2020年前半 外岩クライミング記録
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過去天気図(気象庁) | 2020年06月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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写真
感想
2020年前半 クライミング記録
再登ルートは省略。
[1月3日] 兜岩
同行者…組長、便太郎先生
■カチっとマントル(5.11c) OS
■ハローワーク(5.11a) ×××RP
組長と便太郎先生が"てんとう虫のレクイエム"をやりたいということで、すぐ近くにある"カチっとマントル"に予定外のトライをしたら、オンサイトしてしまった。
体感は5.11aぐらいだけど、オンサイトは嬉しい。
次に前回宿題にした"ハローワーク"を軽く片づけておくつもりがドはまり。
まず序盤にある核心部のムーブを間違えてフォール。
すぐに下りてやり直し、そこを突破したかと思ったら、その先の少しいやらしいところで足を滑らせてフォール。
また下りてすぐにやり直したら、今度は核心前の何でもないところでフォールするという体たらく。
さすがに集中力が切れてしまったので一旦仕切り直すことにして、大レストののち何とかRPした。
[1月11日] 兜岩
同行者…組長、便太郎先生
■祝開店(5.11d) ×××
MOSトライは2ピン目クリップ後早々にムーブが分からなくなり、テンションが入ったので、バラしながらヌンチャク掛け。
ムーブはほぼ組立てられたので、2便目には登れるかもと思ったが、中間核心部でデッドハンドジャムを決めようとしたら、すっぽ抜けて墜ちた。
3便目は序盤のガバの持ちどころを間違えて、早々に墜ちてしまった。
でもここで墜ちなくても、よれていたので最後まで保たなかったと思う。
それにしてもこのルート、思いがけず面白かった。
短い中に様々なムーブやホールディングが必要とされ、強度も今の自分の限界に近く、奮闘的なクライミングができた。
[1月19日] 兜岩
同行者…組長、便太郎先生
■カブトハトブカ(5.10b/c) FL
■祝開店(5.11d) ××
この日の1便目で登れると思っていたが、またしてもデッドハンドジャムに失敗。
確率が悪いのでハングドッグして別のムーブを試したところ、そちらの方が遥かに楽で確率が高いことが判明。
ここまできてムーブを変更することになるとは…。
ということで2便目には登れると思ったのだが、中間部の核心を越えたあと寒さで指先の感覚がなくなってしまい、あえなくフォール。この日はあまりにも寒すぎた。
ムーブは固まったので、次回条件のいいときに完登したい。
[1月25日] 兜岩
同行者…組長
■祝開店(5.11d) ××RP
岩の冷たさは前回とかわらず、1便目、2便目とも終盤で指先の感覚がなくなってしまった上に、デッドで取りにいったホールドの場所を間違えて止まらず。
寒いしヨレたし、今日はもう無理、やめようかなとも思ったけれど、少しでも可能性のある限りチャレンジしようと思って3便目を出した。
序盤から出力が落ちているのを感じたが、ムーブが自動化されていたため何とか乗り切り、中間部のガバを取ることができた。
このガバでしっかりレストして後半に臨むつもりだったのだが、岩が冷たくてあっという間に指先の感覚が失われていく。
とっさの判断でレストを取りやめ、急いでムーブを起こす。
次の一手は前回までも止まっていたので、問題はその次。
バランスを崩しながら出したその一手が、今度は指先ぎりぎりで止まった。
実を言うとそのムーブは最適ではなく、もっと確実なムーブがあることが後から分かったのだが…。
何はともあれ最後の関門を突破したので、あとは持久力さえ尽きなければ問題ない。
レストを交えて上部を慎重に登り、完登することができた。
[2月1日] 湯河原幕岩
同行者…組長、便太郎先生
■憧れのハワイ航路(5.11a) ×
■ゲイシャワルツ(5.11b) ×
以前ムーブ解決して放置してあった"憧れのハワイ航路"をRPしておこうと思ったのだが、あえなく撃沈。
ムーブ解決したというのは勘違いだったようだ。
散々ハングドッグしたものの、解決しないまま下りるはめに。
気分をかえようと久しぶりに"ゲイシャワルツ"をトライしたが、これまた登れず。
[2月08日] 兜岩
同行者…組長、便太郎先生
■のりピー(5.9) FL
■こいのぼり(5.11b) ×RP
出だしが難しい。
MOSトライはまんまとオブザベが外れて、1ピン目でテンション。キリッ。
例によってムーブとホールドを確認しつつヌンチャクをかけ、2便目にRP。
地上で核心部をオブザベできるのだからオンサイトを狙うべきだったとは思うが、今の実力ではマスターだとちょっと厳しい。
[2月15日] 兜岩
同行者…組長
■クニマス(5.11a) OS?
