秋のテント泊 尾瀬沼キャンプ場〜大江湿原散策
- GPS
- 32:00
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 437m
- 下り
- 440m
コースタイム
天候 | 9/21 雨のちくもり 9/22 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
大清水駐車場 500円/日 大清水〜一ノ瀬 低公害車シャトルバス 700円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
三平峠〜三平下までの木道と木製階段は壊れている箇所が多く、濡れていると滑ります。 |
その他周辺情報 | 尾瀬沼の公衆トイレには、ハンドソープが置いてありました。 道の駅かたしな 新鮮な野菜が買えるので必ず立ち寄ります。 |
写真
感想
初めてのソロテント泊。
コロナの影響で、山小屋にはちょっと怖くて泊まれそうにないので、今年は、やったことのないソロテントで、テントも密集しないところにしようと、久しぶりの尾瀬沼へ。
予約がいっぱいでもテント間の距離も確保されるので安心と思い選びました。
いつも尾瀬ではテント泊中に動物が来たので、ちょっと夜が怖いなって思っていましたが、今年はどこの山にも行けなかった思いも募り、初めてのテント泊を決行です。
大清水の駐車場はさすが連休中だけあって、朝8時で満車となったそうで、大清水よりも少し戸倉方面へ下ったところにあるヘリポートに駐車しました。
大清水から一ノ瀬までは低公害車で移動。30分間隔での運行ですが、9時半は私ひとりだけだったため、運転手さんとお話して10時まで待つことにしました。時間にゆとりのある山行だとこういう時もゆったり過ごせるのが嬉しい。
今年の夏、入る登山客が少なかったことなど、お話を聞いているうちに10時には人が集まったので出発。焼く3キロある一ノ瀬まで乗せていってもらえるのはとてもありがたいです。
以前来たときは、一ノ瀬では冷えたトマトやきゅうり、ラムネなどを売っていたけど、今年は売店もなくひっそりとしていました。
荷物を整えていると、戸倉に泊まっていたけれどちょっと歩いてみようと思って来られた軽装のご夫婦とちょっとおしゃべり。ご主人は旅館から借りたスニーカー、奥様はご主人のスニーカーでのハイキングとのこと。
ひとりで大きな荷物の私と、抜きつ抜かれつしながらほとんど一緒に三平下まで歩き、すこし不安だった気持ちを和らげてもらえました。
鳩待〜山の鼻は今年は熊フィーバーのようなので、一ノ瀬はどうかと思いましたがこちらはあまり熊の目撃はないようでした。でも、念には念をいれ、一番良く鳴る熊鈴をリンリン響かせて歩きました。
久しぶりの尾瀬、ゆっくり歩いてもすぐに三平下へ。今年は在宅勤務が続いたので、脚よりも重たい荷物を背負うことがしばらくなかったので、重さを心配していましたが、ちょっと太ったので、今までスカスカだった腰ベルトをぎゅっと締められるようになって、重たい荷物も気にせずに歩けました(いいんだか悪いんだか)。
三平下で燧ケ岳と感動の再会!と思いきや、雲にすっぽりと覆われた燧ケ岳。裾野すら見えないくらい真っ白でした。帰るまでに一目でもお会いできますようにと念じて、先にテントを張ってから散策することにします。
テント受付は13時からなので、尾瀬沼ヒュッテのテラスでお昼ごはん。ペペロンチーノを作ってのんびりと過ごします。コロナになってから、初めて団体登山と思わしきグループを見かけましたが、1チーム6人ほどで歩いているようでした。
今年からカプセルホテルのようになったらしい尾瀬沼ヒュッテの中も気になりましたが、テント泊者は玄関までしか入ることができません。
受付を済ませて、テント場へ。
