面白山〜涼風の尾根路、路傍には花よりキノコ
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- GPS
- 06:32
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 1,563m
- 下り
- 1,554m
コースタイム
10:07南面白山-11:00権現様峠-11:33奥新川峠-12:15長左衛門平-12:58中面白山-13:27面白山
13:39面白山-14:01長左衛門道-14:47面白山高原駅
天候 | 晴れ一時曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
車を駅前ロータリに停めて歩かれている方もいるようでした |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所 特になし 縦走路の道は最近刈り払いがされたようで、藪はなし ただし、枝の切り口に注意(うっかり摺って流血しました) |
写真
感想
自宅から昔使っていた60Lザックを引っ張り出して、そろそろ山泊まりを思っていたが、日曜は天気が崩れるとの予報に挫け、急遽日帰りに変更。手近で多少歩き応えのあるところとして、面白山を南北に周回してみることに。
8時過ぎに面白高原駅に降りたのは他に2人組が2組。元スキー場方面に進みスキー場に咲くコスモスを眺めているとその2組も登ってきて南面白方面のようだ。先行してゲレンデ跡を登って行く。雀大の小鳥(雀ではないようだが)が、何羽か道から飛び立つが、撮る暇は与えてくれない。傾斜が急になったところで左に樹林に入り、小尾根を乗っ越して再び隣のゲレンデ跡を詰め上げると稜線に着く。尾根上は見事なブナ林で、心地よい涼風が吹き抜けている。若干下った後の登りは右に岩ゴロの道を巻き上がると浅い窪状の急登となる。尾根まで出たあたりで何か遠く人の掛け声のようなが聞こえたと思ったら、次第に近付き、頂上直下で単独の方が追いついてきた。
東面の展望の開ける南面白山頂からは真正面に大東岳の大きな姿、南に糸岳、神室方面に続く尾根はすぐ南のクジラの背のような1216ピークにきれいに刈払いされた縦走路が伸びている。先の方に挨拶すると私より年配の方である。8月に来た時は尾根上の道はほぼ藪こぎだったが、刈られたようなのでまた歩きに来られたとのこと。この後小東から樋の沢に下ってから大東に登るという!これは聞かなかったが、山形の方のようだったので、太東からは権現様峠へ下ってくるのだろうか。そのルートは去秋11月5日に辿ったが、滑り落ちるような急坂の下りと目印やトレースの薄い沢の下りに迷ったかと思い、心身とも疲れ果てた覚えがある。
権現様峠への下りは、なるほどきれいに刈払われいるが、急坂なので、ルート上に残る刈った笹が滑る。今日は誰も通っていないらしく、蜘蛛の糸が時折顔にかかるので、木の枝をぐるぐる回しながら進む。下り切る頃から曇ってきたが、大東の裾を迂回する当りのブナ林は美しい。ここで単独の方と行き交い「蜘蛛の糸から解放!」と喜んだが、相変わらず顔に纏わりつくのはかなり小柄なおじさんだったから?花はほとんどないが、代わりにキノコがにょきにょき(美しい紫色のものも)。小沢を数本横切って権現様峠に着く。ここから長左衛門平までは初めて辿るルート。この尾根も相変わらず花よりキノコが多く、ハンバーガーのバンズのようなのも。笹原の奥新川峠を経て、短いがかなり急な直登の末着いた1025ピークは狭いが展望が開け、中面白が目の前に臨める。もう一つ展望のきく小ピークを超えて見覚えのある草原の長左衛門平に着く。天候が回復してきた。
ここから約300mの中面白の登り。ここで枝切りされた切り口で半袖の左腕をカットし結構出血するが、傷が浅くてホッ。中間付近はススキの原で、少ないがオヤマリンドウも見られる。上部は灌木の丈も低く展望が開け、面白山のピークが見えてくる。中面白山頂には立て札もないが、東に1205Pへのものと思われる踏み跡があり、ちょっと興味を引くが今日はパス。面白山へは急な下りののち登り返しだが緩やかなので楽ちん。かもしかコースを合わせれば一投足で面白山に着いた。
