十文字山(97/関百)・三国山:大岩と樹林の表情豊かな三国尾根を北上、半袖隊長、川又BSから秋山BSへ(梓山BS基点周回)


- GPS
- 25:47
- 距離
- 30.7km
- 登り
- 1,359m
- 下り
- 1,349m
コースタイム
- 山行
- 3:58
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 4:34
- 山行
- 5:50
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 6:32
合計距離: 30.71km / 最高点の標高: 2056m / 最低点の標高: 1261m
累積標高(上り): 1695m / 累積標高(下り): 1671m
(標高グラフ機能の「SRTM標高」値を採用)
【参考文献



❶分県登山ガイド10埼玉県の山(山と渓谷社2016年3月5日初版)
22十文字山・三国山:原始の薫り豊かな樹林と展望の尾根道を日帰りで二峰を往復
(注)同書が基点としている三国峠へ通じる中津川林道は、がけ崩れ等のため、埼玉・長野両県のいずれの側からも車両通行禁止となっているので、上記プランは成り立たない。
❷tididiさん:2020年06月15日(月) 十文字山〜三国山(毛木平起点反時計回り周回)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2394265.html
天候 | 初日・二日目とも![]() ![]() |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 【復路】秋山下BS1308 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() (注1) ![]() (注2) ![]() |
コース状況/ 危険箇所等 |
コース状況【![]() ![]() [総論]全行程を通じて特段の危険箇所なし。 なお往路て毛木平登山口に最も近いのは梓山BS であり、三国峠から下ってきた最初のBS も梓山である。 拙者が往路で川俣BS から歩いたのは既存歩跡(赤線)と接続させるため、また復路で秋山下BSまで歩いたのはバスダイヤに合わせて時間調整したため。 その結果、歩行距離が5.6kmほど長めになっており、梓山BS 発着の場合は約25kmほどに収まる。 \酲BS →梓山BS →毛木平 道路歩き。高原野菜(川上村特産品)出荷作業の作業車やトラックの通行が多い。 ¬嗅敲植十文字峠(十文字小屋) 甲武信岳登山によく利用される一般道 十文字峠→三国峠 三国尾根伝いの樹林の道。眺望はないが、林相や苔の美しさは特筆もの。 基本は下りだが、小刻みなアップダウンが連続する。 途中の大岩やコブは、左から巻くケースが大半。 一本道のため道標は少ないが、赤いテープ類が随所に付けられている。 途中の岩の基部に桟橋、大岩の登降用に鉄階段が取り付けられているが、安定している。 踏み跡もそこそこ濃いため、道迷いリスクは低いが、拙者は mPでうろうろしてしまった。 せ姐馥就三国山(往復) 途中に三ヶ所ある岩場は正面から乗り越える セ姐馥就日本基橋 長い長い舗装林道歩き。大規模な土砂崩れのためクルマは通行止め。 その修復作業箇所では工事作業員の指示に従い通行すべし。 道を塞ぐ倒木が何本かあるが潜ったり巻いたりそれぞれ。 ζ本基橋→梓山BS →秋山下BS 道路歩き。梓山BS手前と秋山中央BS前に商店あり。 ★水場 ![]() ★渡渉箇所 ![]() ★泥濘状況 ![]() ★残雪状況 ![]() ★蜘蛛の巣 ![]() ☆半袖 ![]() ★半袖 ![]() ☆半袖 ![]() ★入山者 ![]() ☆山行後体重 ![]() |
その他周辺情報 | ★登山ポスト![]() ★駐車場 ![]() ★トイレ ![]() ★携帯 ![]() ★食料調達処 ![]() ★酒類調達処 ![]() ![]() ★お土産処 ![]() ★飲食店 ![]() ★温泉 ![]() ★宿泊施設 ![]() 一泊二食8,500円 夕食17:30から朝食5:00から 水(150円)トイレ(200円)缶ビール500円 |
写真
感想
今回の眼目は十文字山(関東百山/埼玉県の山)と三国山(埼玉県の山)。
歩行距離・累積標高差などの数値データ上では日帰り周回可能だが、拙宅から始発電車に乗ってもそれは無理なので、居心地のよい山小屋として知られる十文字小屋にて一泊し、余裕ある行程にした上で、ぬかりなくロード(道路歩き)での赤線繋ぎも行うことにした。
一昨年に小川山や男山、天狗山などを歩いて以来、信濃川上村に来るのは久しぶり。
登山口・毛木平への最寄りバス停は梓山だが、赤線繋ぎのため3.6kmほど手前の川又BSから歩き始める。
山懐に抱かれる川上村と言えば、レタス・白菜・キャベツなどの高原野菜。四方八方を山に囲まれた畑の中の道は楽しくポクポク歩く。もう涼しいだろうと思っていたが、直射日光が照り付ける路上歩きはやはり暑かった
しかし、途中、毛木平側から歩いてくる男女ペアハイカーとすれ違ってびっくり。
聞けば西沢渓谷から入山後、甲武信小屋でテン泊し、毛木平側に下ってきたのだそうだ。
毛木平からはみんなマイカー登山組ばかりかと思っていたら、そうでもないのですね。
