【過去レコ・再校正】駒ノ尾山で，リアルくまさん

2016年05月21日(土) ~ 2016年05月22日(日)

• GPS: 02:49
• 距離: 9.4km
• 登り: 469m
• 下り: 470m

コースタイム

1日目

• 山行: 2:41
• 休憩: 0:22
• 合計: 3:03

4:17 スタート地点
5:08 5:25 駒ノ尾山
5:40 大海里峠
6:35 6:40 ダルガ峰
7:20 ゴール地点

1日目は駒ノ尾山登山口の休憩所でまったり小宴会。2日目のみ駒ノ尾山からダルガ峰へのハイキング。

天候

1日目晴れ，2日目薄曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

県道美作線で美作，旧大原町経由で現地へ。

コース状況／危険箇所等

駒ノ尾山への登山道はよく整備され歩きやすい。ダルガ峰への縦走路もよく手入れされている。

写真

今日は有給＋リフレッシュ休暇で，関東在住の隊長が岡山に来ることになった。せっかくなので昼までの仕事が済んでから山行を計画。隊長自ら選んだのが，駒ノ尾山だった。駒ノ尾山登山口から，北方のダルガ峰までプチ縦走。ダルガ峰直下の登山口にチャリンコをデポし登山口に戻る。新緑の駒ノ尾山系は爽快そのもの。

駒ノ尾山登山口の東屋が今宵のねじろ。昼間っから，小宴会でくつろぐ。一杯のみのみ何もしないぜいたくな一時を過ごす。ときおりこんなカラフルな鳥もやって来る。キセキレイ？

山の静かなときを過ごしていると。突然東屋の横のヤブから，ガサガサと誰か下りて来た。こんなところを物好きな人だと思っていると．．．。

その誰かは真っ黒い毛むくじゃら！何か，ゴフッ，ゴフッと変な息づかい．．．。

なんとツキノワグマが東屋に向かって下りて来た。自分たちの宴会やってたベンチの反対側，東屋の向こうを一目散に走って行った。最接近距離は15mくらいか。とっさにトイレに逃げようかと思ったが，クマの方から走り去って行ってしまった。

自分は写真を撮る余裕も無かった。しかし隊長がリアルクマを激写。今見ても，足の裏の様子がリアル。力強い後ろ姿。

少し向こうでこっちを振り返って見ている。クマはよだれをくっていることも分かった。

爪もすげー。やられたら八つ裂きにされそう。

最初のクマは駒ノ尾山の方に去って行った。

しばらくして登山道からハイカーの方が下りて来た。「クマ見ませんでしたか？」「いえ，なんも出んかったよ。」クマはこの登山口で油断していたのか。しかし，クマとの遭遇はこれで終わらない。

2回目は，その後30分ほどしてから。なんと二匹のクマが駒ノ尾山から下りて来た。先ほどとは逆のコースを辿って，東屋の向こう側に消えていく。クマ好きの隊長が，急いで後を追いかける。命知らずなヤツ．．．。

クマの生態に詳しい隊長。クマは基本，単独行動する生き物だとか。2頭でいるのは，繁殖行動ではないかと講釈。クマの出没情報は，岡山県の東部の方が多い。クマ密度の高いエリアなのだろうか。

人も歩く，白昼堂々とクマも歩く。おそるべし。

その後も宴会ですっかり酔っ払って，時刻はもう午後9時。昼間リアルクマに遭遇してから，小心者の自分，用を足しに行くのもびびる。

と言いつつぐっすり眠って翌朝4時過ぎには起床。暗闇の中を駒ノ尾山への準備開始。薄暗い登山口から山頂へ。

だんだんと夜が明けてきた。下の方には粟倉の集落が見える。西の空にはお月様。ゆったりとした稜線を進む。

駒ノ尾山山頂に到着。東の船木山や後山方面は，美しく朝焼け。氷ノ山や扇の山のシルエットが見えた。下の方には避難小屋がある。

ストーンサークルのような石のモニュメントが楽しい山頂。朝の空気を吸ってちょっと休憩。左の方にはこれから進む，平らなダルガ峰が見えた。

ダルガ峰のピークは笹の中にあった。眺望は残念だがあまりよくない。さっきまでいた駒ノ尾山のなだらかな山容がここから見えた。鹿の鳴き声が聞こえる朝の稜線をハイキング。

林道ダルガ峰線まで下りて来た。ここからはデポした自転車でスタート地点まで戻る。隊長はこの後，岡山市内に戻って別の友人と会う予定だそう。クマ好きの隊長が喜ぶハプニング付きの山行だった。

感想

satopan7

今回の自宅待機を機に，過去レコの修正と再登録をしてみた。駒ノ尾山は，まだそこまで本気モードで山に行ってなかった頃に，関東在住の隊長のリクエストで訪れた場所。昼間っからゆっくり小宴会を楽しんでいたところにツキノワグマが出現した。間近にリアルクマを見たのは恐ろしかったが，近接さえしなければ大きなクマも慌てて逃げていくことが分かった。ある意味得がたい経験だった。