中間部でライン取りを間違えて、行き詰まってしまった。
諦めようかとも思ったが、何とかクライムダウンして修正した後にやらかした。
右の岩は使わないという限定を忘れて、思い切り寄りかかってレストしてしまったのである。
核心は終盤だし、寄りかからなくても大レストできたので、結果はかわらなかったと思われる。
OSということでヨロシク。許して。
■下種(5.11b) ×××××
ムーブを解読するのに4便?かかってしまい、ようやく固まった最終便はヨレていて結局登れなかった。
次回は登れると思う。忘れていなければ。
■タッチ(5.11a/b) ×
下種をトライしている途中で、気分をかえるため安易に手を出してみたものの撃沈。
ムーブも分からないまま宿題にしてしまった。
[2月23日〜 24日] 青葉
同行者…組長、便太郎先生
■野獣死す(5.12a) ××××
1便目のMOSトライでは、中間部でテンションをかけてしまった。
やり直してみたらどうということもなく、グレードに気持ちが負けていただけだった。
結局のところ難しいのは終盤の核心部だけで、それも割とすぐにムーブ解決し、警戒していた最後のマントル返しは簡単だった。
と言うことで、2便目にRPできると思ったのだが…。
終盤の核心部に突入したところで、1便目のハングドッグで確認したムーブと手順が変わってしまい、迷っているいるうちに力尽きた。
そして改めてハングドッグして、あれこれムーブを探ったのだが、そのやり方が失敗だった。
ボロボロになるまで休みなく核心ムーブを何度も試したため、疲れ果ててしまい、この日はこれで終了。翌日にまで影響してしまった。
ムーブは何とか固まったが、確信を持つまでには至らなかった。
そして二日目の1便目(通算3便目)。
疲れが残っていたため、易しいはずの序盤から苦しかったが、何とか核心部に到達。
前日固めたムーブは間違っていなかったようで、あとはリップのガバを取るだけだったが、止まらなかった。
恐らく届いてはいたが、的を外してしまったのだと思う。
余力は残っていないし、大して回復しないだろうとは思ったが、大レストののちダメ元で2便目(通算4便目)を出した。
そして今度はリップのガバに届かず、同じところで墜ちた。
[2月29日] 湯河原幕岩
同行者…組長、便太郎先生
■ゲイシャワルツ(5.11b) ×RP
自分はゲイシャワルツはもうどうでもいいという境地に達しているのだけれど、お付き合いでトライ。
1便目は寒さで指先の感覚がなくなってしまい、最後のカチが止まらなかったが、少し暖かくなった2便目に登れた。
ここまで来るまで長かった…。
■憧れのハワイ航路(5.11a) ××
もう一つの宿題である"憧れのハワイ航路"にもトライしたけれど、こちらはムーブ解決したものの、ワンテンで終わった。
[3月7日] 青葉
同行者…組長、便太郎先生
■野獣死す(5.12a) ×RP
1便目は例によってリップのガバ取り前までは順調に進んだが、なぜか左手一本指ポケットの持ち感が悪くて右手が離せない。
このままではリップに届かないことは分かっていたが、何もしないで力尽きるのは馬鹿らしいので、一か八かで手を出した。そして案の定ドカ墜ち。
前回は疲れていても持てていたポケットが持てなかった理由は、朝イチで指に刺激が入っていなかったからか、あるいはポケットに体が近づき過ぎて肘が曲がってしまっていたからか…。
ハングドッグしてもう一度やってみても持ち感が変わらないので、自分の前にトライした組長が発見した左手出しを試してみたところ、どうもそちらの方がよさそう。
ポケットは中継にして、次は左手出しにすることにした。
そして2便目。
一本指ポケットまでは問題なし。
今度はポケットをしっかり持てており、右手も出せそうだったが、予定通りポケットから左手を飛ばした。
リップのガバの縁にぎりぎり届いたので、持ち直して終了点にクリップ。
続くマッチからの持ち替えが少し危うかったが、何とかこなして後はマントルを返すのみ。
マントリングも繋げてやると、思ったよりたいへんだったが、最後は膝で乗り込んで完登することができた。
■バラ色のエアメール(5.11b) ×
帰りがけの駄賃にRPしておこうと思ってトライしたが、マントルを返す余力が残っておらず力尽きた。
登り始めから腕が張ってヨレヨレで、終了点にクリップするところまでが精一杯だった。
[4月4日] 天王岩
