二ツ森山(過去レコです)。
- GPS
- --:--
- 距離
- 4.9km
- 登り
- 505m
- 下り
- 486m
天候 | 曇り。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2004年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所はありません。 |
写真
感想
寒陽気山、笠置山、富士見台と、今月は東濃地方の山に登っているが、今回も同じく東濃の二ツ森山を選んだ。平成16年5月29日、天気予報では午後から雨というので、始めからレインウェアーのズボンを履いて出掛けた。以前登った三ツ森山は三つのコブがあり、この二ツ森山は二つのコブがあるのがその名の由来であろう。中央道を中津川インターでおりると、形の良い二つの峯がある山が目に入り、すぐに二ツ森山である事がわかる。これを左に見ながら国道257号線を下呂方面に走り、福岡町に入って下野という所で県道70号白川福岡線に入る。鋪装はされているが細いジグザグの道をのぼると、「二ツ森山」と案内のある林道が左に分かれている。これは二ツ森林道で、これには入らず、さらに進むと間もなく登山口のある切越峠に着く。登山口を少し過ぎた所に、5〜6台が駐車出来るスペースがある。「森林浴回廊 癒しの道」と書かれた真新しい案内の立つ登山口に入ると、「熊に注意!この登山道周辺には、熊が出没しますので注意して下さい。入山される方は鈴やラジオなどの音の出るものを携帯して下さい」とある。姿の見えない熊さんにおびえながら、ヒノキの植林の中、根っ子が張り巡らされた急坂の尾根を、ザックにつけた鈴とカウベルを鳴らしながら登る。やがてヒノキの植林は右手だけとなり、左手の雑木林との間につけられた登山道となる。勾配が緩くなったのも束の間、再び急坂となり、これを登ると丸太のベンチがある休憩所に着く。双耳峰の片方に着いたのかと思わせるがそうではなく、ここからアップダウンの繰り返しが始まる。目の前に大岩が現れ、縦にぐっさりと裂け目のある岩との間を回り込んで登る。長い急坂の途中に「第一展望台」との案内があり、右手の林の切れ目から黒川の町を見下ろす事が出来る。そこから少し登ると「第二展望台」とあり、ここには丸太のベンチも備えられている。休む事なく登り続け、10時52分、シャクナゲ群生地と書かれた正真正銘の双耳峰の片方に着く。「頂上へ」の案内に従って、右に曲がった道を進むと長い下りとなる。鞍部からいよいよ本峰の登りとなり、途中、右手に分れる道には「こうもり岩へ、往復60分(健脚向き)」とある。これをやり過ごすと、先程の大岩よりさらに巨大な石が現れ、その上には10本程の大きな木が立っている。石の上に積もった僅かな土に根を這わせ、石の裂け目にも根をもぐらせ、生命を必至に維持している姿には感動をさそうものがある。急坂を登り切って頂上かと思いきや、天然記念物大ナラの木に向かう道を分け、「頂上ヘ」の案内が立っており、道は下って行く。木立に囲まれて頂上の姿は見えないが、アップダウンを繰り返して、12時31分、ようやく頂上に着いた。休む事も、水を飲む事もなく登り、随分時間が過ぎたと思ったが登り始めてから1時間20分しか経っていなかった。木造りのあづまやと「完成平成10年3月」と彫られたモニュメントが立ち、その横には一段と高く岩の頂上がある。瑞牆山の頂上に似て断崖の下に山の緑が拡がり、南には笠置山が秀麗な姿を見せ、東には恵那山がどっしりと構えている。石の頂上に立ち素晴らしい眺めを一人占めにし、おいしい空気を一杯吸って下界の汚れを洗い流す。周りには小学校の登山記念の絵馬が並び、あづまやには小学校卒業親子登山など、沢山の人名が書かれた木札が掛けられている。あづまやでラーメンを食べた後、もう一度石の頂上に登り、久し振りの素晴らしい景色を充分に味わった。天気にも恵まれ、邪魔するものは誰もいず、下界から完全に遮断された非日常のひとときを過ごす事が出来たのは幸運だった。帰りは元来た道を戻り、途中、登って来る人と出会う度、この人達と頂上で会わなかった事に感謝した。1時間5分で登山口に帰り着いた。登山口の峠は標高873m、二ツ森山は1223m、標高差は僅か350mしかないと思って登ったが、二つの峰だけでなくいくつものコブを越え、結構汗もかき大分減量出来たのではないかな? と期待する。雨かと思いきや天気にも恵まれ、熊さんに会う事もなく、素晴らしい景色を一人占めにする事が出来、満足満足。
帰りは黒川から恵那に向かい、途中の蛭川村で看板を見て立ち寄ったラジウム温泉「東山温泉」は、ひなびた田舎の一軒家で、入浴客はこれまたわたし一人だけであった。
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