甲斐駒ヶ岳(黒戸尾根・テン泊)
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- GPS
- 33:01
- 距離
- 22.3km
- 登り
- 2,631m
- 下り
- 2,628m
コースタイム
6:55竹宇駒ヶ岳神社 - 9:15笹の平分岐 - 11:00刃渡り - 12:15五合目 - 13:15七丈小屋(テント泊)
【2日目】
6:30七丈小屋 - 7:20八合目御来迎場 - 8:55甲斐駒ヶ岳山頂 - 9:40八合目御来迎場 - 10:00七丈小屋(昼食・テント撤収)11:20 - 12:10五合目 - 13:15刃渡り - 14:00笹の平分岐 - 15:30竹宇駒ヶ岳神社
天候 | 1日目:曇りのち雪 2日目:雪のち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
翌朝、尾白川渓谷にある竹宇駒ヶ岳神社の無料駐車場を利用。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山道情報 【竹宇駒ヶ岳神社〜笹の平分岐】 落ち葉の道をひたすら歩く。 時々凍っている場所があるので出し惜しみせずにアイゼンを装着した方が良い。 【笹の平分岐〜刃渡り】 基本的に凍っているのでアイゼンは必須。 【刃渡り〜七丈小屋】 はしご、クサリ場が断続的に続く。 刃渡りは両側が切れ落ちているが、普通にアイゼン歩行できれば特段危険はない。 基本的に夏道と同じだがアイゼンは必須、ピッケルもあった方が安全。 【七丈小屋〜甲斐駒ヶ岳山頂】 降雪後だとラッセルになる可能性がある。 雪原になるためルートファインディングも必要になるかも。 森林限界を超えるので風も強くなるのでウェア等にも気配りが必要。 アイゼン、ピッケル必須。 ■温泉 竹宇駒ヶ岳神社から車で10分ほどのところにある「尾白の湯」 露天風呂から迫力満点の八ヶ岳が望める。 ■ドコモ電波状況 終始電波状態は良い。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
2013年の初山行は雪山で、単独テント泊で、それなりにハードで、かつ、好きな山ということで甲斐駒ヶ岳に白羽の矢を立てた。
天気予報によると甲斐駒ヶ岳の天気は1日目、2日目ともに晴れということで、冬は常にどんより曇り空の石川県からはるばる5時間かけて晴れの地を目指した。
(といっても冬は常に八ヶ岳近辺に出没しているので、半ば通勤のようなものだが)
結果的には天気予報は大ハズレ。
1日目も2日目も眺望は一切なし、風は強く、気温は低く、雪も降るという四重苦。
こうなると山行の目的は「頂上を踏む」ことに尽きる。
まずは七丈小屋のテン場を目指す。
道中数人の登山者とすれ違った。
どうやら話を聞くと年明けの1日はかなり天気がよかったらしい。
この時はまだ晴天を信じていた。
テン場に着くと先着は1名のみ。
最終的には自分を入れて3張のみだった。
(うち1人は単独の女性。すごい)
テントを設営すると間もなく風と共に雪が降り始めた。
その雪は1日目の午後から夜にかけてかなり降っていたため、翌朝のラッセルが頭をよぎる。
七丈小屋から単独行でラッセルで山頂を目指すとなると、かなり登頂は困難になる。
翌朝、テントから外を覗くと天気は曇り。
そして、やはり夜のうちに30cm〜50cmくらいの雪が積もっていた。
行けるところまで行ってみようとアイゼンを装着して登山道に出る。
すると、なんとトレースができているではないか。
これは神の思し召し!
登頂するしかない、ということで山頂へ向かう。
途中で10人くらいの団体さんに追いついた。
この団体さんがラッセルをしてくれたそうで本当に有難かった。
(しかもこの団体さんはラッセル疲れ?からか途中で下山してしまった、申し訳ない)
途中で4人くらいの登山者が来たので、同じようなペースで山頂を目指す。
あわよくば一瞬でも晴れ間が出れば・・・と期待したものの終始雪と曇りで眺望は一切なし。
山頂に登頂し写真を撮ろうとしたが、カメラがバッテリー切れの表示。
どうやら気温が低すぎて死んだふりをしているらしい。
俺も寒くても頑張ってるんだから、頑張ってくれよ…と心の中で激励しても全くやる気なし。
仕方なくポケットで数分温めて辛うじて1枚だけ写真に収めることができた。
この時の山頂の気温はマイナス18度。
風は基本的にそれほど強くなかったが、時折風速20mくらいの突風が吹くことがあった。
長居はせずにすぐ下山。
テン場でテントを撤収し、昼食を採ってまた下山。
本当に黒戸尾根って長い長い・・・
まだ眺望があれば気も紛れるだろうが、特にこの日は全く気がまぎれる要素がない。
気温も終始低い状態で、水もカチコチに凍ってしまった。
こうなると早く下山して温泉に浸かりたい・・・
ウェアも汗で濡れていたので止まると寒くなるためどうしても歩くペースは速くなる。
結果的に早く温泉にありつけるのでいいのだが。
今回はあまり見た目の御褒美がない山行だったが、厳冬期の甲斐駒ヶ岳の頂上に立てたこと、そして黒戸尾根でテン泊できたことによる充実感を得ることができた。
そして待ちに待った温泉へ・・・尾白の湯で迫力満点の八ヶ岳を眺めながら至福の時を過ごした。
次は天気のいい日にまた登ろう!そうリベンジを誓ったのであった。
その日にラッセルしていました。
体力的には問題ありませんでしたが、同行者が膝を怪我して下山しました。もう少しで山頂でしたね!天気が悪く、僕は登頂したことがあるのでいいとして、あの後下山したのは残念でしたが、いい経験になりました。
cozygucciさん、はじめまして。
この度はラッセルありがとうございました。
おかげさまで登頂できました、といっても過言ではありません。
あそこまで行って下山されたのは残念でした。
あと30分ほどで山頂でしたね。
でも撤退の潔さもさすがでした。
仲間の方についてはリベンジできることを祈っています。
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