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ハイキング
槍・穂高・乗鞍

島々-徳本峠-上高地

2012年10月13日(土) [日帰り]
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GPS
08:08
距離
22.9km
登り
1,676m
下り
904m

コースタイム

島々谷駐車スペース 0515-36
第三号砂防ダム 0614
休憩 0624-30
二俣(ベンチ・トイレ) 0701-11
一沢出合 0745
中間点(ベンチ) 0755-0805
出しの沢出合 0829
岩魚留小屋 0852-0905
高度計読み1670 1002-14
徳本峠 1119-47
水場 1200
徳本峠入口 1240-46
明神 1249
上高地BT 1331-1400
(バス)
島々(安曇支所BS) 1455
島々谷駐車スペース 1508-20
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2012年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
島々谷のゲート前の駐車スペースに駐車。15〜20台位。
(公認されているかどうか不明だが問題なし)
土日は安曇支所の駐車場も使えるらしい。(黙認されている模様)
コース状況/
危険箇所等
二俣までの林道は見ている間に小落石があるような場所があるので、
休憩の際は一応注意が必要。
島々谷歩道は平日日中は2箇所で修復工事中だが、迂回路あり、問題なさそう。
岩魚留下は桟道の崩壊、多少歩きにくい巻き等数ヶ所があるが、ほとんど問題なし。
岩魚留小屋は休業中。
サルの赤ちゃん。上、斜面を登ろうとあがく。
下、木遁の術?。
ほとんど心霊写真になってしまったのが残念。
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サルの赤ちゃん。上、斜面を登ろうとあがく。
下、木遁の術?。
ほとんど心霊写真になってしまったのが残念。
水力発電に水を取られて河床は完全伏流状態
水力発電に水を取られて河床は完全伏流状態
二俣先。色づきはじめ
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二俣先。色づきはじめ
一沢出合付近
瀬戸下橋付近のガレ。崩れたら沢を塞いで
天然ダムができるかも。
瀬戸下橋付近のガレ。崩れたら沢を塞いで
天然ダムができるかも。
瀬戸上橋
休業中の岩魚留小屋。
休業中の岩魚留小屋。
岩魚留小屋の大カツラ。
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岩魚留小屋の大カツラ。
岩魚留小屋上の滝
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岩魚留小屋上の滝
色づきが少しずつ濃くなる
色づきが少しずつ濃くなる
色づきが少しずつ濃くなる。けど、少しずつ
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色づきが少しずつ濃くなる。けど、少しずつ
力水は細かった。手前で汲んで正解か?
力水は細かった。手前で汲んで正解か?
登ってもなかなか色濃くならない
登ってもなかなか色濃くならない
南面は峠間近でもこんなもの
南面は峠間近でもこんなもの
徳本峠小屋
徳本峠から、西穂〜奥穂方面
徳本峠から、西穂〜奥穂方面
徳本峠展望台から奥穂・明神岳
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徳本峠展望台から奥穂・明神岳
ズームして奥穂・明神岳
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ズームして奥穂・明神岳
北面の紅葉
下り途中から蝶ヶ岳方面
下り途中から蝶ヶ岳方面
明神より。
午後になると穂高山頂は雲の中。
午後になると穂高山頂は雲の中。
赤線がつながった。感動よりも安堵。
赤線がつながった。感動よりも安堵。

感想

ここ数年のテーマ、日本海太平洋横断(足跡でつなぐ)の計画は、前回、栂海新道を
歩いてほぼ目処がついた。
残る徳本峠越えの道は、一応11月になっても歩けそうではあるが、台風で荒れて
数ヶ月通行止めになったこともあるし、次週は仕事の都合で山に行けそうもない。
これらは要するに後付けの理由であって、早いところ終わらせて楽になりたい、
という思いが強かった。
前日に休みを取り、徳本峠小屋泊で霞沢岳と組み合わせる案もあったが、金曜であっても
小屋の予約が取れず、テントを背負う気力もないので、ただの峠越えとなった。

なお、栂海新道の前にこのルートを歩いておき、親不知で感動のゴールというのが、
やはりドラマティックでなのあるが、そこまではできなかった。
北又林道の通行止めのため栂海新道は2012年はダメだと思っていたこと、
徳本峠は霞沢岳との組み合わせを考えていたこと、
単にぐずぐずしていて徳本峠が後回しになった、等の要素があったが、
自分だけの登山で演出に凝る必要も別にない。
(「○○○名山完登」という立派な横断幕で記念撮影していたのを見たことがあるが
、ネット通販を見ていたらそう言う横断幕を作ってくれる時代なんですね....)
ちなみに、今回、実際のゴールは更に更に冴えないものになった。