同行者…組長、便太郎先生、MY嬢、ルーハー
■ミンミン(5.10d) ××
核心前の序盤で手間取ってしまい、核心を越えられずテンション。
ハングドッグしたら割とあっさり解決し、結局1テンでトップアウト。
ということで2便目で登れると思っていたが、核心のムーブを間違えてしまい、またしてもテンション。
1便目のときに解決した方法を誤って記憶していたみたい。
ジムの疲れが残っていたのと、何故か気持ちがあまり乗らなかったため、3便目は出さなかった。
[4月11日] 天王岩
同行者…便太郎先生
■ミンミン(5.10d) RP
先週トライして覚えていたので簡単にRPできると思っていたが、核心部は危うかった。
足をうまく上げられなくて墜ちかけたが、何とかやり直して事なきを得た。
■カイーノ(5.11a) RP
以前中途半端におさわりしたときは出だしのムーブができなかったが、この日はなぜか特に苦労することもなく2ピン目クリップまで進むことができた。
その先は簡単だと思っていたら、岩が冷たく指先の感覚がなくなってしまい、むしろたいへんだったが、完登することができた。
■蝉時雨(5.10b) RP
以前トライしたときは、1ピン目の先のデッドが怖くてテンションしてしまったのだった。
分かってしまえば、いつもアップで登っている涅槃の風より登りやすく、問題なく完登することができた。
[4月15日] 天王岩
同行者…便太郎先生
■ハット(5.11b/c) ×
■風見鶏(5.11b/c) ×
それぞれ1便ずつ出したが、まるでダメだった。
いわゆるみじかしいルートで、核心部は薄被り、足元が抉れている、ホールドは悪くて遠いといった感じ。
多分こうだろうというムーブは見出したが、フィジカル的にできない。当面封印かな。
[4月30日] 天王岩
同行者…便太郎先生
■始祖鳥(5.11a/b) ×RP
オンサイトトライは、核心部のランナウトに耐えられずテンション。
隣のドロボーカササギと同じように、核心ムーブをこなしてから最終クリップしなければならなかった。
失敗したらロープに足を引っ掛けそうなボルト位置なので、思い切ることができなかった。
2便目にRPしたが、最後のマントルを返すところで右から回り込んでしまい、限定を無視してしまった。
核心部とは関係ないけれど、厳密にはダメなのだろう。
核心部はドロボーカササギとかなり近く、独立したルートとするには無理がある。
ドロボーを、違うホールドとムーブで登っただけかも。
[5月3日] 天王岩
同行者…組長、便太郎先生
■パワーシフト(5.11b/c) ×
ただでさえ岩が湿っているのに、傾斜の割にホールドが悪すぎて無理。
寒くなってカラカラに乾いた条件で再挑戦してみるつもり。
■ハット(5.11b/c) ×
前回歯が立たなかったことなど忘れてまたトライしたが、やはり歯が立たなかった。
指がルートに負けている。
■ウォーミングアップ(5.11a) ×RP
MOSトライは、核心前のヌンチャクを掛けるのがたいへんで、核心を突破する余力が残っていなかった。
オブザベ不足で、ホールドの使い方を間違えたこともあり失敗。
2便目にRPしたが、トポに書いてある限定の小フレークがどれか分からなかったので、5.10dなのかも。よく分からない。
[5月9日] 天王岩
同行者…便太郎先生
■パワーシフト(5.11b/c) ×
前回封印したが、便太郎先生がトライするというのでお付き合いでトライ。
やはり歯が立たず、また封印。
天王岩の5.11b/cはみじかしいカチルートばかりで、どれもこれも歯が立たない。
もう登れそうなルートがないので、しばらく天王岩に来ることはなさそう。
この日は他にトレーニングとして、八月革命をマスターで登ってみた。
核心を越えて最後のボルトに左手でヌンチャクを掛けようとしたら、あらビックリ。
左のギアラックにヌンチャクがない。
仕方なく右のギアラックから取ろうとするも、カラビナが引っ掛かっていて取れない。
そうこうしているうちに力尽きた。
残念だけど、ぎりぎりまで粘ったため久しぶりに前腕を完全にパンプさせることができた。
その後、便太郎音頭を久しぶりにマスターで再登し、最後にクラックジョイを登って降りて3往復した。
強度が低いため腕にはまだ余力があったが、大汗をかいて全身が疲労したので、これはこれで持久力トレーニングにはなったのではなかろうか?
