記録ID: 22533
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
オセアニア
(ニュージーランド) Waimakariri Harman Pass Route
2005年01月26日(水) ~
2005年01月29日(土)
うどん
その他3人
- GPS
- 80:00
- 距離
- 57.0km
- 登り
- 2,079m
- 下り
- 2,482m
コースタイム
【無人小屋泊】
1日目:Arthur's Pass(10:00)〜Klendyke Shelter(12:00)〜Waimakariri River〜(14:00)Crow River分流点〜(16:46)Carrington Hut
2日目:Carrington Hut(09:00)〜(12:18)Harman Pass〜(16:43)Julia Hut(温泉)
3日目:Julia Hut(10:20)〜Mid Taipo Hut(12:48)〜渡渉点(15:19)〜昼寝休憩〜(17:37)New Seven Mile Creek Hut
4日目:New Seven Mile Creek Hut(07:46)〜森林限界(10:10)〜Kelly Range〜Carroll Hut(13:00)〜Kelly Shelter〜(14:40)R73
1日目:Arthur's Pass(10:00)〜Klendyke Shelter(12:00)〜Waimakariri River〜(14:00)Crow River分流点〜(16:46)Carrington Hut
2日目:Carrington Hut(09:00)〜(12:18)Harman Pass〜(16:43)Julia Hut(温泉)
3日目:Julia Hut(10:20)〜Mid Taipo Hut(12:48)〜渡渉点(15:19)〜昼寝休憩〜(17:37)New Seven Mile Creek Hut
4日目:New Seven Mile Creek Hut(07:46)〜森林限界(10:10)〜Kelly Range〜Carroll Hut(13:00)〜Kelly Shelter〜(14:40)R73
天候 | ずっと晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2005年01月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
ワイマカリリハーマンパスルートへ 1日目:Arthur's Pass〜Carrington Hut クライストチャーチのバックパッカーズで出会ったKazuと、アーサーズパス付近のルートを歩こうという話になった。雪解け水で渡渉が厳しく、手動ロープウェイを使わないと渡渉できない地点もある、非常に険しいルートだそうだ。 現地では食料を手に入れることも難しいので、クライストチャーチのスーパーで買いだめをする。主食は米にする。オーストラリア産ながらジャポニカ米で、寿司ライスと書いてある。パンではかさばってしまうし、パスタでは物足りないから、やはり米だ。 現地でKazuの友人のBandyと合流して、日本人3人でのワイマカリリハーマンパスルートへの挑戦が始まった。アーサーズパスの村から山行はスタートする。約6km車道を歩き、Bealey RiverとWaimakariri Riverの分流点まで戻る。この分流点の南側・北側それぞれからルートはあるものの、南側のルートまでは更に2km弱歩くこととなる。そんなわけでWaimakariri Riverの左岸沿いにルートへと分け入る。 が、いきなりザブザブの渡渉が続く。多少迂回しても、右岸ルートを選んだほうが良かったかもしれない。ただ、お天気が幸いして、太陽の日差しが暖かい。川の流れはどこまでも澄み切っていて、靴の中がずぶ濡れなことを除けば、とても気持ち良く歩くことができた。 途中、腰までの深さで多少流れの強いところもあったけれど、特に問題無く通過。大量の食料やテントを持っての歩行に疲労困憊しながらCarrington Hutに到着。 米を炊き、食事を食べる。それ程多くのおかずがあるわけではないから、フリーズドライのミックスベジタブル(ニンジン、グリーンピース、コーン等)と醤油で炊き込みご飯を作る。簡単だけれども、塩気も補充できて最高に美味い。他にも何人かの欧米人がルートを歩いていたが、食事は皆簡素。わずかなパンにバターを塗ったものやフリーズドライの食品を少し食べただけで、本を読んだりと静かに過ごしている。 KazuとBandyはビールまで出す、これには同宿の欧米人達も羨ましそうな眼差しを向けていた。 自分は飲めないから関係ないのだけれど・・・。 食事が終わった頃、小屋の入り口のドアの開く音。身体が濡れに濡れ、かなり疲労困憊した様子の女性がひとり。デジカメを振って水を出そうとしている。水没したのだそうだ。とにかく乾かす以外に方法はないよと伝えるしかない。チェコから来たという女性、名前をマルタというそうだ。蝋燭の明かりの中、ぎこちない英語で会話をしていると、夜が更けていく。 2日目:Carrington Hut〜Harman Pass〜Julia Hut(温泉) マルタは1人でこのルートに挑戦しているのだが、途中には手動のロープウェイもあり、1人ではこれは動かすことができない。そんな訳で、男3人だったパーティーにチェコ人女性のマルタが加わり、4人でルートを歩くことになった。 早速、ワイヤーで吊るされた籠(手動ロープウェイ)で激流を渡り、ハーマンパスをめがけて徐々に標高を上げていく。雄大な流れは徐々に狭くなっていき、日本の渓流に近い豪快な流れへと変わっていく。 雪渓から流れ出す冷たい水が心地良いが、何度かスノーブリッジを渡る箇所もあり、気が抜けない。本流沿いに歩けばルートロスをすることは無さそうだが、ガレ場では踏み跡がどうもハッキリしない。やがて沢の流れが無くなり、ハーマンパスへと辿り着いた。 ここからは沢沿いに下る。峠より北側は勾配が少し緩やか。右岸左岸とワイヤーロープ3本の橋を渡り、Julia Hutに到着。Julia Hutの楽しみは温泉!小屋の裏手にある渓流沿いに数分歩くと、暖かな湯が湧き出していた。少し掘りつつ温度調節を済ますと、立派な湯船が出来上がり、男3人、いい湯を満喫する。KazuとBandyはここでもビール、100cc程分けてもらったら、一気に酔いが回ってしまった。 3日目:Julia Hut〜Mid Taipo Hut〜New Seven Mile Creek Hut 今日の行程は沢沿いに緩やかに下るのみだ。食料も大分減ってきて、軽やかに歩くことができる。靴が相変わらずズブズブなのを除けば・・・。 地図に記載のある橋を渡ると、左岸を歩き続ける。川幅も広く、草原を歩くようになる。大変申し訳ない気持ちで一杯なのだが、その草原は一面のお花畑。それ程多くの人が歩いている訳ではないので、草原の中に続く一筋の踏み跡に沿って、お花を踏みしめながら歩く。 やがてNew Seven Mile Creek Hutが近くなると、難所の渡渉が現れる。腰までの深さでの急流渡りということで、試しに自分が渡ってみる。何とか踏ん張り続けて渡りきるも、真っ直ぐ渡ることなどできず、相当下流方向に流されてしまった。これではマルタは渡れそうも無い。BandyとKazuが両側に立ち、肩を組んでなんとかみんなが渡渉することができた。 4日目:New Seven Mile Creek Hut〜Kelly Range〜Kelly Shelter 小屋を出てすぐに登りが始まる。標高差で言うと約1000m、疲れ果てている我々にはなかなか厳しい。暑さもあって、水筒の水がガンガン減っていく。そして森林限界を超えると容赦ない日差し。暑さにバテつつCarroll Hutに到着。水を補給し、身体を冷やすと生き返った。 ここから国道までは下りのみ。やがて国道が近づき、久しぶりに車の音が聞こえる。あまりに奥深い自然の中に居たものだから、そんなものにすら懐かしさを感じてしまう。 ここからアーサーズパスへの交通手段は無い。ヒッチハイクに失敗すれば歩いて戻らなければならないが、心配する必要がなかったぐらいに次々と車が止まってくれた。各自、別々の車をヒッチハイクし、アーサーズパスへと戻る。 |
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