが拡がる一方で、未だ感染者ゼロの山梨県の観光地はどこも満員の盛況。中央道もいつもの小仏渋滞にガッツリ捉まって、結局休憩含め都内の自宅まで4時間近くを要したのでありました…。
ともあれ、2日間で秀麗富嶽・梨百計3座を何とか予定通り踏破、これにて秀麗富嶽12景は完遂、梨百もいよいよ残り5座の最終章に差し掛かりました。自宅からも比較的近く、日帰りでも思わず足跡を伸ばしたくなる変化に富んだコースや、富士や南アはじめステキな山岳展望を楽しめる山梨の名山巡礼がもうすぐ一段落してしまうと思うと、少々寂しい気もしてきます。それでも、関東百名山やら花の百名山など、ジイサンになってもまだまだ(家族同伴で)楽しめそうな名山リストも複数控えており、次の目標に進むこともそれなりに楽しみではあります。もちろん、300名山ラストの箱根山の登山解禁も待ち遠しいですし、その前に現下の新型コロナウィルス騒動が早く収まってくれることを祈るばかりですが…。
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