伊勢崎市・前橋市の遺跡・資料館巡りと赤城信仰
- GPS
- --:--
- 距離
- 38.3km
- 登り
- 241m
- 下り
- 230m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
自転車
|
写真
感想
赤城山信仰と赤城神社に関する講演会があるので遺跡巡りを兼ねて出かけて見た。北千住七時発赤城行特急リョウモウ合墳に乗り換えて9時前赤城駅到着、赤城駅で上毛鉄道に乗り換える前にレンタサイクル。借りようとするとサイクルトレインは使えないと言う、サイクルトレインはチャリ持ち込みのみ可能という、なぜレンタサイクルはダメなのか理解に苦しむ。がやむを得ない?チャリを借り電車に乗らず直接チャリでまず4km 先の新里郷土資料館に向かう。 特急が7分位遅れたので上毛鉄道に乗換えず直接チャリで向かった方が早いと
は負け惜しみか?実際九時半頃到着し電車。使うより早かった。
しかし新里郷土資料館は閉まっている。隣接の公民館にお願いして開けてもらうらしいがその公民館もなぜか閉まっている。土曜日なのに?土曜日だから?
二階の図書館でどうしたらよいか尋ねると警備室に開けるよう頼めばよいという。外を回って警備員に資料館を見たいと告げると鍵を持って降りてきた。
展示室に入ると考古と民俗やノコギリの展示がユニーク。江戸時代などの古いものと近年まで使われた民俗資料のものなどが並ぶ興味深い展示だ。
考古では旧石器や縄文土器が主体だが石器の展示が少なく少し残念。武井遺跡の出土品があるのは良かった。
次の赤堀歴史民俗資料館に向かう途中に武井遺跡公園があるので立ち寄る。低い丘上に礫群の位置が示されていた。赤城山や日光連山方面が望め、晴れていればおそらく榛名山方面も見えるだろう。
次に十二所古墳に向かう。右手の高まりに思わずペダルを止めて畑の間を上ってみると里山自然クラブの看板があり活動があるらしい。さらにチャリを進めると左手にやや低い墳丘があり十二所古墳だ。
赤堀歴史民俗資料館は桐生市の赤堀地区の資料館ではあるが中々立派な展示だ。旧石器に関しては三和工業団地遺跡出土品が主で同遺跡は縄文土器も多数出ており出土品が多数並べてある。また古墳時代の埴輪や鉄剣、装飾品などが充実。埴輪の陳列が見ものだ。大型の馬や盾持ち埴輪などなかなかの美品だ。赤堀茶臼山古墳は後藤守一らの発掘で家形埴輪などで有名だが当時の出土品は東博にある。
女堀という大規模な灌漑水路遺跡も著名だが訪問する時間は今回はない。急いで赤堀茶臼山古墳に向かう.
赤堀歴史民俗資料館では入口ロビーに地元の名家から寄贈された享保雛(江戸後期)の雛人形をはじめ、同地域の住民から募集した大正・昭和期の様々な豪華な雛人形が飾られている。昭和では初年のものから昭和30年代、40年代と時代の推移が分かる展示。東京ではめったに見られない豪華な雛人形に目を奪われる。
次に夏家堀茶臼山古墳に向かうー途中、赤堀城址があり、土塁だけが往時を偲ぶものーさらにその先5分ぐらいのお寺の前に「田原藤太秀郷の墓」の表示があり、撮影ー赤堀茶臼山古墳までは道がよく分からず裏から回り込み時間がかかる。畑の中の少し小高い場所にあるが、墳丘は削平されてよくわからない形ーしかし副葬品は豪華で資料館などで見た家型埴輪など多数出ている。しかし発掘調査は1929年、帝室博物館により行われ、原東京国立博物館に収蔵されている。赤堀資料館では写真だけで、他の遺跡(大室古墳群など)の埴輪郡衙展示されていた。次に前二子山古墳などのある大室古墳公園に向かう。
入口がよくわからずなんとか裏から入り自転車を押して侵入、公園の感じは自転車の人は居らずおそらく入口までで中には入らないのだ。しかし進まないわけにもいかず押しで押し通す。やがて前二子山古墳などが見えてきて中二子山古墳の前の危うそうなベンチで急いて弁当を食べいくつかの古墳を回って赤城山方面に向かう。ここまでもアップダウンはあったがここからは登り主体、既に十二時を回りから、ここからは8キロ登りを覚悟する。古墳公園を出て外側の道を回り込み再び公園の正面入口に出る。こちら側の古墳も撮影しいよいよ講演会の時間が迫る。急いてチャリを走らせゆるい坂を登る。途中さすがに足が攣りそうになり、降りて押しで進み脚を休ませる。何度か繰り返し講演会20分前に前橋市宮城公民館に到着。
今日の話は赤城山の信仰と赤城神社の話。講師は能登健氏で群馬県埋蔵文化財のボスだ。今日は旧石器や縄文土器の話ではなく江戸以降赤城信仰などがどのように変転したのか道標や常夜灯などの資料や日本三大実録の異本の赤城神、沼神、石神などの記述を手懸かりに修験道の系譜真言と天台、吉田神道と他の宗派とが別れて夜の沢赤城神社と大洞赤城神社に別れて行く有り様、それらを支えた人々の話などの中々興味深いもの。二つの赤城神社は本家争いで対立抗争があるらしく二ノ宮在住の能登氏はその点はぼかして話をまとめた。
考古学専門家の赤城信仰研究は中々面白い。手書きの地図がすごい。赤城信仰の地域社会との関係がよくわかるもので足で稼いだ研究成果だ。質疑の時間になり後ろ髪引かれるが早めの特急乗るため急いで赤城駅までチャリを走らせる。途中粕川資料館によるが四時閉館に間に合わす入口から立派な建物を撮影し駅まで走る。何とか五時の特急に間に合い帰宅する。
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