[5月23日] 兜岩
同行者…便太郎先生
■下種(5.11b) ××
1便目は前回苦労した中間部は突破したものの、前回何でもなかった上部のムーブを忘れており失敗。
ハングドッグしてムーブは思い出したが、暑さで岩のフリクションが前回とはまるで違い、上部の方が核心になってしまった。
そうは言っても2便目に登れると思ったが、今度は足の指が痛くてエッジに立ち込めず途中敗退。
ジムに行けないためクライミングシューズを履くのが久しぶりで、足の親指が痛すぎた。
休んでも痛みが収まらないので、この日はこのルートは諦め。
場所をかえ、トレーニングがてらラメントをマスターで再登して終了にした。
5.10cぐらいのガバルートと記憶していたが、思ったよりたいへんだった。
記憶がいい加減なのか、あるいはジムに行けない影響なのか…。
雨続きだったため乾きのよさそうな兜岩へ行ったが、暑かった。やはり冬の岩場なのね。
さらに夢に出てきそうなほど大量の毛虫が発生しており、気持ち悪いことこの上なし。
いつ触れたのか分からないが、あとから体のあちこちが腫れて痒みに悩まされた。
今シーズンはもう行くことはないだろう。
アップでクニマス(5.11a)を再登した。
オンサイトしたとき、ついうっかり限定の右壁に寄りかかってレストしてしまったので、今度は使わなかったが、やはり使っても使わなくてもかわらなかった。
[5月29日(有休)] 有笠山
同行者…組長、便太郎先生
■緋牡丹博徒(5.12a) ×××(通算19-21便)
一年振りの緋牡丹博徒。
1便目は足位置に迷ってしまい、核心の一手が止まらず。
2便目はけっこう自信があったが、序盤からチグハグで核心前にフォール。
レストが短かったため、出力が落ちていた。
3便目に向けて、このあと大レストすればよかったのだが、南国エリアに向かう便太郎先生のお付き合いで別のルートをトライしたら腕が張ってしまい、閉店終了ガラガラ。
ということで3便目は回収便のつもりだったが、核心の一手を出すところまでは進み、1テンでトップアウトした。
余計なつまみ食いをしていなければ、登れたかも?
■白と黒(5.11b) ×
お買い得との噂を聞きつけて緋牡丹トライの合間につまみ食いしたが、登れなかった。
序盤のハング越えで苦戦しながらも、何とか終了点まで辿りついたのだが、クリップする余力が残っておらず、クライムダウンして立て直そうとしている途中で力尽きた。
[6月7日] 有笠山
同行者…組長、便太郎先生
■緋牡丹博徒(5.12a) ×××××(通算22-26便)
この日の1便目にたいへんなことが判明した。
核心の右手カチに届かずに墜ちたあと、念のため右足を上げないムーブを試してみたところ、今までよりはるかに確実に右手カチを取れることが分かった。
20便以上トライを重ねてから最適ムーブが見つかるなんて…。
このムーブなら1グレード易しくなる…ということで、さっさと片づけようと2便目を出したら、疲れが残っていたのと、空気が湿ってホールドの持ち感が悪くなったのとで、核心前に敢なくフォール。
3便目のときには細かい雨が空中を漂い始めており、さらに高度が下がった。
そしてこの日最後のつもりで臨んだ4便目は、ヨレながらも核心のカチを取ったものの、掛かりが悪く、手が外れて墜ちてしまった。
翌週から梅雨入りしそうなので、その後短いレストを入れて泣きの5便目を出したが、ヨレヨレで全くダメだった。
核心が容易になるムーブが判明したため、さっさと片づけようとするあまり、適切なレストを入れずに無駄にトライを重ねてしまった。
次回フレッシュならまず登れると思うが、今週末から梅雨入りしそうで、しばらくトライできないだろう。
[6月21日] 有笠山
同行者…組長、便太郎先生
■緋牡丹博徒(5.12a) ××××(通算27-30便)
梅雨の晴れ間を狙ってまた有笠へ。
1便目は動きがぎこちなく、核心部でフォール。
2便目は左手のスローパーがすっぽ抜けてフォール。こんなことは初めて。雨上がりで湿っていたからか?
