雨だけど! ほとんど舗道歩きだったけど! 充実したハイキングでした――早川〜石垣山一夜城〜ヒルトン小田原〜根府川
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 568m
- 下り
- 383m
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
電車
|
写真
感想
雨もようだし、車道歩きが多そうだし、第一「山」じゃなくて「丘」じゃん!…と、歩き始めるまではマイナス要素が多くテンションが低かったのですが、終わってみると実に充実した、中身の濃い、楽しいハイキングでした。
ミカン畑の間の道を、お城がひときわ目立つ小田原の街や相模湾の海をときどき振り返り振り返りしながら登って行くと、のぼり旗のはためく農産物直売の店が。そこには「カルディに学んだお客の心をつかんで離さない接客術 」(?)実践おやじ2人組が!
私たちが冷やかしに敷地内に入って行くと、まず、小さな紙コップにお茶を注いで「飲みな」と出してくれます。そして「まあ、リュックを下ろしなよ」。そして焼きたて窯焼き玄米パンを小切りにして試食させてくれます(プレーンとクルミ&干しぶどう入りあり。美味い!)。朝取れ野菜、ミカン、レモン、ブルーベリージャム、玄米、赤米など、手にとったり関心を示すと、すかさず「それはね」と商品説明。決して気をそらしません。気がつくと、それぞれいろんな物を買い込んでいました。
「あれって、カルディの接客と同じだね」と後でrikaさん。確かに店の入り口でコーヒーをサービスし「カゴをどうぞ」「その商品はお買い得ですよ」と声を掛けてくるカルディの店員さんをほうふつとさせるものがあったのでした。
石垣山一夜城に着いてみると、一帯は歴史公園として整備されていました。
説明の看板によると「天正18年(1590)、豊臣秀吉が小田原北条氏を水陸15万の大群を率いて包囲し、その本営として総石垣の城を築いたことから『石垣山』と呼ばれるようになった」のだそうですが、歴史に詳しい、あるいはいささかでも興味のある人は我がメンバーにいなかったので、私も含めみんな「ふ〜ん」という感じでした。
駐車場から二の丸、天守台へと登る道は、今回のコースで唯一山道らしい道でした。といっても、ものの5分ほどの登りでしたが。
展望台から小田原市街を見下ろすと、小田原城が小さく見えます。なるほど、この位置に城を築かれたら、小田原の北条氏はかなり脅威を感じたことでしょう。
一夜城は「関東で最初に造られた総石垣の城」だそうで、豊臣秀吉が近江の石工集団、穴太(あのう)衆を連れてきて積ませたという野面積みの石垣が今も残っています。
「山登り」のあとは、ヨロイヅカファームでひと休み。オープンカフェの椅子に陣取ります。ここのテラスであれば、持ち込みの弁当も飲み物もOKのようです。
店の中を偵察にいくと…、ランチコースは3500円。そしてケーキやコーヒー、お菓子などを売っています。ケーキは400〜500円台とちょっと高め。わきに土産物店もあります。ワインも売っていたので「あ〜、オークラワイン持ってくればよかった」とヤマさん。
ヤマさんが「れもんわいん」を購入。おりしも雨がまた降ってきたのでパラソルの下に移動して乾杯! ハイキングはこれからが本番なのですが…。
ケーキ(とコーヒー)も買ってきて食べてみると、なかなか美味でした。この店は、有名なパティシエの有名な店なのだそうです。私は知らなかったのですが。
あれ? 本人じゃない? とヤマさん。あっ、本人だ!とrikaさん。見ると白いエプロン姿のおじさんがニコニコとお客さんと談笑しています。それがパティシエ鎧塚氏だったのでした。
3人は興奮ぎみでしたが、私はへぇ、という感じ。まあ、彼の妻である有名女優がそこにいれば、私も平静ではいられなかったかもしれませんが。
さて、この先どうしようと相談です。雨模様だし、ワインを飲んで酔っ払ってるし、箱根登山鉄道の入生田方面に下る短いコースに変更して、湯本あたりの温泉でゆっくりするか、それとも、当初予定通りヒルトン小田原〜根府川まで歩くか…。
結局、リーダーAさんの強い意向で、根府川まで歩くことになりました。
ミカン畑の間の舗装道路を歩きます。ほとんど車は通らず、ところどころ、左手に相模湾が眺められ、気持ちのいい道でした。
パンパスグラスやコスモスをめでながら歩き、野猿との接近遭遇も。
途中、源頼朝の家来、佐奈田与一義忠を祀った佐奈田霊社に立ち寄りました。ここは、せきやぜんそくなどに霊験あらたかなのだそうです。住職?が出て来て中の仏像などを案内してくれました。
住職の説明にはなかったのですが、「与一が討ち死にしたとき、声が出ずに味方が駆け付けられなかったとの説もあり、佐奈田与一の霊魂が残って「のど(声)・せき・気管支炎・ぜんそく」に悩む人々を救う慈悲の誓願があると言われ、後に頼朝が天下を治めた事から諸願に霊験ありと信仰されています。このため、芸能関係の参詣 も数多くあります」(佐奈田霊社のサイトから)とのこと。
「ヒルトン小田原リゾート&スパ」には3時半ころ到着。ちょうど雨脚が強くなってきていました。ここは90年代に雇用保険事業団が勤労福祉施設として445億円掛けて作った建物で、その後小田原市に8億5千万円で払い下げ。今は小田原市がヒルトンに業務委託しているのだそうです(by wiki)。
入浴料1675円(!)を払って温泉に浸かりました。「相望(さぼう)の湯」と銘打った温泉で、1500mの地下から汲み出したナトリウム塩化物強塩泉、とか。確かに塩っぱかった。
送迎バスで根府川へ出て、小田原でいつもの海鮮ふじ丸へ。地魚盛りで熱燗をいただきました。
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