川又BSから毛木平までは距離・約8km/標高差・約200m。
ウォーミングアップにはやや長いが、十文字峠(十文字小屋)への道に八丁坂の急坂はあるが、万人が歩く一級国道。
10年以上前に一度、甲武信ヶ岳からの下りで使ったことがあるが、ほとんど記憶は蘇らなかった。
想定していたよりは早めに十文字小屋に着き、受付を済ませ、せっかくなのでカモシカ展望台へ。
う〜ん、残念…谷の反対側は雲ばかりでした。
十文字小屋の宿泊者は拙者を含めて5人。
一人で切り盛りする女将さんの明るい性格のためか、とても居心地がよい。
聞けば本拠地は長岡(新潟県)だそうで、今年は週末営業のため、甲武信小屋で働く息子さんと共に、必要に応じて通っていらっしゃるそうだ。
また同宿のハイカーは全てヤマレコユーザー。
seterさんとtozzanoさんは夕食時の会話を盛り上げて頂き、umunaruhodoさん・toshi8686さんとは外のベンチでビール系飲料をチビチビしながら歓談させて頂いた。
皆さま、有難うございました。
(⇒山行記録のリンクを貼りました。)
さて二日目が今回のメイン。
標高差は少ないし、基本は下りだからもっと簡単な道かと思っていたら、小刻みな起伏(凹凸)や岩場の巻き道が多く、意外に大変だった。
しかし奥秩父らしい苔、カラマツ、シラビソ、シャクナゲ、倒木…などに溢れた道は変化に富み、表情が豊かな飽きがこない道だった。
またべんけい岩や梓白岩は想像していた以上に大きな岩峰で驚いた。
よくよくガイド本を見たら梓白岩には「道のないハイグレードルート」があったらしいが、とてもじゃないけど天っ辺に立てるなんて思いもしなかった。
三国尾根は5~6月にはシャクナゲ街道となり、さぞ、華やかなことだろう。
またもう少しすれば紅葉が彩る街道となるようだ。
今回は時季外れってことなのですが(-。-)y-゜゜゜
でもこの区間はホントに変化に富んだ道なのでお勧めです。
三国山はその名の通り埼玉・長野・群馬の県境をなしている。
その割にはほとんど展望もなく地味〜な山頂。
とりあえず10歩ほど群馬側に足を伸ばしたが、さらに踏み跡は続いているように見えた。
三国峠に戻ってから川上村(梓山BS)へは長い林道歩きだ(約9km)。
拙者は道路歩きに慣れているので、然程の退屈感はなかったが、マイカー登山口乗り付けタイプのハイカーには苦痛だろうなぁ。
オマケに台風被害で大規模土砂崩れが発生し、歩いて渡る(越える)のも大変な現場もあるし。
(注)事前に川上村役場に電話問い合わせしたら「歩くことは可能だが、工事現場では作業員と意思疎通を図って下さい」と。
お陰様で無事に梓山BSまで戻ったら、時間余りだったのでまだ先のバス停までもうひと歩き。
バス代が40円安くなったぞ(笑)
関東百山は残り3座(錫ヶ岳・荒海山・酉谷山)でもう少しだが、日帰り難関ばかり。
埼玉県の山は残り9座でまだまだだ…でも全て日帰りで行けるものの、技術度3以上の手強い山ばかり。
まぁ、ぼちぼち行こか(^^)v
【今回登った主な山】
★十文字山(じゅうもんじやま)2072m:初…関東百山(97座目)、分県ガイド(61座目)、静かなる山(52座目)
☆悪石(あくいし)1850m:初…無名峰
★三国山(みくにやま)1834m:初…分県ガイド(62座目)
お疲れさんどした<m(__)m>
隊長
【十文字小屋で同宿した二組の山行記録】
seterさん・tozzanoさん
2020年09月21日(月)〜22日(火)
股の沢鉱山探検隊
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2593786.html
umunaruhodoさん・toshi8686さん
2020年09月21日(月)〜22日(火)
▲甲武信ヶ岳(毛木平から三宝山周回:十文字小屋泊)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2584221.html
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
隊長が久しぶりの小屋泊
一体どこに出撃だろう
それとは別に、カズさんの埼玉分県潰しでの三国山攻略のことも話していて
その二つが繋がったとは、実にビックリのレコでした
お早うございますm(_ _)m
今年はコロナ渦対応で都県境越え自粛に加え、7月は長雨、8月は猛暑、9月は台風。
皆さん、山行計画を立てれども、思い通りにはならないシーズンかと思います。
拙者も関東百(2019)や栃木・山梨・埼玉・東京の分県ガイドを意識しながら、日の長いうちに歩く山、山小屋が営業中に登る山、バス・ダイヤの関係で週末/平日に行く山などに仕分けていますが、なぜか東京多摩ナンチャラ百ばかり増えてしまいました。
その中で今回は山小屋利用が必須案件。
9月初旬に電話してみたら、今季は週末(土休日)営業のみ、かつ予約制だと。
こりゃ、二日間とも晴れそうな時は十文字小屋に行くしかない❗……のが今回になった訳です。
三国山は三国峠から往復すれば50分ほどです。
しかし三国峠への林道は埼玉側からも長野側からも通行止め。
この措置は相当長引きそうです。
カズさんの地の利からすると埼玉側から中津川林道ですが、クルマは王冠キャンプ場までしか入れず、その先は通行止めです。
そこからくねくね林道を延々と歩くか?
