まさか最後に…熊野岳、屏風岳、後烏帽子岳周回(東北遠征7/7日)
- GPS
- --:--
- 距離
- 19.7km
- 登り
- 1,239m
- 下り
- 1,244m
コースタイム
- 山行
- 7:50
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 8:25
天候 | 曇り一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
金吹沢の渡渉が緊張した。 |
写真
感想
蔵王は梅雨入りしているが、今日の予報は曇時々晴。これなら雨は降らないだろうと安心して出発した。最終日なので早めに下山でき、かつ面白そうなコース。と言うことで大黒天から熊野岳、屏風岳を反時計回りに歩くことにした。
○大黒天P〜熊野岳
曇りと言っても高曇りで見晴らしはきいた。火山岩のザレた道だが、階段が整備された遊歩道だ。期待していなかったが、意外に花が多いのには嬉しい誤算であった。最初は這松があったが登るにつれ荒涼とした景色に変わってきた。
避難小屋が噴火に備えて頑丈に作られていて、未だ活火山であることを認識させられた。早朝なので観光客も少ない。熊野岳は東西に長く、はっきりしたピークがないため登頂した感じがしない。雲はあるものの見晴しはよく、朝日連峰や月山、鳥海山が確認できた。これで百名山も残すところ6座となった。
○熊野岳〜屏風岳
苅田岳へ引き返し峠に下ると、10人位のグループが出発準備をしていた。天気が悪いから人が少ないと勝手に思っていたが、登山者には屏風岳に向かう稜線歩きが人気なんだと知る。確かに起伏が少なく、湿原には花があるので理由が分かった。木道や階段も整備され歩き易く迷うこともない。途中雨がパラついてきたのでカッパを羽織った。
屏風岳も山頂が広い。最高点より南に下がったところが、三角点頂上であった。東方の見晴らしがいい。目的の1等三角点にタッチして81座目となった。
○屏風岳〜後烏帽子岳
分岐まで戻り後烏帽子岳へ向かうべく右に曲がると直ぐに石楠花や笹が道を覆いだした。堪らずカッパを履いた。今日は使わないだろうと思ったのに…(T_T)カッパは蒸れるし、動きづらいし、外の音が聞こえず内にこもった感じになるので嫌ですね。その後急坂となり残雪の下りもある。だが花も咲いていて、雨が降ってなければいい所だ。ろうずめ平でカッパを脱し、腹ごしらえをして再出発。後烏帽子岳手前は屏風岳の眺めがいい。切り立っていて正に屏風のようだ。
○後烏帽子岳〜大黒天P
ゆっくりしたかったが、虫が纏わりついてきたので早々に出発した。ろうずめ平から緩やかに下ると股窪に着いた。股窪は十字路になっていた。行先を確認して北に向かう。
股窪沢は小沢であったが、さらに下って見晴台まで来ると下からごうごうと沢の音が聞こえてきた。地図で見ても深そうな沢だが吊橋でもあるんだろうか。地図には書いてないがと不安になる。さらに下って行くと沢音がはっきりしてくる。なんかやばい予感!心配したところで仕方ない。と思い下って行くとひょっこりと沢に出た。
もちろん吊り橋はないし、橋らしいものもない。ひょいと見ると丸木橋ならぬアルミ脚立橋が流されて傾いているではないか。これじゃとても渡れないと諦めた。沢は急流ではないが深そうなところが10m位はありそうだ。靴を脱がずに渡れそうなところと思って見回したが、見た範囲ではとても無理そうだ。
では靴を脱いで渡れそうなところは?深い所や急流ではダメだ。どうもこの辺りしかないと腹をくくって渡渉する準備をした。ズボンをたくし上げた位では心配なので、ズボンも脱いで渡り始めた。最初それほど冷たいとは感じなかったが、流れの真ん中くらいまで進むと足の感覚がなくなってきた。そうか雪残ってたもんな。焦って転んだら大変だ。濡れるくらいならいいが、流されたなんてことになったら笑い話では済まない。
幸い川底は滑らなかったので、慎重に歩き岩に辿り着いた。岩に上がり飛び石に岩を歩き対岸に渡り切った。安全な所で足を拭き温まってから靴を履いた。林道まで10分位の所でこんなことになるとは。
聖山平の林道に出ればあとはブラブラと歩いて大黒天Pだ。戻った駐車場は数十台の車で賑わっていた。
※感想
前半は晴天に恵まれ予定通りに歩けたが、後半は梅雨入りで天気の良さそうな山を選んで歩いた。だがこちらの思い通り、つまり山は天気予報通りにはいかない。1週間の遠征ともなれば降られる日があっても仕方ない。そう思えば今回は天気に恵まれたといえる。粘っても天気には勝てないと予定を1日早めて帰名することにした。
東北の山々、素晴らしい景色ときれいな花をありがとう。
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