暗い中、島々谷の簡易なゲート前の駐車スペースに駐車。鈴を忘れてきたが、
夏に奥秩父で拾った小さな鈴が車の中に放置されていたのを思いだし、それを
使うことにする。そんなことをしているうちに、ライト無しで歩ける位に明るく
なった。丁度良かったと思い、理由もなく少し慌てぎみに、出発する。

鈴を鳴らしながら15分程歩くと、サルの家族がいた。
こちらに気づかないようなので大きく咳払いをすると、斜面をかけ登って
いったのだが、なんと小さな赤ちゃんを林道に落としてしまい、置き去りに
している。
赤ちゃんは必死に斜面を登ろうとするが10cmと登れず、木遁の術?を
使っていたようだが、丸見え。
暗いし、あまり近寄るのも可哀想だし、親から攻撃でもされたら大変なので、
話にならない写真しか写せなかったのが残念。
(日光の某所では子供をだしに使って食べ物をねだるサルもいるが、
そこまですれてはいなかったと思う)
砂防ダムの上に2つ目のゲートがある。この川も梓川本流と同じく水力発電に
使われ、その関連施設も多い。
道が二つに分かれると間もなく二俣で、トイレがある。

ここからは歩道。歴史の道だけあって、遺跡や、逸話等の看板が多い。
岩魚留まで、大部分は右岸の桟道であり、立派な橋も整備されているが、部分的に
崩壊している部分もある。
紅葉はこの辺りでは色づきはじめたばかりといった感じであるが、カツラの木が
多いのか、甘い匂いが絶えることがない。
休業中の岩魚留小屋に8:50着。涼しいからペースはまずまず。
下りてきたグループと丁度すれ違う。
岩魚留から上は、流れの水量はどんどん減り、道は、良くも悪くも
普通の登山道という感じになるが、木々の色づきも少しずつ進んできて、
ほとんど広葉樹のため、気分が良い。
標高1670付近で休んでいると、トレラン4人組に抜かれる。
少し上に沢があり、ここで水を汲んだ。すぐ上に力水があったが、こちらは
とても細かった。
ところで、登っても登っても、徳本峠間近になっても紅葉は進まない。少し
早かったのだろうが、この時点では残念。

11:19 峠に飛び出す。西穂〜奥穂の稜線の展望が素晴らしい。
左側霞沢岳北斜面もなかなかの紅葉で、良い時期と思える。
さらに、1分登った展望台では、更に前穂、明神岳も見えて圧巻である。
もっとも、急に人も増えた、島々から峠まで、すれ違い、抜かれたのを含めて
10人程だったのに、小屋のまわりは雑踏の領域に達している。
小屋の予約が平日であっても取れなかったのも、これでは当然か。
テン場も、午後の早い時間に満杯になりそうな感じである。

30分ほどしてから下りにかかる。登ってくる人はまだかなりいる。
やはり北面と南面の違いか、上部で紅葉がきれいだ。
梓川沿いのメインルートに合流すると人が多くなるので、
その50m手前で休憩。徳本峠入口に着いた時点で、事実上、赤線が
繋がったことになる。そして、そこから上高地までは18年ぶり位か。

賑わう上高地BTでバスの切符を買おうとして、気づいた。財布がない..。
まあ、山行の時は財布とは別に、必ずポリ袋に密封した「隠し財産」を身につけており、
前回山行が公共交通機関利用のため、その金額も増やしてあって、支障はない。
記憶をたぐると、朝、財布を持った覚えがない。よって途中で落とした可能性は
少ないが、駐車場所で財布を車の外にでも落とすか、あるいは車の中の
見えるところに置いたままにして車上狙いにやられたら大変である。

晴れない気持ちで、バスに揺られて一時間弱。徳本峠入口の「島々」BSで下りると
近いのだが、2年半前に安曇支所に車を駐めて松本まで歩いた時に、うっかり
国道を歩いてしまったので、安曇支所BSで下りた。支所の駐車場は満車に近いようだ。
歩くこと10分程で駐車場所。思ったより車は増えていない。
まずは財布である。車外には落ちてない。(普通は拾われてしまうだろうけど)
車も異常はなさそうである。近づいて中を見ると、センターコンソールの、
外からとても見やすい場所に投げ出してあった(汗)。ともあれ一安心。
厳密にはこの時点で赤線が繋がったことになるが、感動のラストシーンと
なるべきところが、何とも冴えない結末になってしまった。
朝のサルの赤ん坊を考え合わせると、この辺りには、霊長類に大事な物を
忘れさせる何かがある....とか。そんなわけは無いだろうな。

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