帰りも同じ道かと思うと躊躇いますよね。
地形図に載っている林道から松尾尾根を辿るのがよいかもしれません。
但しかなりの玄人向きと思われます。
こんにちわ。
十文字小屋は、いい小屋だと聞いていましたが、とても素敵な小屋ですね。シックな内装、女将さんのお人柄、お食事など、行ってみたい小屋です。シャクナゲの季節は、混むのかな。
宿泊者5名がヤマレコユーザーさんだったというのも、偶然!他の方のレコも読ませていただきました。楽しい時間だったと伝わりました。
三国山が埼玉県だとは知りませんでした。あの近辺は、長野県や山梨県だと思っていました。
道路歩き、お疲れ様です。
十文字小屋から毛木平までは一時間半もあれば下れますし、奥秩父縦走路からも外れているので、宿泊者はもともと多くないように思えます。
今回の男性二人組も、敢えて日帰りとはせず、次に備えたお試し宿泊だと言ってました。
三国山はその名の通り、埼玉・長野・群馬の県境です。
他にも三国山と名付けられた山は日本各地にありますね。
例えば山中湖の南側にある三国山。
その中でも甲武信岳と名付けられた三国山は別格なのでしょうね。
この山が山梨・埼玉・長野の三県境になります。
おこんばんは〜
十文字山&三国山登頂、お疲れさまでした〜
cyberdocさまのコメにもある通り、何処の小屋に泊まって何処を歩かれるのか噂してたんですよ
実は私、今年6月に十文字山のみ登頂したのですが、秩父川又から入山して十文字山に登り栃本へ下山という周回コースで18時間も掛かりました
半袖隊長のように川上村側からの周回すれば、三国山も合せて登ることが出来たんですけど、当時は土砂崩れ箇所の通行が困難だったので
で、現段階では三国山へ毛木平を基点に、隊長とは逆回りで周回したいなぁと計画を妄想していますので、本記録は大変参考になります
いよいよヤマケイ埼玉県の山もあと9座になりましたね
私、熊倉山へは様々なルートで7回登頂しておりますので、何かお力になれることがあれば仰ってくださいませ
あと矢岳も別ルートで2回登頂しております。
三国尾根は大変変化に富んだ楽しいコースとのこと。ますます歩きたく鳴りました
お泊まり山行、おつかれさまでした
追伸、とっても素敵な十文字小屋、私も大好きです。
お早うございます。
6月の川又・栃本周回ルート、やはり大変ですよね。
十文字小屋で同宿した男女ペアはその日、川又から遡って来られた由。
苔むした道がとても素晴らしいと、盛んにお薦め頂きました。
小屋の女将さんは、赤テープをたくさんぶら下げてあるから道は分かるわよと。
一方で男性二人組は、カズさんコースを一泊二日で挑む時に備えた十文字小屋お試し宿泊なのだと。
みんなの輪が繋がりますねぇ(^_^(^o^)
但しカズさんレコを拝見すると安易な入山は厳禁ですね。
ランキング・リストを見ると、カズさんは63、拙者は62。
数字では大差がありませんが、中身を見ると、群馬県境に大ナゲシや政四郎山、槍ヶ岳などのヤバい系を残している拙者の方が苦しそうです。
熊倉山は、奥多摩・東日原からヨコスズ尾根・酉谷山・熊倉山・白久駅と縦走したいが、尾根道を下るのが安全かなどと思案中です。
東日原に30分早く着くバスがある週末限定プランですが、道迷いリスクに加え、日没リスクもあるので躊躇しています。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する