宮指路岳(過去レコです)。
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- GPS
- --:--
- 距離
- 11.2km
- 登り
- 930m
- 下り
- 930m
天候 | 晴れ。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2005年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所もあります。 |
写真
感想
中高年山教室で宮指路岳(くしろだけ)に登ることになった。地図では三角点があるだけで名前はなく、946mの当て字でクシロ岳とつけられたとの事である。地元では茶壷とかヤケギノヤマとか呼ばれているようだが、宮指路岳の方が普及している。誰が名付けたわからない当て字ではあるが、教えてもらわなければ読むことも出来ず、何か意味ありげそうな名前である。小岐須渓谷からは、カワラコバ谷を通って小岐須峠を経由するコース、ヤケギ谷を通って東海展望を経るコース、仙ガ谷を通って小社峠を経由するコース、仙ガ谷の途中からアライ谷を通るコースの4つの登山道がある。堀井講師は4番目のコースを予定していたようだが、そのコースは案内本には載っていない。
平成17年11月20日、朝7時に上石津の緑の森公園に総勢14人が集合。巡見街道を南下し、県道44号から11号を通って小岐渓谷キャンプ場の駐車場に至る。その奥にも車がとめる場所がありそうだが、状態を知るものがいないのでここから歩くことにする。8時20分、駐車場を出発し車道を歩き始める。雲ひとつ無い快晴ではあるが、杉の植林で陽の届かない道は寒く、ジャンパーを着ていて丁度良い加減である。屏風岩への案内を横目にみて、小岐須峠への道を右に分け、15分ほど歩くと林道の入り口となる。林道をたらたら歩き、「仙ケ岳、小社峠 登山口」と記された所に着くと、山火事でもあったのだろうか「仙ケ岳 1」との立看板があり、その横に「119番通報時には左記の番号をお知らせください」とある。林道を歩くこと40分、終点に広場があり、ここまでは車で入ることが出来、実際1台だけ車がとめられてある。ここからの登りにそなえてジャンパーを脱ぎ、ザックに留める。沢を渡りいよいよ本格的な登山道となる。左に仙鶏尾根への道を分け、広場から25分ほどでアライ谷に至る。右はアライ谷、左は小社峠の標識があり、アライ谷は難路と記されている。谷を渡ると左右に道が分かれており、堀井講師は右へ行くと云う。右に入って行くと道はなくなり、赤りぼんも見当たらない。沢を登るのだろうが、この先どんな状態なのか知っているものは誰もおらず、地図を広げて鳩首会談となる。難路という言葉が頭に残り、アライ谷コースは断念して案内本にものっている小社峠へのコースに向かうことに決定。沢を何度も渡り、ジグザグに急坂を登り、10時30分、小社峠に到着、座って休憩となる。峠からは滋賀県と三重県の県境尾根を、いくつかのピークを登り下りし宮指路岳山頂に至るのだが、この間が変化があって気を抜けない。まずは林の中、枯れ木の間から滋賀県側の山々をちらちら見ながら、目の前の頂を目指し急坂を直登する。やがて視界が開け、「三体仏岩」が見えるようになり、ついで大石の積み重なった「犬返しの険」が見えるようになる。後方には仙ケ岳の二峰、手前には雨乞岳が見え隠れする。木の枝に掴まりながら急坂を下り、砂礫の直登を一歩づつ小股で気をつけて登る。掴まる木の枝がある所は良いが、そうでない所はトラ紐ロープなど一本もなく、ズリズリ滑りながらの登りとなる。滋賀県側が崩壊した場所を、谷底から吹き上げて来る強い風に吹き飛ばされないよう、足をふんばり恐る恐る渡る。積み重なった花崗岩の大石が、今にも転がり落ちそうな「犬返しの倹」の砂礫の急登を、再びズリズリ滑りながら登る。「犬返しの倹」の下りは垂直に落ち込んだ崖のへりを、下を見ないように慎重に下り降り、気を緩める所がない。雑木林の中、目の前の頂をもうひと登りし、右にアライ谷からの道を合流すると間もなく宮指路岳の狭い頂上に到着。11時50分、駐車場から3時間半の行程であった。頂上では記念写真を撮るだけに留め、ヤケギ谷を少し下った林の中、風も弱くなった場所を選んで昼食となる。これぞ小春日和、落ち葉が敷き詰められた枯れ木の林には、温かい陽が差し込みおだやかな気分である。12時半、下山開始。途中の東海展望からは、本日越えて来た峯々が、それにつながる仙ケ岳から野登山、山が切れて四日市のコンビナート、そして伊勢湾の広がりを展望出来る。いつぞや登った瑞牆山に似て、大石の重なる頂であるが、そこからの眺めは瑞牆山の比ではない。雑木林の中を下り、細い登山道で一回休憩し、右にカワラコバ谷からの道と合流すると、程なく林道に出た。屏風岩へ寄り、「一人づつお渡りください」と注意書きのある吊り橋に、それを知らない10名ほどの人が乗り、岩を見物。知らぬが仏。2時間ほどで駐車場に帰り着いた。素晴らしい天候に恵まれた気持ちの良い一日であった。
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