久住山(過去レコです)。
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 969m
- 下り
- 958m
天候 | 曇り。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所はありません。 |
写真
感想
牧ノ戸温泉の久住観光ホテルは昔の古びけた宿。今日はゆっくりとホテルで朝食をいただく。登山口の牧ノ戸峠まではバスでヤマナミハイウェイを通ってすぐの所だ。8時少し前に登山口に入り、コンクリートで固められた階段を登る。あいにく今日は曇天で、展望所からは由布岳の姿は見えない。沓掛山に寄り、扇ヶ鼻分岐を過ぎ、左手に星生山、その稜線を歩く人の影を見ながら西千里ヶ浜を通って久住分かれ、そして硫黄岳の噴煙を背に久住山に登る。2時間50分の行程であった。生憎ガスが立ち込め展望は無い。この山は3度目であるが、すっきりと見渡せたのは1度しかない。今日は中岳にも寄ると云う事なので、楽しみ。久住山を少し下って中岳への道に向かう。今が花盛りの筈であるが今年は全てが1週間遅く、ツボミのままのミヤマキリシマが広がるトラバース道、下に池が見える。池面に山の緑に映えた澄んだ池、「ここは御池」と書かれている。池を廻って中岳の登りとなる。久住の山頂からおよそ1時間で中岳の山頂に到着。久住山頂とはまた違った風景が広がっている。眼下に御池、目を移せば始めて見る坊ガツルも見下ろせる。おばちゃんが得意げに坊ガツル賛歌を口ずさみ、気持ち悪い歌声が折角の雰囲気を潰してしまう。ホテルが作ってくれた弁当を広げ、ゆっくりとした時を過ごす。中岳を下り久住分かれでひと休み。雲が払われ、久住山が全貌を見せている。西千里ヶ浜も終わる頃になるとポツリと雨粒が、袖を捲りあげた前腕に落ちる。扇ヶ鼻分岐から下っていると雨が本格的となり、カッパを着込む。カッパを着込むと雨が止むという事はしばしばあるが、この時は正解。雨足は強くなり、大粒の雨は霰と変わる。とたんにピカっと閃光が走り雷鳴が轟く。ここは稜線上、こんな所で落雷にあっては大変、ザックの両側につけたストックが気になるがそのまま隊列について行く。ガイドは特に避難するよう指示する事なく進み、沓掛山にも登る。昨夏のトムラウシの事故が頭をよぎる。霰はすぐに終わったが大粒の雨の中、何とも云えない空気が漂い、言葉を発する人はいない。展望台に下る道に入ると雨は止み、ようやく安堵の声が出る。14時30分、無事、牧ノ戸峠の登山口に降り立った。
星生山ホテルの立ち寄り湯は気持ちの良い温泉で、ゆっくりと汗を流した後に飲んだ地ビールはとても旨かった。福岡空港で大阪、東京、名古屋とそれぞれ飛び立ち、3日間の山旅は終わった。
わたしの乗った7時30分発ANA236便は、順調なフライトで予定どおり8時45分に中部国際空港に到着し、自宅に帰り着いた時は10時を廻っていた。
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