山頂は時間帯がやや遅いためか無人。面白山では遠望もいいが東面、北面に広がる渓や長い支尾根を眺めるのが好きだ。展望を愉しみながらおにぎりをぱくついているところにヒョウモンチョウ(の類)が一匹飛んで来たが、きちんと止まってくれなかった。ふと、帰りの電車が気になりメモを確認すると、15:05の後は2時間空く。時計を見ると急げばまだ間に合う。惜しい気もするが2時間近くも待ちたくないので、食事が終わるともう一度ぐるっと景色を見回した後すぐザックを担ぐ。
カモシカコースを下るが、この道は4月に雪道を登ったが、その光景を思い浮かべながら下る。広い雪原状だった所もナイフリッジ状の小雪稜となっていた尾根も樹林の中で、かなり想像力を働かせないと同一箇所とは思えない。長左衛門道を横切りると傾斜も緩む。急坂では足元に視線が行っているが、傾斜が緩むと視線が上がり、木漏れ陽が美しい。写真を撮っていると背後から声が、若い(10代?)2人組が下ってきたので先に行ってもらう。今日はよくよく自分の歩みの遅さを思い知らされる日だ。下るにしたがい駅周辺で流している音楽が耳についてくる(こんな大音量で流さなくても・・・・)。沢沿いまで下りついた時、コミスジと思われる蝶を見掛けるが、これもはぐらかすように飛び去った。
面白高原駅には20分弱の余裕を持って着き、自販機のコーラで渇きを癒した。涼しい中、いつもよりはやや長めに歩けたが、蝶や小鳥達には逃げられちゃったなーと仮住まいに戻り着くと、弱ったオニヤンマが一匹地面でもがいていた。最後の力を振り絞ってもらって、今回の唯一の生き物ショットの被写体となってもらった。
コメント
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またキノコに引き寄せられてやってきました。
正確には傘裏のひだの様子や柄の様子を観察しないと確実には同定できないので、画像から想定される限度でですが・・・
>薄紫色のヌルんとしたキノコ
その著しい粘性からムラサキアブラシメジモドキと思います。特徴は、傘のみならず、柄も滴るようなヌメヌメです。汁物にすると美味しいです。
>どぎついオレンジのキノコ
タマゴタケと思います。一般には美味なキノコとされています。(私は土臭くてダメです)特徴は傘の周りの条線と柄の黄色とオレンジ色のダンダラ模様です。テングタケ科で唯一といっていいほど安心して食べれるキノコです。
>これも紫色だがこちらは乾いてぽつぽつ
ムラサキフウセンタケと思います。一応食とされていますが、味の個体差が大きく、苦みが強くてまずいものもあると聞いたこともあります。
こんばんは、midponさん。
またまた、きのこレクありがとうございます。
レコアップ後、"ヌルん"がきもかわいくて気になり、紫のキノコは少なそうなのでググって画像をみてたら、”ぽつぽつ”はどうもそう(↑)かな〜、"ヌメり"の方は?と思ってたところです(撮ったのは柄が伸びる前のやつなんですね)。
でも、"どぎついオレンジ"だけは、絶対毒!と思ってましたが・・・・、食用??
しつこくてスミマセン
"どぎついオレンジ"=タマゴタケは食用で、多くの方が美味いと言っています。私も何度か食べています。スープの具、パスタの具と人気のキノコです。ただ、夏のキノコのため虫が付きやすいので、名前の由来でもある白い卵の殻のような「つぼ」から出てきたばかりの傘が開く前の幼菌がより美味しいようです。少しだけ間違いやすい毒キノコとして、ベニテングタケがありますが、柄が白いこと、傘の上に白いツブツブがあるので区別できます。
ハンバーバーは、おそらく傘裏がひだ状ではなくスポンジ状(管孔)のキノコ(イグチ)かと思います。柄と傘裏を見ないと名前や食用かどうかは判別できないです。
今度から見てみま〜す。
人もきのこも一方的な上から目線は×ということですね!
なお、″どぎついオレンジ″が絶対毒と思ったのは、見た瞬間″派手なきのこは毒キノコ″という俗説に安易に従ったままで、特に調べてませんでした(向上心いまいちですね
毒はないはず(?)の地味目なodaxでした
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