六林班峠〜小法師岳 熊に襲われる
- GPS
- 16:42
- 距離
- 28.3km
- 登り
- 1,721m
- 下り
- 2,004m
コースタイム
- 山行
- 5:39
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 6:57
天候 | 晴れ後曇り 午後雷鳴あり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
庚申山荘から六林班峠までは気が抜けないトラバース。 2日目はコース全般に笹藪。かなりの藪漕ぎを強いられる。 小法師岳を過ぎて巣神山周辺は熊がかなりいる。できれば近寄らない方がいいだろう。 |
写真
感想
まず反省、自戒だらけの山行です。計画に無理がありました。真夏のテント泊で水の確保、重さに体力をじわじわと奪われる。2日目の笹藪こぎ、ルートファインディングは楽しめたものの小法師岳に着く頃にはバテバテに。3リットル以上持ってスタートした水も残りわずかとなる。
そんなところで子熊2頭連れた母親熊に遭遇、50mぐらいは離れているので大丈夫かなと思っていたのに、母親熊がものすごいスピードでこちらに向かってくる。一瞬の出来事でした。こちらが仰向けに倒れたところを右手首を噛まれ、自分も必死で脚で蹴って抵抗しました。噛んでた口が離れた瞬間に立ち上がって大声で叫びましたが母親熊は少し離れた所から再び向かってきそうな様子。大声で威嚇して、熊が去ってからもまた来そうで怖かったです。少し離れてから同行者に消毒薬、包帯で止血してもらい、とにかく下山しないと。それ以降も熊に怯えながら大声を出したり、同行者は爆竹を鳴らして歩きましたが、巣神山を過ぎてまた違う熊に遭遇。爆竹を鳴らした後姿が見えなくなり歩き出す。下山までは生きた心地は全くしなかった。体力も限界だった上ずっと大声をだして歩いていたので最後はゆっくり歩くのがやっとの状態に。庚申ダムまで救急車を呼んでもらい病院に搬送してもらい縫合など処置をしてもらいました。救急の方、病院の先生、看護師さんには本当に感謝します。熊に会うのは初めてでした。これぐらいで済んで良かったねと言う言葉が身に染みました。あの場で歩けない状態だったらその日のうちには降りられないだろうし、そもそもあの状態で命があっただけでも奇跡的だったと思います。エスケープルートや方法もちゃんと考えずに、行動時間や己の体力も考えずに経験豊富な同行者と一緒だから大丈夫なのではないかという甘い考えがこのようなことを招いてしまったと思います。
今後はしばらくは反省の時間が必要なのかもしれませんし、このまま山歩きを趣味として続けていいものかもわかりません。
コメント
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初めまして。貴重なお話し、共有ありがとうございます。無事で良かったです。もっと近い距離で見かけたことがありますが、単独と親子連れでは、違うのですね、やはり。爆竹は最近どうしようか迷ってます。エリアによっては、鹿討と間違い、寄ってくるという話しも。
とにかく早く快復されることを願います。
早速のコメントありがとうございます。今年は新型コロナの自粛期間の影響からか熊の行動も例年以上に注意が必要なのかもしれませんね。とりあえず私のようなことを起こしてもらいたくないので悩みましたがアップさせていただきました。
yuujichichiさん、初めまして。
小熊連れとは言え50m先から向かって来るというのは、かなりレアなケースではないかと思いました。情報ありがとうございます。
と言うのも私の認識では、熊に襲われる臨界距離は一般に12m、子連れの場合は20mと言われているからです。もちろん個体差もあるでしょうし、臨界距離以上間隔があったからといって襲われない保証があるわけではありませんが。。。また、たとえ向かってきても衝突まで至らず、直前で方向転換することが多いらしいです(威嚇突進と言う)。
右手首を嚙まれたそうですが、破傷風のワクチンは接種したんでしょうか?
実は私もちょうど1年前熊に突進されたクチで、軽症でしたが念のため破傷風のワクチンを打たされました。アレってご存じかどうかわかりませんが、1年後までに3回接種するんですね。なので先週末に最後の3回目を接種しました。(保険対象外の自費で4200円ほど)
経験者同士なので今更ですが、お互い注意を怠らず山歩きしましょう。
貴重なコメントありがとうございます。威嚇突進だったと思います。同行者によると近づいてから微妙に斜めに走り去ったように見えたということでした。母親熊の後ろから子熊が唸りながら付いてきてたようです。私は子熊を見てる余裕はありませんでした。その直後方向を変えて襲いかかってきたようです。私には真っ直ぐに向かってきた印象でした。何しろ一瞬のことで。離れて見ていた同行者の方が正確だと思います。
破傷風の注射は打ってもらいました。3回打つことは聞かされてません。地元のさいたまに戻って受診したのでまた明日聞いてみます。
貴重な体験を聞かせてくださりありがとうございました。
熊の生息地に踏み込む危険性を深めました。
無事で良かったです。 早く完治する事を願っております。
masuopapa様 コメントありがとうございます。
自分が熊に遭遇した巣神山周辺は標高も高くないので特に夏はほとんど登山者も入り込まないエリアのようです。そのような山域に入る時は用心してください。熊も相当びっくりしたのだと思います。
自由と言ってもお気持ち通り。(ご意向どうり)とはいかなくなってきたということですよね。敢えて言えば「保険を払っていても、社会的サービスの人的消費を考えさせる。」というような今年のような状況(報道で言われるようなクマ被害。はっきり言うと奴らの過剰な出産数)は異常です。公のお仕事の方々も山仕事を休止するしかない状況を考えれば。おいしい空気に魅了されても。自分かわいがりは山行を休むべきとお考えになればよいのではないでしょうか。
かくいう私も、変な理由で下山に公の機関(はっきり言うと警察)を利用してしまいました。私も、貴殿のような考えい陥りました。一時的には反省はしても、コロナで呼吸器がむしばまれそうな都市生活の私です。それでも移住はできません。本筋というなら、環境破壊を訴えるべきなのです。クマも私たちもかわいそう。という回答を選びたいです。お大事に。もっとご自愛してください。同じ気持ちの貴殿に「しばらく、衝動に耐えてください。」とお伝えしたいです。
社会的景気を考えると。どんどんシナリオ展開するしかない。現代経済人のわれわれが陥りがちですが。(純粋超全人)社会消費が増えるだけ。
社会的サービスの過剰な消費(人喰い人間)に陥ってしまってはやはり長期的にはまずいわけです。うまくいってないのだから休むは休むと強く思うしかないのでは?社会の作戦失敗を認め、自分一人で悩まず休みましょう。傷が消える前は。日本がもっと豊かで地震など心配ない国なら。問題解決は簡単です。
治山公共工事なんかバンバンやれないからうまくいかない。熊の産育制限ができないからうまくいかない。万事休すという状態では?公的マネーは潜在的には休みを進めています。個人マネーではうまくいかない環境問題で、反省というよりは、現状把握です。皆、お休みです。出来ませんという勇気が必要です。説教してすみませんが、思わぬ事故が起きて当然という認知を今回の事故で私も今回しました。とにかくご自愛精神で生きませんか?
P.S
超全人は。誤字でした。超然人でした。
zxpakn様、ありがとうございます。上高地小梨平キャンプ場の件もありますし、コロナの影響が山の自然界にも多大な影響を及ぼしているのかもしれませんね。頭数も増えてるんですかね。私は身をもって体験してしまったのかも。皆様、ご注意怠らないようにして下さい。
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