ネットではテント予約は満員でしたが、すべてのサイトを使えるようにしているわけではないようでした。ひとりでのんびりできそうな場所を確保して、テント設営。昨年はテント泊できなかったので、テントを組み立てるのは2年ぶりになってしまいました。そしていつもは次女とテント泊していたので、ひとりで組み立てるのは、、、買った直後以来、2回目。尾瀬沼はすべてのサイトがウッドデッキのため、ペグではなく石を使ってテントを固定します。これがすっかり忘れてしまっていて、自在をつかってピン!と張るのに時間がかかってしまいました。来る前に復習しておくべきでした。
テントに重たいものをおいて、さて散策開始です。
沼尻まで行ってみようかとも思いましたが、時間的に余裕をもちたかったので、大江湿原を散策することにしました。
燧ケ岳への分岐をすぎて、大江湿原に入っていくと今まで曇っていたのが晴れて、すれ違った方が「すごい!」というので振り返ってみたら、尾瀬沼が太陽に照らされてキラキラと輝いているのが見えました。「きっと、おかえり、よくまた来たねって言ってくれてるんだよ」という会話を聞きながら、本当にそうだといいなと、綺麗な風景のなかを歩けることに感動しました。
雲がとれて、やがて燧ケ岳も見えるようになり、草紅葉の大江湿原は金色に輝くようで、本当に素晴らしい風景を堪能しました。くもりの時間があったからこそ、日が当たった風景をぐっと美しいものと感じることができてよかったです。
お彼岸なので、平野一族のお墓にも立ち寄り、手を合わせました。ここに眠る皆さんのおかげで、わたしは今、尾瀬を楽しむことができています。この美しい尾瀬、平野さんたちも見ていた風景のなかを歩けるって幸せなことだなって思いました。
大江湿原往復し、まだ少し時間があったので、浅湖湿原方面も散策し、尾瀬沼を十分楽しみました。
さて、テントに戻る前、尾瀬沼ヒュッテ周辺では尾瀬Wi-Fiが繋がるので、家族に連絡。つい最近まで、尾瀬に入ったらまったく電波が届かずデジタルデトックスには最適だったのですが、連絡ができるというのはちょっとありがたい。
暗くなるまえに、夕飯をつくり、あとはテント内でのんびり読書。少し冷え込んできたので、雨具とライトダウンを着て寝袋にもぐりこみます。こんなにゆったりした時間を過ごしていいんだろうか、、と思うくらい、テントのなかって最高♪
ソロテントちょっと怖いかもと思ってたけど訂正します。とても楽しい。
テント場は22時くらいまで話し声が聞こえていましたが、徐々に穏やかなイビキに変わり(笑)、新月が近かったのでほとんど真っ暗、風もないので木々のさざめきもなく、真っ暗で無音な夜(いびき有り)でした。
翌朝もこれから燧ケ岳や見晴などに行く人は少ないようで、ほとんどの人たちがゆっくりと朝食を作っていました。朝は夜よりも寒さもなく、ゆったりとテントの外で朝ご飯をつくります。持ってきたアルファ米が多すぎて、食べきれなかったことが悔やまれます。
久しぶりのテント泊で、すっかり色々忘れてしまっていました。過去の記録を見返したのに、忘れ物するとへこみます。
朝の三本カラマツに挨拶をして、テント撤収。テント札を忘れずに尾瀬沼ヒュッテへ返却します。
コロナで変わったな、と思ったのは、公衆トイレにハンドソープが置いてあったこと。今まで、歯磨き粉だって厳禁だった尾瀬の環境への取り組みを知ってただけに、ハンドソープが置かれた洗面台はショックな光景でした。コロナでハンドソープを使うことで多少なりとも影響が出てくるのでは、、と考えると、ちょっと悲しくなりました。
最後は、尾瀬の中で一番すきな、早稲の砂風でゆっくり。
2年くらい前に木道がフローリングのように立派な幅になり、ベンチもきれいでここからの燧ケ岳が一番好きです。
今日こんなにきれいな燧ケ岳が見れて本当に最高!
名残おしく三平下も散策してから、振り返り振り返り、三平峠へ登りました。
帰路はアッという間で、帰ったらまた色々頑張ろう!と思える、パワーを貰ったテント泊になりました。美しい秋の風景のなかを歩けてよかった!
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