3便目は右足がスリップしてフォール。これまた初めてのこと。足置きが雑だった。
4便目はリズムよく進み、核心部のホールドにも十分届いていたが、まさかの的外しでフォール。
いつでも登れそうなのに、ちょっとしたミスで登れない。
さすがに嫌になってきたので、このルートからはしばらく離れよう。
[6月27日] 有笠山
同行者…組長、便太郎先生
■緋牡丹博徒(5.12a) ×RP(通算31-32便)
また梅雨の晴れ間を狙って有笠へ。
西口の偏屈岩に向かうも、びしょ濡れ。
登山道も藪に覆われていたので東口に戻り、南国エリア経由でサンダンスエリアに向かったが、彷徨ってしまい、いつの間にか有笠山の山頂直下に到着。
サンダンスまではまだかなり下らなければならず、帰りの登り返しを考えると嫌気がさし、夥しいヒルの攻撃に萎えたこともあって引き返すことにした。
南国エリアも濡れていたので、結局この日もフェアリーに落ち着き、緋牡丹博徒をトライすることになった。
緋牡丹博徒は濡れていなかったが、今までで最悪のコンディションで、クリップポイントのホールドがヌメっていた。
ところがアップもなしに臨んだ1便目は、核心のカチに向けて出した右手がホールドを通り越してしまい失敗したが、今までにないほど余力があった。
週中のジムを休んだのがよかったのかもしれない。
そして小雨が降る中この日の2便目、通算32便目。
あまり強度を感じることもなくスムーズに進み、ようやく完登することができた。
今まで核心のカチ取りは広い範囲に向かって手を出していたが、1便目を終えて下りてくるときにチョークで目印をつけておいたため、狙いを定めて正確に捉えることができた。
思えば一年前、リーチをかけたものの台風で中断を余儀なくされたのだった。
今年は登れそうで登れない状況に嫌気がさし、しばらく離れようと思っていたのに、たまたま訪れた機会を何とかものにすることができた。
紐付きボルダーと言われるこのルートを、ボルダー力のない自分が登れたのには理由がある。
それはボルダーではなく、そのままルートとして登ったこと。
易しいパートをより易しく登るというのが、ルートを攻略するための自分の戦術。
ガバ一つとっても、持てるからそれでよしとするのではなく、持ち方を工夫して省力化した。
そうした小さな工夫の積み重ねでルート全体の強度を落としたことが完登に繋がり、結果としてあまり疲れない登り方になった。
とは言え、32便も出せば誰でも登れるのでは?という気がしないでもない。
■入梅(5.11a) RP(通算2便)
以前中途半端に少しだけ手を出して、途中敗退したルート。
組長と便太郎先生がトライしており、ヌンチャクがかかっていたため、トライしてみたら割とあっさり登れた。
核心部は組長のムーブを真似した。
組長のトライを見ていなければ、ムーブに迷ってダメだったと思う。
5.11aは辛いような気もするが、一箇所遠い一手さえ止まれば、と考えると妥当なのかもしれない。
この日、山道を彷徨っている間に生まれて初めてルーヒーにやられた。
血を吸われるだけで蚊より害がないと当日は思ったが、後日噛まれたところが腫れ上がって痒くなった。
やはりルーヒーは最悪だ。
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