白鷹山と一念峰:置賜の信仰の山と修験の岩峰。
- GPS
- 04:07
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 646m
- 下り
- 643m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
一念峰:登山口手前左に整地7台程。登山口先左に2台可能。11時には他に計3台、帰りなし。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
白鷹山:危険個所なし。信仰の山の参道として整備されている。 一念峰:最奥の紙飛ばし岩は岩の下を這っていって、ザレのチムニーに降り、隣の岩に乗り移る箇所あり。他は危険個所なし。 |
写真
感想
今週は梅雨の間の晴れ間、東北は高気圧に覆われるのだが、日曜の方が天気は良さそうだ。今週は山形へ。先々週、ヒメサユリを見に富神山に行ったが、その奥の歴史と信仰の山である白鷹山と、霊山の様な修験の岩峰、一念峰に行ってみることにした。
白鷹山へは、富神山山麓を経て、県民の森へ向かい、途中から標識に従って林道に入る。大平からの林道に突き当たって右へ向かうが、舗装だが道は細く、登山口があるのだろうかと思ったが、直ぐに左に、駐車場と立派なトイレがあった。登山道は、赤い鳥居をくぐって進む。周囲は、かなり古い植林で、大きな木が多い。整備された山腹の登山道を登って行く。20分位で、尾根を横切って左へ向かう。この辺りから広葉樹林となり、登りも少しきつくなる。稜線が近くなると、今度は右に向かい山頂に近づく。いきなり大きな社殿が見え、白鷹山山頂に着く。立派な社殿である。周囲は大きな杉の樹林で眺望は限られている。北方が少し開いているので、雪の残る月山から葉山はよく見える。眺望が良いレーダー雨量計まで行ってみることにする。
少し下ると、大朝日岳が見える。起伏の少ない稜線上を行くと、程なく舗装道路に突き当たる。舗装道路を少し歩いて、レーダー雨量計の建物に到着。ここは、パラグライダーサイトにもなっているので、スキー場の様に、草付きになっており、眺望が良い。今日は天気が良いので、右側の月山から、朝日連峰、飯豊連峰まで良く見える。復路は、白鷹山まで戻り、今度は大平登山口へ向かうこととする。白鷹山山頂から、参道である苔むした急な石段を下る。少し石段を下った所で、左に大平への道が分岐する。比較的緩やかな、ブナの樹林帯の稜線を下って行く。途中、稜線を忠実に辿る道と、右に巻道がある。どちらでも一緒になるので心配はない。ただし、小さい道標のある分岐だけは、左に向かわないと大平には行けない。道は少し急になり、沢に沿って下るようになる。畑などが見えてくると大平集落である。ここまで、出会った方は8名だった。集落を抜け、小さな沼のある所に出ると舗装の林道である。左に舗装道路を嶽原登山口の駐車場まで歩く。駐車場に着くと、十数名の人が登りに出発する所だった。
次の目的地は米沢に近い一念峰である。上山ICから米沢中央ICまで、東北中央自動車道を使う。一念峰は、山寺を開山したとされる慈覚大師円仁が開山し、一年ここで修行したという霊場である。山容は岩山で、巨岩、奇岩が多く、福島の霊山に似ているが、かなりワイルドだということだ。登山口には駐車場もあるが、登る人は多くはないようだ。登山道入り口からは、少し草の生えた道を進む。樹林帯に入ると直ぐに灯篭や、一念峰本堂跡地などがある。しばらく樹林帯の道を緩く登ると、地蔵岩、機織岩、鋸岩など名付けられた岩があるが、その脇を道が続く。やっと樹林帯から出て眺望が得られる。屏風岩を過ぎると岩の多い地帯に出る。山頂方面の岩峰が立派に見えてくる。この辺りにはビッキ岩(カエルの意味)、幕岩などの岩がある。元の登山道に戻って少し進むと、山頂への稜線に向かって梯子岩から岩の登りが始まる。ここで、ストックは仕舞った方が良い。ハシゴとその上の鎖場を登る。少し進むと山頂の広い岩場に出る。
ここが、天狗の相撲取り岩で、山頂なのかな。ここからの眺望も良いが、この先に頂上が平らで切り立った岩峰が見える。紙飛ばし岩である。そこまで行くことにする。一旦、少し下り気味の道を進と、天狗岩の難所に出る。ここは岩の隙間を這って進み、適当な所で、ザレのチムニーに降りて、反対側の岩に移っていく。ザレのチムニーで滑ると何処まで落ちるか分からないので、緊張する。こここそロープを張るか、チムニーに足場を切ってくれれば、格段に安全になるのだが。もう一ケ所、岩を移る所があるが、こちらは短い。最後の鎖場は、岩が階段状になっているので、見た目ほど大変ではない。紙飛ばし岩からは、遮るもののない眺望が得られる。米沢の街の向うには飯豊連峰、その右にはきれいな三角に見える祝瓶山、そして朝日連峰がきれいである。下りでも頂上直下の鎖場は簡単(後ろ向きでなくても降りられる程度)だが、その下の難所は順調に通過して一安心という所である。後は、往路をそのまま戻る。一念峰はコンパクトだが、とても面白い山だった。出会った方は4名だった。内2名はケーブルテレビの取材だということ。ドローンを飛ばして撮影とかしていた。
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