白山東面台地
- GPS
- --:--
- 距離
- 36.1km
- 登り
- 2,251m
- 下り
- 2,251m
コースタイム
3/29(日)6:00小白水橋−11:45白山山頂12:05−14:00小白水橋−16:45ゲート
天候 | 3/28 曇のち雨 3/29 雪のち曇り、山頂付近のみお昼頃快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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写真
感想
今シーズン、三方岩岳や野伏ヶ岳に山スキーで登り、山頂から拝んだ白山が素晴らしかったので近々再び白山に登るチャンスを伺っていた。今週末は当初は悪天予報で資格試験を受ける予定だったが、よく見ると日曜の昼頃に晴れそうだったので、予定を変更して山行計画を立てる。
この時期の白山は自転車でのアプローチがセオリーだが、我々は自転車を用意できないので林道の往復は歩きとする。その場合、日帰りは体力的にも時間的にも厳しくなるので荷物は増えるが一泊二日の行程とする。土曜は悪天で山行には不向き、平日はいつも深夜帰宅なので、土曜は午前中に家事諸々を済ませてから、午後の三時間程度をアプローチに使い、日曜白山にアタックとする。
3/28(土)
13:30ゲート−16:30小白水橋
本日は三時間程度の歩き。幕営道具一式が入ったザックでのシートラなのでザックはそれなりに重い。林道歩きはアプローチではなく、森林浴と思うと気分よく歩ける。前半は天気は持っていたが、間名古沢出合を過ぎた頃に雨が降り出したので雨具を着る。
大白水谷出合手前まで林道は除雪されており、除雪終了ポイントに本日入山しているパーティの自転車が三台デポされていた。翌日の取り付き地点をチェックしてから周辺で泊まる。
3/29(日)
6:00小白水橋−11:45白山山頂12:05−14:00小白水橋−16:45ゲート
昨夜は雨だったが、日付が変わるころには雪になっており、朝方には昨日除雪されていた林道に滑れるほどの雪が積もっていた。帰りを考えると早めに出発したいところだが、事前の予報だと晴れるのは10時過ぎなので、山頂付近で晴れる様に逆算して6時頃の出発とする。
出発時はまだまだ深々と雪が降っている。取り付きに行くと本日の入山トレースあり。最初は別の取り付きから登ったこともあり、別のルートで進んでいたが、先行トレースがこのエリアに馴れた方のルート取りの様に見えたので、途中から有難く使わして頂く。
下部はやや藪が濃いが、先週三方崩で板を担いで藪沢登りをしたばかりなので、普通に歩ける分ありがたい。コブラツリーを過ぎるとトレースは東面台地を右巻きに進んで小白水谷に進んでいる。
先行パーティの目的は御前峰ではなさそうなので、ここからトレースを離れて剣ヶ峰と御前峰のコルを源頭とする沢を詰める。沢をそのまま直上するか転法輪谷から詰めるか迷ったが、この頃には視界もだいぶ開けて上部斜面の斜度がはっきりと見え、雪の状態も安定している様だったので直上とする。
沢を詰めていると、先行パーティが登ってきた斜面にどこからかトラバースしてきて、楽しそうにシュプールを描いて滑り降りていった。会話ができればトレースのお礼を言いたいところだった。
山頂まで標高差400mのところで満を持して青空が広がり始める。眼下に雲海が広がり気分は高まるが、一気に昇温したので先ほど登ったばかりの斜面で小規模の点発生表層雪崩が頻発する。巻き込まれても影響のない規模だが、リスクの高いポイントを通過するタイミングで天候や雪の状態がどうなっているか、もっと予測しておくべきだった。
ジグを繰り返してなんとかコルまで上り詰め、山頂まではもうひと踏ん張り。山頂直下はややアイシーば斜面もあるので最後少しだけアイゼンを履いて、御前峰に到着。今まで後方の雲海だけでもすごかったが、ピークからは360度見渡す限りの雲海で、あまりの素晴らしさに思わず涙が出そうになる。
雪山をやっていれば素晴らしい景色にしばしば出会えるが、ここまでパーフェクトな雲海の展望には今まで出会ったことがない。雲海を突き抜けているのは別山の頭ぐらいで、下界はすべからく曇りの一日なのだろう。白山の神様に感謝しかない。
下山は登ってきた斜面を滑降。昨日の降雪がまだ生きており、斜面に快適にシュプールを刻む。標高2200〜2300m付近の台地で休憩して、神々しい白山の姿を目に焼き付けた。コブラツリーから下部は再びガスの中。中間部以降はさすがに雪が重くなり、板が走らなくなる。藪と戯れながら小白水橋の真上まで滑走。最後だけ藪のクライムダウン。
小白水橋で幕営道具一式を回収して、雪の積もった林道を少し滑った後、ひたすら林道を歩いて下山。自転車ならあっという間だろうが、歩きなので下りもキッチリ三時間弱かかる。16:45ゲート到着。今シーズン四回目の次平に17時の開店直後に飛び込み、とろろステーキで祝杯を上げた。
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