霊仙山(過去レコです)。


- GPS
- --:--
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 733m
- 下り
- 728m
天候 | 雨。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所はありません。 |
感想
鈴鹿の霊仙は、わたしが山登りを始めた頃に一度登った事がある。岐阜市からも養老山脈の北の端から頭を出しているのが見え、とくに冬には白くなるので判りやすい。2010年3月28日、朝6時半に家を出ると、早々、単車と乗用車の衝突事故がに出くわし、運転が慎重になる。大垣ICから名神に乗り、米原ICで高速道路を出て醒ヶ井へ。ナビに従って林道を走り、榑ヶ畑へ着くとすでに5〜6台が駐車していて、団体さんが準備運動をしている。路肩に車を止め、わたしも準備する。寒いのでカッパの上着を着込み、鈴鹿の山はぬかるんでいる事が予想されるのでスパッツを着ける。そうこうしている間にも次々と車がやって来る。8時20分、「霊仙山登山道」「熊注意」と書かれた道に入る。すぐに東屋があり、ここが登山口のようだ。倒木が見事に苔むした森の中、石垣が昔の榑ヶ畑の集落を物語る。こんなに早い時間なのにもう下りてくる人がいる。ジメジメした谷沿いの道を歩くと、間もなく水が流れ始める。これを避けて石垣に上がり、落ち葉の中に足跡を探して進む。10分程で「かなや」に着く。週末なのに小屋は閉じられている。小屋の横の水槽に飲料水だけが並んでいて、竹筒に代金を入れるようになっている。ジグザグ道をゆっくり登っていると、男二人、女一人の三人組がわたしを追い越して行く。稜線に登ると、道は左右に分かれ、「二合目」「汗ふき峠」と立て札がある。まだ拭く程の汗はかいていない。当初は西南尾根から右回りで登るつもりであったが、ここまでの泥道から察するに、少々やっかいそう。安全第一、左回りのルートをとることに決定。雑木林に囲まれた気持ちの良い稜線を歩き、気分は良好。でも、これはいつまでも続かず、ぬかるみを避けながらの登りとなる。「四合目」の丸太に腰を降ろしてひと休み。ここまで1時間10分、陽も照って来て汗も出始め、カッパを脱いでザックに押し込む。五合目「見晴らし台」をいつの間にか通り過ぎ、泥沼と化した登山道を、帰りにこんな所を下るのは大変だろうなと思いながら登る。閉鎖された冬道を避け、「未整備」と書かれた道をジグザグに登る。ここら辺りは急坂ではあるが、カレンフェルトが現れ始め泥沼状態からは解放され、未整備とはいうものの登りやすくなる。台地の一角に登り着くと笹原が広がり、右手に霊仙を仰ぎ見る。カレンフェルトがニョキニョキする道、湯呑み茶碗のように綺麗に凹んだ石もある。どうしてこんなものが出来たのかな、甌穴と同じような成因かなと考えながら歩いて、「お虎ヶ池」でひと休み。小さな池の前には鳥居が立ち、「琵琶湖の原形」とある。時計を見ると10時半、お腹がグーと鳴るが、昼飯は頂上まで我慢。笹原に被われた穏やかな丘陵を経塚山に向かう。この道は再び泥沼状態。靴底に泥が団子状態にへばりつき、足は重いは、石に乗ると滑るは、スパッツは泥まみれになるは。登山道には雪が残り、枯れ枝にエビのシッポが付いているところを見るとまだまだ寒いようだ。カレンフェルトの林立する経塚山、頂上からの眺めは広々としていてきもちが良い。ここから見える霊仙は笹原に被われたなだらかな丘。鞍部まで下り、雪渓を左に見てぬかるんだ道をつるつる滑りながら登る。まだ雪の上を登った方が安全である。福寿草を探すが黄色い姿は見当たらない。最高点へは帰りに行こうと分岐をやり過ごし、11時30分、霊仙山頂上に到着。風を避けて南側に移動し、適当なカレンフェルトを選んで腰を下ろす。休んでいると寒いのでカッパを着込む。コンロで湯を沸かして即席味噌汁を作り、オムスビを頬張る。広い頂上には何組もの人達が休んでいて、すぐ先の最高点にも大勢の人の姿が見える。鈴鹿最高峰の御池岳が立派な山容を見せ、振り返れば春霞の中に伊吹山が浮いている。見下ろせば山裾に街並みが、その向こうには琵琶湖が霞んでいる。コーヒーを飲みながらのんびりと頂上を堪能し、12時12分、下りにかかる。最高点への道はドロドロ、行くことを断念するのに時間は必要としなかった。泥沼の登山道を避け、ウサギの糞がいたるところに散りばめられいる笹の中を下り、途中からは雪渓を気持ち良く下る。雪渓が終わり鞍部に降り立ち、経塚山へ登る道に入ろうと、ふと見ると、北側に向かって下る踏み跡がある。面白そうだとそこに入る。最初は雪の上の足跡を辿っていくので良いが、雪が無くなると泥の中の足跡を探して下る。谷に下ると道は怪しげとなり、笹原の中にけもの道のような細い道を見つけこれを辿る。どこまで行くのか判らない、そろそろまともな道を探さねばと、けもの道から逸れ、笹をかきわけ、ウサギのうんこを踏みつけ、かまわず丘を登る。と、経塚山から続く登山道に出て、間もなくお虎が池に到着。蛙岩の手前でカレンフェルトに腰をおろし、これから先の泥沼の下りに備えて靴の紐を締め直す。つるっと滑って捻挫でもしては大変と、慎重に、時にはダブルストックに支えられながら無事、泥沼の急坂を脱出。4合目の丸太でひと休みし、カッパを脱いでザックに押し込む。汗ふき峠に近づくと雨が降り出し、再びカッパを着込む。「かなや」からは沢の中をジャブジャブと、靴を洗いながら歩き、沢が地下にもぐって沢音もなくなって無事、駐車場に帰り着いた。
山道をグネグネ下って醒ヶ井に、山東町に寄り道して、「グリーンパーク山東」に行き、アルカリ分のぬるっとした温泉で気持ち良く汗を流した。
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